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2026年1月9日金曜日

古野まほろ氏の拙著『リベンジポルノ』書評(「警察教養としての読書」)

謹賀新年。今年もよろしくお願いします。

さて、新年にふさわしいサプライズをひとつ。

ミステリ作家で元警察官僚の古野まほろ氏が、拙著『リベンジポルノ~性を拡散される若者たち~』の書評を書いておられることが判明した。

犯罪捜査の専門誌『捜査研究』の書評コーナー、「警察教養としての読書」にて。

同書評が掲載されたのは2016年で、私も存在は把握していたのだが、当時は失礼ながら古野氏が作家であることを存じ上げず。

「珍しいお名前の、本好きな警察関係者の方がおられるなあ」と思いつつも、ネット公開されていないこともあり、読まずに過ぎていた。 

そして10年が経ち、たまたま同書評の情報に接する機会が。

「そうそう、珍しいお名前の警察関係者の方が書いてくださっていたよね……あれ、このお名前はどこかで見たような……。そうだ新聞広告だ!」 

と、ここで初めて「発見」したのだった。 


これまで刊行したいくつかの拙著には、様々な方から書評を頂いたが、小説家の方からというのは記憶にない。急きょ取り寄せ、読ませて頂く。

古野氏による書評は、4ページにもわたる長文だ。

性的な撮影・拡散をめぐり「被害者の考え方を理解する」「被害者の実態に沿った対策を考える」 上で、本書がとても役に立つと薦めておられる。

特に中堅幹部以上の警察官には、若い子の考え方はわからないから、と。 

元警察官のご自身も、被害者を叱責するのではなく、「信頼して話をしてもらえる体制と環境づくり」や、「自分を大切にしてもらう意識づくり」等が、何よりも重要だと思い至られたとのこと。

テレビ局時代に警察記者だった私としては、警察官のみなさんのデリカシーの有無は気になっていたところであり、本書が有効活用頂けるのであればありがたく思う。
 

これを機に、古野氏の著書『警察官僚』(祥伝社)を読み始めるところである。 
元サツキャップによる書評のご希望があれば、お待ちしております。 

 

 

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2015年6月26日金曜日

元少年A(神戸連続児童殺傷事件)の手記『絶歌』を読む(寄稿)

ニュースサイト「Japan In-depth」に寄稿しました:

------------------------

【「少年A」が語らなかったこと】

~誰がなぜ、彼を「受け入れなかったのか」~



「答え」をずっと探していた。
1997年に神戸連続児童殺傷事件を起こした元少年Aによる手記、
『絶歌』(太田出版)を読みながらのことだ。
当時14歳の中学3年生だったAは、なぜ犯 罪の道へと足を踏み入れたのか。
この世にオギャアと生まれ落ちた時から犯罪者だった者などいない。
本手記をめぐっては、
遺族への対応などの面で様々に批判 が巻き起こっているが、
犯罪者が「出来あがる」原因の究明につながるのであれば
社会で共有する意義はある。
そう思いながら読み進め……<続きを読む>






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2014年9月20日土曜日

書評『ある日、私は友達をクビになった』(新聞寄稿)


『ある日、私は友達をクビになった――スマホ世代のいじめ事情』
(エミリー・バゼロン著、早川書房)について、
新聞用に書評を執筆した。

米国の中高生3人が遭遇した事例を軸に、
SNSを使いこなす子どもたちに生じている新たないじめの実態を、本書はあばいていく。
著者自身も10代のころにいじめを受けたジャーナリストだ。

特筆すべきは、米国のティーン2千万人が参加する巨大SNS、フェイスブック(FB)本社への取材。許可を得るのに6カ月かかったという。同社にはFB上でのいじめの訴えが大量に寄せられるというが、意外に貧弱な対処態勢が明らかになる。

子どもや親、学校へ向けたネットいじめ対策の具体的なアドバイスもあり、
LINEなどでのいじめが深刻化するわが国にも大いに参考になる内容だ。

ちなみに私もかつて30歳で北米に留学した時、
年齢を10歳サバ読みして現地の若者たちと交流していた。
彼ら彼女らがSNSに夢中になる様を目の当たりにし、
私も一緒に利用して、その便利さと面倒くささを体感したものである。

本書を読むと
当時と比べて子どものSNSトラブルは深刻化しているが、
一方で対処する知恵も湧きあがってきていることに
一抹の希望を感じるのであった。

書評は以下の通り:

いじめの最新実態あばく
「ある日、私は友達をクビになった」
(エミリー・バゼロン著、高橋由紀子訳)


 髪形を変えたら学校でいじめられ、会員制交流サイト(SNS)
でも攻撃されたモニーク。ゲイであることをSNSで公表していじめを受け、対処しない学校を相手に訴訟を起こしたジェイコブ。女子高生を自殺に追い込んだ罪で刑事告訴され、ネット上でも非難にさらされたフラナリー。

 米国の中高生3人が遭遇した事例を軸に、SNSを使いこなす子どもたちに生じている新たないじめの実態を、本書はあばいていく。著者自身も10代のころにいじめを受けたジャーナリストだ。

 マスコミが報じなかった点も丁寧に取材し、家族や学校、コミュニティーが演じた役割をつぶさに明らかにした。ネットいじめに積極的に介入せず保身に走る学校、わが子の非を認めない加害者の親、先入観をもって捜査にあたる検察。大人たちの不適切な対応が問題をこじらせることがよくわかる。加害者とされた子どもの言い分を紹介しているのも貴重だ。

 さらに特筆すべきは、米国のティーン2千万人が参加する巨大SNS、フェイスブック(FB)本社への取材。許可を得るのに6カ月かかったという。同社にはFB上での問題の指摘が週200万件もあり、大半が10代のいじめなどの訴えというが、対処態勢は意外に貧弱だ。低年齢の子どもに登録させない仕組みも不十分で、子どもの保護よりも社の利益を優先したような姿勢を批判する。

 もっともネットやスマートフォン自体がいじめを生み出すわけではない。「ネットいじめは現実世界の延長」というのが、本書の根底に流れる主張だ。では現実のいじめをなくすにはどうすればよいか。著者は、ノルウェーで開発されたいじめ防止プログラムを取り入れた学校など、うまく解決された事例を豊富に紹介する。子どもや親、学校へ向け、具体的な対策もアドバイスしている。

 無料通信アプリLINE(ライン)などでのいじめが深刻化するわが国にも大いに参考になる内容だ。
 (渡辺真由子・メディアジャーナリスト)


Photo_2












<追伸>

その後、共同通信から
「お陰さまで、沢山の加盟紙が掲載しています」
と連絡が。

全国の新聞約30紙に掲載された模様。

掲載紙がドドンと届きました!



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2013年3月12日火曜日

『ダ・ヴィンチ』でお薦め本プレゼント

発売中の雑誌『ダ・ヴィンチ』4月号で、

「本読みたちの手放したくない1冊」に登場している。



何を隠そう、私は無類の読書好き。

小学生のときは、学校の休み時間に読んでいた小説を

授業開始の起立・着席をした後に改めて読み続け、

先生から「読むなら教科書だ」と言われる子どもであった。



さて、そんな私がお薦めするのは

『あなた、それでも裁判官?』(中村久瑠美著)。

裁判官である夫から激しいDVを受けた著者が、

離婚して子育てをしなから弁護士資格を掴みとるまでの物語。



司法に携わる人間の一部にはびこるエリート意識や、

最高裁研修所で起きたセクハラ事件も告発し、

「聖職」と崇められがちな世界が実は旧態依然とした

男性優位である事実を突きつける。



Photo_2







筆致はエッセイ調で、

法学の知識がなくても読みやすい。





今回は『ダ・ヴィンチ』誌上のプレゼント企画。

あなたも良かったら応募してみまっし!
















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2012年2月9日木曜日

新聞に書評 『〈脱・恋愛〉論』

Photo_3『〈脱・恋愛〉論
 「純愛」「モテ」を超えて』
(草柳千早著、平凡社新書)の書評を、
北海道新聞に寄稿した。



「恋愛や結婚はいいものだ」という
この社会の思い込みに、
疑問を投げかける本である。



「恋愛リテラシー」を研究する私の姿勢とも
共通するものがある
(だから評者に御指名頂いたんでしょうな)。



「婚活」するより先に
こっちを読んでみまっし。



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2009年3月30日月曜日

市民メディア本の書評とWBC

先日終わったWBC。
優勝したことで、マスコミは
「日本中が歓喜の渦に包まれた」とか騒いでいたけれども、
私はちっとも興味がなかった。
どれくらい興味がなかったかというと、
TBSの「2時っチャオ」を見ようとチャンネルを合わせて
WBCの中継が行なわれていると、
チッと舌打ちして日テレの「ミヤネ屋」へと
チャンネルを変えるくらい興味がなかったのだ。



だから、あたかも「全国民」が
WBCの行方を固唾を飲んで見守っていたとか、
優勝に大喜びしているかのような
マスコミの断定口調はとても困る。
マスコミが騒げば、「皆が見てるんだから」と
新たに見る人が出てくる。
そうやってWBCのブランドイメージが拡大再生産されていくと、
私の大好きなワイドショーが、どんどん野球中継に放送枠を
奪われてしまうではないか。



大体マスコミは、一部の人の間でしか発生していない現象を
あたかも全ての人が行なっているかのように
ひとくくりにして報じる傾向がある。
「全ての女子高生は、お小遣い欲しさに援助交際したがっている」
といった論調の週刊誌や夕方情報番組。
あなたも見たことがあるのではないだろうか。
真面目な女子高生にとってみれば、
ミニスカートを履いて街へ出るだけで
報道を真に受けたオジサンたちにいちいち声を掛けられ、
たまったものではない。



マスコミがひとくくりに報じるのは
その方が「楽」だし「わかりやすい」からだ。
だが乱暴な決め付けは、ただでさえ陰に埋もれがちな少数派の声を
かき消してしまう危険性がある。
作り手の方、「WBCに目が釘付けだった人『も多いと思います』」
ぐらいの冷静な表現に留めておきましょう。



ところで、インターネット新聞「JANJAN」に
単行本『メディア・ルネサンス』(津田正夫/魚住真司、風媒社)
の書評を寄稿した。
「市民メディア」の現状を報告し、
今後の発展の可能性を追究する本である。
「市民メディア」とは、一般市民によって制作されるメディアのこと。
興味がある方は書評をどうぞ。



      




メディア・ルネサンス―市民社会とメディア再生

 



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