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2025年8月8日金曜日

「オーストラリアの青少年SNS利用規制と日本」講演(高校生向け)


オーストラリアで2024年、16歳未満のSNS利用を禁止する法律が成立したことを受け、「日本はどうすべきか」について講演を務めた。

対象は、茨城県つくば市の高校生のみなさん。
このテーマでの英語ディベートを予定しているという。 

「日本政府も、16歳未満の子どもがソーシャルメディアを利用することを禁止すべきか」について、高校生自身が賛否両方でより深く考えるための示唆がほしい、とのご依頼であった。

講演ではまず、オーストラリアによる規制の背景事情を詳しく解説。
さらに、SNS利用のメリットとデメリットについて、私の取材をもとにお話した:

背景オーストラリアのSNS規制
<日本の場合>
・SNS利用のメリット
・SNSがトラブルを招きやすい理由
 -対策キーワード: 「
SNSリテラシー」教育とは?
・SNS利用のデメリットとリテラシー
 1.ネットいじめ
 2.リベンジポルノ/自画撮り被害
 3.性情報の誤解

「普段からSNSを使っている」という生徒達からの質疑も活発で、まさに自分事として考えている姿勢が見受けられた。

ちなみに私は、SNS利用にはメリットもあることから、全面禁止まではしなくてよいとの立場だ。ただし「性・暴力表現」については、一定の制限が必要だと考えている(性・暴力表現の影響に関する科学的データはこちら)。

 

ところでオーストラリアといえば、私が学生時代に留学した国であり、新法の動きは一層興味深い。

そして今回お招きくださった高校の外国人教員の方が、なんと私が暮らした都市と同じアデレード出身とのことで、大変懐かしかった(←超個人的な話)。

 

何はともあれ日本でも、この問題を子どもたち自身が議論する場を増やしていくことが望ましい。 

 

【参考文献】  



 元祖SNS本!
いまの子どもたちのSNS中毒ぶりに、15年前から警鐘: 

思考できない脳、
プライバシーのダダ漏れ、
氾濫するアダルト広告……


 

 

 

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2025年7月31日木曜日

日本産婦人科医会で「性教育とメディア・リテラシー」講演

 

日本産婦人科医会の「第47回 性教育指導セミナー全国大会」(後援:内閣府、厚労省、日本医師会ほか)で、講演を務めた。
 
「未来を拓く性教育:DX(デジタル・トランスフォーメーション)による性教育イノベーション」が今大会のテーマ。
 
デジタル時代を迎え、性教育にも新たなリテラシーと教育手法の開発が求められている、とのことである。 

医師の方々にとっては、単位取得の場でもあるこのセミナー。

定員500名を大幅に上回る参加希望が寄せられ、急きょ追加したライブビューイングも満席となり、参加者数は650名超えとのこと。
 
医療関係者が中心にお話される中、メディア研究者として、落合陽一氏(メディアアーティスト)とワタクシメがそれぞれ登壇。
 
 私が担当したパートは「性教育とメディア・リテラシー」。
 
「ソーシャルメディアが性教育に果たす役割と課題」と題して、
下記の内容をお話した:
 
●ソーシャルメディアが性的トラブルを招きやすい理由
●対策キーワード: 「ソーシャルメディア・リテラシー」
●性暴力の現状とリテラシー
1.性的同意の誤解<服装編>
2.性的同意の誤解<状況編>
3.性的ディープフェイク
●ソーシャルメディアと性教育のこれから 
 -性被害者支援者(捜査・司法・医療関係者)へのメッセージ 
 
「大変重要な問題で、性被害者の支援者としても、我々がどうあるべきかがよくわかりました」と、主催された産婦人科医の方。
 
ちなみに性教育におけるメディア・リテラシー、すなわち「性情報リテラシー®」については、性教育先進県である秋田の医師会がいち早く着目され、2015年に解説をさせて頂いた。

あれから10年が経ち、SNS等での性情報の氾濫がより深刻化するなか、性情報リテラシー®教育の必要性に全国規模で医師の方々が気づき始めておられるのは、感慨深い。

お世話になった皆さま、ありがとうございました! 
 

集録集はこちら 


【参考文献】 

性的ディープフェイクや性的同意と、メディア情報の関係についてはこちら: 

「メディアの性情報と性情報リテラシー® ~この10年で変わったこと、変わらないこと~」渡辺真由子 『現代性教育研究ジャーナル』(日本性教育協会)2025年3月号

 

 

 

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2025年6月16日月曜日

芝浦工大附属高で「性的ディープフェイク」講演(生徒向け)

 

芝浦工業大学附属高校で、ネット・リテラシーがテーマの講演を務めた。

対象は、1年生の生徒約220人。

中学から高校に上がってきたこの時期、ネット・SNS利用に関して、特に高校生が注意すべき点を話してほしい」
とのご依頼であった。

内容は一任頂いたので、
『ネットと恋愛と人権〜リスペクトしあうネット・リテラシー』という題名に。

生成AIの普及に伴い、子どもも加害者・被害者になっている「性的ディープフェイク」問題のほか、リベンジポルノや自画撮り被害、グルーミング、性的同意についてお話した。
 
全体の流れは以下の通り: 

●ネット・SNSがトラブルを招きやすい理由
●対策キーワード:
「ネット・SNSリテラシー」とは?
●2大恋愛トラブルの現状とリテラシー
1.性的画像をめぐるトラブル
2.メディア情報の誤解
●被害にあってしまったら

参加した生徒のうち、男子の数は女子の倍以上。
「性的画像などの被害には男子も遭う」と話すと、
驚きの声がザワザワと。

そう、自分は男だからと油断できないのです。
 

ところで私は何を隠そう生粋の文系女子で、
理系のこちらの学校とは接点がないはず。
なぜ今回、お声かけを頂いたのだろうか。

「チャットGPTにお薦めしてもらいました!」
と担当者の方。

なんと、そういう用途にもAIを使うとは、さすが理系です。

それにしてもチャットGPT、隅に置けませんな。

 

【参考文献】 

性的ディープフェイクや性的同意と、メディア情報の関係についてはこちら: 

「メディアの性情報と性情報リテラシー® ~この10年で変わったこと、変わらないこと~」渡辺真由子 『現代性教育研究ジャーナル』(日本性教育協会)2025年3月号

 

 

 
https://www.amazon.co.jp/%E3%83%AA%E3%83%99%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%83%8E%E2%80%95%E6%80%A7%E3%82%92%E6%8B%A1%E6%95%A3%E3%81%95%E3%82%8C%E3%82%8B%E8%8B%A5%E8%80%85%E3%81%9F%E3%81%A1-%E6%B8%A1%E8%BE%BA-%E7%9C%9F%E7%94%B1%E5%AD%90/dp/4335551754/ref=as_sl_pc_tf_mfw?&linkCode=wey&tag=mediaw-22 『リベンジポルノ~性を拡散される若者たち~』(渡辺真由子著、弘文堂)
 
 

 

 

 

 

 





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2023年12月20日水曜日

『女性の生き方とメディア~自分らしく生きる』(講演)

 

『女性の生き方とメディア~自分らしく生きるためのノウハウ~』
と題して、講演を務めた。

群馬県みどり市主催の男女共同参画講演会(法務省委託事業)にて。
市民の方約100人が対象。

「性別役割分業をはじめとした伝統的な性役割観に関し、普段から目にするメディアとジェンダーの関連についてなど、聴講者が自身の無意識の偏見に気づくきっかけとしたい。」
との御要望であった。

講演では、以下の内容をお話:

 <メディアを読み解いてみよう>
・メディア・リテラシーとは?
・ニュースの作られ方
<メディアが操る!? 女性の生き方>
・ジェンダーとメディア
①恋愛・結婚・出産
②仕事・家庭
・自分らしく生きるために

「このような切り口での講演は初めて聴きました」
と、主催者のベテラン職員の方。


 

このテーマでの講演は、「女性活躍」という言葉がまだ珍しかった10年以上前から行っているが、
メディア・リテラシー自体が、日本ではまだまだ新しい分野なのだろう。

テレビ局という安定かつ高待遇の職を捨て、海外へ飛び出した経験を持つ私だからこそ、
ジェンダー研究者として言えることがあるようにも感じている。

ちなみに本講演の企画は、
大学でジェンダーを学んだ若い職員の女性が担当したという。
行政にこうした人材が増えることで、日本の社会も女男共同参画へと、着々と変わっていくことを期待したい。

講演の模様は、上毛新聞(『女性の人生にメディア影響 ジャーナリスト渡辺さん講演』)や、両毛タイムス(画像)など、新聞各紙で報道された。

お世話になった皆さま、ありがとうございました!

 

 ジェンダー表現に関する監修・アドバイス

 

【参考文献】


『オトナのメディア・リテラシー』
渡辺真由子著

 

 

 

 

 

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2022年10月19日水曜日

「性情報への対処」を指導できる教育者へ

東京都渋谷区役所職員の29歳の男が今月、準強制性交の疑いで逮捕された。交際相手の20代の女性に自宅で睡眠薬の入ったミルクティーを飲ませ、性的暴行を加えたとされる。
この事件が、私が学長を務める大人の学び舎『銀座MAYUMEDIAカレッジ』(Mカレ)で話題に上った。

Mカレでは、助産師・看護師・養護教諭などの医療職や、国家公務員・大学教員、さらにはPTA会長や警察出身者など、「子どもと性」に関わる人々が、全国からオンラインで学んでいる。今学期は『開発!性情報リテラシー教育』の授業がスタート。メディアが発信する性情報の影響実態や「性的同意」について、ディスカッションを行った。

恋愛マニュアルに関する性情報の王道といえば、「家に来る女子には、性交する気がある」というもの。つまり、家に来た時点で「同意」が成立している、とみなすよう指南する。家に誘う口実としては、「一緒にDVDを見よう」「飲みなおそう」などの文言が推奨されている。

報道によれば本件の容疑者も、「一緒に映画を見よう」と相手女性を自宅へ誘ったという。ところが、彼女は自宅には来たものの、性行為は嫌がった。仮に容疑者がメディアの性情報を参考に動いていたのだとすれば、想定外の展開に戸惑ったかもしれない。

その後、容疑者は彼女に睡眠薬の入ったミルクティーを飲ませ、犯行に及んだとされる。そこには、相手から性的同意をとろうとする姿勢は微塵もみられない。

メディアの性情報には、性をめぐるコミュニケーションについて、現実の人々の心とはかけ離れた内容や、相手の尊厳を重んじない内容があふれている。こうした性情報への対処について、学校や家庭で大人が教えていくことが必要だ。文科省の中高生向け学習指導要領も、性情報への対処について指導するよう述べている。

子どもたちが性情報に適切な対処をできるために重要なのは、 AVやネット・SNSなどの性情報をうのみせず批判的に読み解くメディア・リテラシー、すなわち「性情報リテラシー」能力だ。

Mカレは2020年の開校以来、性情報リテラシーを養う教材を開発する、日本初の取組みを実施している。今学期はどのような教材が仕上がるのかが楽しみだ。子どもたちに性情報を読み解く目を育てることで、誤った性情報からの影響が疑われる性暴力が、根絶されることを願う。

 

 【参考文献】

渡辺真由子「メディアの性情報と性情報リテラシー ~性教育にメディア・リテラシーを~」(『現代性教育ジャーナル』、2013)
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2022年7月19日火曜日

高偏差値大学生による性暴力事件と「性の尊厳」教育


『彼女は頭が悪いから』(姫野カオルコ著、文藝春秋)を読み終えた。2016年に発生した、東京大学生による集団わいせつ事件に着想を得た小説である。

「主人公の女性がいずれ性被害を受ける」とわかっていながら、彼女のほのぼのとした日常を読み進めるのは、気が重かった。だがこうした描写こそが、この小説の最大の効用と考える。こちらでつぶやいた通りだ。 

さて、高偏差値大学生による性暴力は、同じく2016年に慶応大学生による集団性的暴行事件(私のコメントはこちら)、今年に入ってからも滋賀医科大学生による集団性的暴行事件が発生するなど、収まる気配がない。

 

エリート予備軍の学生というのは社会を動かす立場になり得るだけに、「人間の尊厳」について理解を深めておくことが求められるはずだ。さもなければ、貧困や虐待、障がい、犯罪被害の当事者など、「自分とは違う」人々の気持ちをすくい上げ、それに寄り添う社会を作り上げることはできない。

しかし、一連の事件で加害学生たちは被害者を、自分の嗜虐性を満たす玩具(モノ)として扱っている。 尊厳とは真逆の行為である。

我々の社会は、学生たちに高偏差値をとらせるための教育はしても、尊厳、特に「性の尊厳」についての教育は乏しい。これが、一連の事件の最大の要因ではないか(本書のトークイベントで東大関係者も、セクハラ対策は全くできていなかったと認めている)。

 では、「性の尊厳」教育とはどのようなものか。キーワードは、「性的同意」と「メディア・リテラシー(メディアの読み解き能力)」である。

本書で私が気になったのは、被害女性に対する世間のバッシングの凄まじさだった。

「相手の家にのこのこついていった女が悪い」という意見が圧倒的。実際に事件当時も、そのような批判がネットにあふれかえったという。

「家の中」で被害が発生したとき、この種のバッシングは起きやすい。上述の滋賀医大生による事件でも、やはり同様の批判がネットに書き込まれた。 

「女性が家に来たら、性行為に同意している」というメッセージが、いかに信じ込まれているかの証である。このメッセージには、「性行為をするにあたって、相手の同意を言葉で丁寧に確認しましょう」との配慮は全く込められていない。

こうしたメッセージを30年以上前から流布してきたのが、AVや雑誌、ドラマ、漫画などのメディアだ。最近は、ネット掲示板やSNSなどの「新しいメディア」に受け継がれている。

現実の女性にとって、相手の家へ行くことは必ずしも性行為への了解を意味しない。
彼女が同意したのは「家へ行く」ことだけであって、その先の「性行為をする」ことではないからだ。

そもそも多くの男性は家に誘う段階で、性的目的を隠し、「飲みなおすだけ」「DVDを見るだけ」などと嘘をつく。この手法も、メディアがかねて指南するものだ。

嘘をついた加害者よりも、それを信じた被害者が責められるのは甚だおかしい。

「家へ行く」こと自体が、被害者の意に反している場合もある。「ノー」と言っているのにタクシーに押し込まれる、手やバッグを引っ張られる、1人暮らしの家に強引に上がり込まれる……。

加害者には、被害者のノーを尊重しようとする気持ちも、同意をとろうとする気持ちも微塵もない(滋賀医大生による事件でも、被害者は加害者の部屋へ行くよう、エレベーター内で脅迫されたと報じられている)。

「女性のノーはポーズだから軽んじていい」というのも、やはりメディアが広めてきたメッセージなのだ。

このように、性的同意をめぐるメディアの性情報には様々な危うい誤解がある。それらを鵜呑みにせず、性の尊厳を重んじられる子どもや若者を育てるために、メディアの性情報を読み解くリテラシー教育、すなわち「性情報リテラシー」教育が必要だ。

特に、偏差値教育に偏りがちで、性に関して傲慢になりがちなエリート予備軍の学生に対してこそ、性教育に「尊厳」の観点を導入することを求めたい。

 

【参考】「不同意性交」を防ぐ性教育とは? ~メディアの性情報対策としてのリテラシー育成(総合解説)~

 

 

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2021年7月15日木曜日

発信コンテンツにおけるジェンダー表現のあり方(監修)

 某大手情報サイトを運営する企業から、
「発信コンテンツにおけるジェンダー表現を監修してもらえないか」との
ご相談を頂いた。

そのコンテンツのテーマは「恋愛・結婚」。
確かに、なにかとジェンダー表現が偏る分野である。

企業側としては、媒体や制作物の文章、説明用のイラストなどに関し、表記のガイドラインを新たに作成したいという。性差別的な表現や、業界的なワード・マナー・風習などの表現も、アップデートしたいとのこと。

「恋愛・結婚」をめぐるビジネスは、旧来の"男性性"や"女性性"に根差したマーケティングがされがちな部分もあろう。

しかし、「ダイバーシティ(多様性)」や「インクルージョン(包括)」の必要性をめぐる認識が世界レベルで高まっているいま、日本企業もいつまでも変化を拒んではいられない。

「気づいた」企業が増えれば、新しい流れが生まれる。
先日のテレビ番組でコメントしたような広告や発言もなくなり、ジェンダー平等な国へとステップアップしていく。

楽しみじゃ、あ~りませんか(チャーリー浜氏風)。


ジェンダー表現に関する監修・アドバイスについて

 

【参考文献】

『オトナのメディア・リテラシー』(渡辺真由子著、リベルタ出版/電子版)








 

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2018年10月17日水曜日

「子どもの性とメディア」&「恋愛リテラシー」講演@宮崎県

「子どもの性とメディア
~性教育に求められる
メディア・リテラシーとは?~」
というテーマで講演を務めた
(チラシはこちら)。

宮崎県男女共同参画センターによる
男女共同参画週間講座。
定員100名を上回る人々が参加され、
急きょ椅子を追加する盛況ぶりでビックリ。熱いっちゃ宮崎。

・インターネット等の普及と子どもの性的トラブル
・性的なトラブル対策としての「性情報リテラシー」
・「創作子どもポルノ問題」
・性教育は人権教育!

……といった内容をお話させて頂いた。

続いてはパネルディスカッション。
子どもの「性」や「メディア」に関する
宮崎県内の取り組みについて、
チャイルドライン、警察、PTAというそれぞれの立場の方が
お話をされ、私はファシリテーターに。

会場の参加者からは
 「コンビニの有害図書売り場はトイレに近く、子どももよく通る。どうにかなくせないものか」
「ゲーム等のアプリに性的なマンガやゲームの広告が表示され、
 いやでも目にする機会が多い。今後、規制される動きはないのか」
「創作子どもポルノの実態を、PTAや警察はどう把握し、対応についてどう考えるのか」
……などと、活発な質問が相次いだ。

https://www.amazon.co.jp/%E3%83%AA%E3%83%99%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%83%8E%E2%80%95%E6%80%A7%E3%82%92%E6%8B%A1%E6%95%A3%E3%81%95%E3%82%8C%E3%82%8B%E8%8B%A5%E8%80%85%E3%81%9F%E3%81%A1-%E6%B8%A1%E8%BE%BA-%E7%9C%9F%E7%94%B1%E5%AD%90/dp/4335551754/ref=as_sl_pc_tf_mfw?&linkCode=wey&tag=mediaw-22
ちなみに警察の方は
拙著『リベンジポルノ~性を拡散される若者たち~』を読まれ、
付箋だらけになった同書を
持ってきて下さった。
「『被害者は悪くない』という認識を、警察もしっかり持たないといけませんね」
とのこと。ご参考になれば嬉しく思います。


さらに続いて、
今度は地元の大学生の皆さんとディスカッション。
そう、私が宮崎を訪れる機会を「最大限に生かしたい」という
主催者様の熱い思いにより、
まさかの豪華(?)3本立てスケジュールだったのである。

ディスカッションのテーマは
「恋愛リテラシー ~メディアの性情報に潜む誤解~」。
スマホやネットにより
若者を取り巻く性的メディア環境は急速に変化する中、
メディアの恋愛や性に関する情報の偏りや誤解に気付き、
よりよい関係づくりに向けて出来ることを考えてもらった。

「メディアと現実のギャップが学べて良かった」
「性交や妊娠について、パートナーと話してみる」
「性の悩みを話し合う場があるといい」
……と学生さんたち。
楽しみながら考えを深めてくれた様子で、何より。

講座終了後、
参加者の方々からはご感想がドドドと寄せられた:

・ 「性情報リテラシー」について、これまで知識がなかったが、今回の講義で、現代の大切な問題の1つであると思った。「お互いの尊重」を重点においた性教育=「人権教育」が大切だと分かった。
・「大人がメディアに負けてしまっている」部分があるな、とハッとさせられた。子育て中の保護者、子どもと関わるたくさんの大人に聞いてほしい講演だった。
・性教育は家庭でも取り上げるのは難しかったが、「人権」としての切り口で性情報リテラシーを話し合えばいいのだと分かった。
・とても分かりやすくポイントをつかむことが出来た。性教育のなかに活かしていきたい。
・取材での具体的な話を聞かせて頂き、参考になった。
・「創作子どもポルノ」は大人の問題ですね。
・思春期教育や家庭計画の指導に活かしていける内容で、とても良かった。
・音楽やマンガなど、私の身近なものにジェンダーを考えさせられるものが転がっていることに改めて気付かされた。

……などなど、とてもご紹介しきれない。

http://www.mdanjo.or.jp/briliantx/files/2018/08/brilliant_vol87-tokusyu.pdf
講座内容の詳細は、
宮崎県男女共同参画センターの広報誌に掲載されている
頁1頁2)。

関わって下さった皆様、有難うございました!





<参考文献>
https://www.amazon.co.jp/%E6%80%A7%E6%83%85%E5%A0%B1%E3%83%AA%E3%83%86%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%83%BC-%E6%B8%A1%E8%BE%BA-%E7%9C%9F%E7%94%B1%E5%AD%90-ebook/dp/B00GUCH44C/ref=as_sl_pc_tf_mfw?&linkCode=wey&tag=mediaw-22『性情報リテラシー』

若者の赤裸々な生の声が
盛りだくさん!

PDF版はこちら 





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大学講義

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2017年1月19日木曜日

大学で「性情報の誤解と性的同意」を講義



東京都市大学で、「性的イメージとメディア」をテーマにゲスト講義を務めた。

メディアが発信する性情報の「誤解」について、
男子学生と女子学生に解説。

最近は複数の大学で、
男子学生が女性に性的暴行を加える事件が相次いだ。
私がこちらで述べたように
性的メディアを鵜呑みにしないリテラシー、すなわち「性情報リテラシー®」に主眼を置いた性教育を、学生向けに取り入れることは急務である。

このテーマでは、既に
慶応大学(SFC)や、相模女子大学でも
講義を行ってきた。

さて、今回の講義では、
「メディアの性情報が若者に与える影響」として
主な5つのポイントを挙げ、
私の取材経験に基づき、
「性的同意」についても具体的にお話させて頂いた。

詳細については拙著『性情報リテラシー』
参考になるだろう。

学生達からはそれはそれは多数の感想を頂いた。一部を抜粋する:

・「性情報は普段から身の回りに当たり前のようにあるから、今まで適当に接してきた気がする。間違った情報を見極めるリテラシーは、情報社会を生きていく上で必要不可欠だと感じた」
・ 「性というものはとても深く、大事なものだと認識させられた。今後は今回の講義の内容を踏まえて、性に対しての考え方を改め見つめ直していければと思う」
・ 「私たちの普段の生活の中であまり触れようとしない性に関するお話を聞けでとてもためになった。メディアから得る性に関する情報は、どこかおかしいと肌で感じることはありましたが、それをきちんと理論付けて教えてもらうということは中々できないと思うので、良い機会だった」
・「女性は自分たち男とは、考えていることが全然違うことを知ることができた」
・「とても興味深い内容だった。子どもたちにも高校までにこのような講義を受けさせ、メディアとの向き合い方を考えさせる事が重要」

・「とてもわかりやすい講演だった。メディアで発信されている性情報が必ずしも正しいものではないことを肝に銘じ、情報の選別を行うことが大切だと思った」
・「専門家によるリアルな話が聞けてよかった」
・「同じことに関してでも、男子と女子では、全然認識が違うということに驚いた。誤解を招くような性情報は多くの危険が伴うと感じた。日本はもっと性教育に対して力を入れるべきだと思った」
・「性行為についての認識が甘かったと改めて確認できた。この講義内容をちゃんと覚えておきたい。何事でも相手の気持ちを考え、さらには先のことも考えて行動するべきだと感じた」
・「私もメディアに影響されている1人だと思う。性的な話はあまり人と相談したり経験を聞いたりするのは難しく、どうしてもメディアを見て学んでしまう。正しい知識を学んでいきたい」
・「メディアからの情報は知らないうちに頭の中に残っていてふとしたときにもその内容を思い出してしまうことがある。また、男性目線と女性目線ではやはり思っていることが全然違って、その違うことに気づかずにメディアが男性はこういうものだ、女性はこういうものだと宣言してしまうことに問題があるのだなと感じた」

・「普段聞くことができない話だったのでとても興味があった。メディアの情報を鵜呑みにしてしまうことはとても危険だということを改めて認識した。教育とメディアが変わらないと、性的な情報がこれからもたくさん間違ったことを含め出てくると思うので、自分でしっかりとその情報を吟味することが大切だと思った。情報は男性側に都合の良いことばかりだし、いつも被害を受けるのは女性の方だと思うので、女性が自分でしっかりと情報を知っていたり、拒否することが大切だと思った」
・「性について教えてもらうとなると高校の保健の授業だけだったので、今回の講義を聞いていてほとんど知らないことばかりで、今まで性について知らなかったことへの恐怖を感じたが、今日知れてとても良かった。また、自分の体は自分で守っていくことが大切だなと思った」
・「性の問題について日々の生活の中では考える機会がほとんどない問題であったが、今回の講演を受けて性の問題について考える機会が与えられて、自分の中で性の問題とどう向き合っていくかについて考えさせられた。今後も性の問題に触れる機会があると思うが、そのときに今回の講演の内容を参考にできたらいいと思う」

・「なかなかこういった性に関する講義は聞くことがないので、新鮮でよかったです。友達とこういった話はやっぱり少し抵抗があるので雑誌とかで納得したりしますが、全て正しいわけじゃないんだなと改めて気づきました。いつか役に立つのではないかと思います」
・「私たちはメディアによって左右されすぎている。正しい情報も間違った情報も交錯しているメディア。どれが正しくてどれが間違っているか、自身でちゃんと見極める必要があると今日の授業を通して改めて感じた。特に性情報は、自分の体にも関係するし、私たちに与える影響はとても大きいと思う。性情報は基本的にメディアを通して学ぶことが多いと思うので、それを参考にした上で、お互いを尊重し合う人間関係を築けていけたらいいなと思った」
・「性に関する問題は簡単に見逃していいようなことではなく、しっかり向き合わなければいけないことだと思うので、メディアが提供する様々なテクニックや解説を全て鵜呑みにするのではなく、情報をしっかり吟味して受け取りたいと改めて思った」


メディアの作り手に対しても、要望が寄せられた:

・「正しい性知識があっても、いざその時になると自分に甘い方向へと持っていこうとしてしまうので、メディアはそういう感情に対してブレーキをかけるような存在であってほしいです」
・「メディアも受け手が惑わされることを理解して、発信してほしい」
・「サイトや雑誌でも、男女の互いの性情報を載せ、お互いがお互いの情報に触れられる環境をメディアには作ってほしいと思った」
・「メディアが私たちに与える影響が強いことを感じた。そのために作り手は、自覚や責任を持たなければならない」
・「商業主義が生み出した誤った性情報によって、多くの女性が苦しんでいることを改めて認識した。身につけた気になっている不確かで曖昧な情報のみで固めた男という身勝手な存在が、女性を不安で危険な状況に陥れてしまうということは、あってはならないと思う。そのためにはメディアが確かな情報を伝え、さらには根本の教育から見直す必要性を感じた」
・「メディアが与える性的イメージの影響は大きいと思った。中高生は性に対して興味を持つ時期なので、中高生向けの雑誌に、性に対する間違った情報を書くのは危険だと思う」
・「作り手は売れることに集中しているため、女の子の気持ちを知らずに情報を発信している。それにより傷つく女の子がいることも、メディアで載せた方がいい気がしました」


なお、日本製のAVやアダルト動画は世界的に人気を博しているため、
性情報が若者に与える影響への対策は、国際的な課題でもあろう。
国連のような国際機関にも是非、性情報リテラシー教育の普及に
取り組んでもらいたいものである。


【参考文献】

https://gumroad.com/l/loveliteracy#

『性情報リテラシー』
 

我が子の「性」への対応、
大丈夫ですか!?



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