2015年8月31日月曜日

男子の性とメディア2「僕がネットとAVを併用する理由」

なぜか大好評!【男子の性とメディア】シリーズ第2弾☆

<僕がネットとAVを併用する理由>

インターネットの登場は、青少年の性的メディア環境に激震を走らせたと言えよう。何しろ18歳未満でもアダルト動画は見放題。しかも無料。エロ本やAVの入手に、わざわざ知恵を絞る必要もなくなったのだ。


 高校入学を機に携帯電話を買ってもらっていたA男。2年生のある日、いつものように自分の部屋で携帯からアダルトサイトを見ている時、よりディープなサイトに入るためのリンクをクリックした。その瞬間、「登録されました。5万円払って下さい」と表示が出た。

「IPアドレスも出たので、自分の個人情報がバレたと思いました。
ものすごく悩みましたよ。結局、母親に相談しました。
アダルトサイトを見ていたことも正直に話して。
母は冷静に『払わなくていいでしょ』と。
当時大学の法学部に通っていた姉にも相談したら
『絶対払わなくて大丈夫』と言われ、
シカトし続けたら結局何の請求も来ませんでしたけど。
クラスには、同じような被害にあった男子が結構いましたね。
それ以来ネットを警戒するようになって、
あまり色んなアダルトサイトを見ようという気も起きないです」

 とはいえ、無料というネットの魅力にはやはり抗いがたい。大学に入って1人暮らしをする現在、A男は性的なものは主にネットで見ている。

「ネットだと、無修正の裏モノによりアクセスしやすいじゃないですか。 
1回見てしまうと、さらにそれを求めるようになる。
モザイクがかかっていると物足りなくなるんです。
でも有料でのダウンロードはしませんね。
無料のサンプル動画をひたすら探します、
ネット上のコンテンツに金払いたくないんで。
ストーリー性にも執着しないです。
数分のサンプルで、1番いい場面が見られればいい。
親も僕の家にしょっちゅう来るから、
郵便受けにアダルトサイトからの請求書が入っているとヤバいし」

 だが、ネットオンリーというわけではなく、たまにレンタルビデオ店でAVも借りる。

「ネットには選択肢が多すぎるんですよ。
検索で自分の趣向に合ったものを探そうとするんですけど、 
1つのキーワードに無数のサイトがヒットする。
そこから選り分けていくのは時間がかかる。
ビデオ屋に置かれているAVならパッケージで判断できるので、選び易い。
そのへんで使い分けてますね。
いまはネットが7割、AVが3割ぐらいです。
最近の好みは『制服』ものかな」


【参考文献】

Photo_2
『性情報リテラシー』

 

我が子の「性」への対応、
大丈夫ですか!?



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2015年8月24日月曜日

ネットいじめとリベンジポルノ講演@教員研修

神奈川県立総合教育センターが主催した
『いじめ問題への対応研修講座
 ~ネットいじめの現状と対応を学ぶ~』にて、
講師を務めた。
小・中・高校や特別支援学校の教諭及び養護教諭の方々向け。

主催者の方によると、
講座の申し込み開始から希望が集中し、
すぐに定員(110名)を超えてしまったという。
恐縮です。

講座は
「ネットいじめの現状と対策」
「SNSトラブルの現状と対策」
の豪華(!?)二本立て。
さすがに喉が少々枯れます。
毎日何時間も教壇で話す先生方はスゴイ。

SNS問題に関しては、
2大トラブルとして
・リベンジポルノ
・個人情報の流出
を取り上げ、
それらの特徴や背景、大人に出来る対策などを
お話させて頂いた。

終了後、参加した方々からは多数のご感想が:

・渡辺先生が対応された事例を盛り込んだ講義だったので、より具体的で分かりやすく、また真剣に考えさせられる内容で良かったです。私たちの想像を超える子どもたちのネットに対する心理がとてもよく理解できました。
・渡辺先生の「いじめは100%加害者が悪い」という言葉に同感だと思えた。その上で「加害者ケア」という視点も教えていただけたことが良かった。「いじめ」の概念も端的かつ簡潔に話してくださり、改めて勉強したいと思えた。
・学校だけでなく大人がもっと学ぶ必要性を感じました。大人の壁、ネットの壁を改めて感じました。
・ネットいじめやSNSトラブルについて具体例を挙げながら分かりやすく説明して下さり、とてもよかったです。文字によるコミュニケーションの影響が大きい現状とそこから出てくる課題等が学べてよかったです。
・取材に基づいた事例が聞けましたし、渡辺先生の落ち着いた語りが聞きやすく、良かったです。被害者の実情を改めて考える機会になっただけでなく、加害者へ丁寧に関わることの大切さを再確認でき、夏休み後の指導につなげたいと思えました。ありがとうございました。
・いじめの事案と同じであるが「加害者が100%悪い」ということを明確に生徒に伝えることが大切だと再認識しました。その上でSNSを使う、写真を撮り合うことの意図や不安などを理解しながら教員もネットでのコミュニケーションについて関心をもち適切に指導していきたと思います。
・今回の講義を受けて、今の子供たちが、自分の個人情報をのせるのに抵抗があまりないこと、相手がどう思うか、コミュ二ケーション能力がないうちに様々なツールを使ってしまうことが問題だと感じた。そのことで保護者と協力して問題解決をしなければいけないことを学べた。
・具体的な事例を挙げながら、ネットいじめの現状について、知ることができた。また、対応として、まずは、生徒が相談しやすい雰囲気をつくるこが重要であると学ぶことができた。
・近年SNSを使うことで短期間のうちに、いじめが多く子供に拡散するということが多くなってきてます。対処方法など多くの事件も例に挙げてお話して下さり、とてもわかりやすい講演でした。いじめの発生を発見し早めの対応をする、加害者のケアも行う上で講義の中の「生徒とたくさん話すこと」の言葉、心に残りました。貴重なお話ありがとうございました。
・生徒が日常的に使用しているLINEのトラブルのほか、性など近年問題化しつつある内容についても詳しく説明して頂いて、わかりやすかったです。被害にあった時の対応についても勉強になりました。

 ……などなど。
「とても好評で、学びの多い研修講座になりました」と主催者の方。
少しでもお役に立てれば何よりです。
こちらこそ、有難うございました!


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 【参考文献】

1

大人が知らない ネットいじめの真実




Book

プロフ中毒ケータイ天国
 子どもの秘密がなくなる日







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2015年8月17日月曜日

青少年向けアニメの性表現問題にコメント



















発売中の経済誌『ZAITEN』2015年9月号で
コメントしている。
青少年向けアニメの性表現問題について。

ZAITEN編集部によれば、今年4月にBPOに寄せられた視聴者意見の中に
某アニメ番組での性的表現について、
擬似性交用の人形やSMプレイのような描写もある。
まだ夕方の時間帯なのに問題ではないのか?」との指摘があった。
調査した結果、該当のアニメは『銀魂』(テレビ東京水曜18時~)であると
判明したという。

そこで、主に以下の2点についてインタビューをお受けした:

・子供向けアニメの性表現が青少年に与える影響について
・作り手に求められるモラルとは
 
もっとも、
子ども向けアニメに関しては、
私がより問題と考える表現がある。
「女性」の描かれ方だ。

いまだに
女性の登場人物に対し、
体を触るなどの性的嫌がらせを「冗談として」行ったり、
常に露出度の高い水着を着せたりするアニメがある。

これらは視聴する子どもに、

「女性には少しぐらいセクハラをしても許される」
「女性は性的対象としてこそ価値がある」

といった考えを植え付けかねない。

日本では1980年代に
『まいっちんぐマチコ先生』というアニメ番組が人気を集めたことを
覚えている方も多いだろう。
中学校の新人教師であるマチコ先生が、
クラスの男子生徒から体を触られたり、スカートをまくられたりする内容だ。

米国の日本メディア研究者は偶然この番組を目にして衝撃を受け、
「大人ならセクハラや強制わいせつに当たる行為にもかかわらず、
子どものやることだからと『いたずら』で片付けられている」
旨を指摘した。
詳しくは拙著『オトナのメディア・リテラシー』で紹介している。

我が国が「クール・ジャパン」として日本のアニメを
世界に発信したいのであれば、
「性表現にも尊厳を!」との意識を徹底してもらいたい。


【参考文献】

Book3 『オトナのメディア・リテラシー』
         (リベルタ出版)  


メディアの性・暴力表現が
見る者に与える影響について
  
●大学入試 出題文献  
●小論文模試 出題文献


Photo_2
『性情報リテラシー』

 

メディアの性情報を
「教科書」にする若者たち

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2015年8月10日月曜日

「性情報リテラシー」講演の新聞特集





















「若者をとりまくネットの危険性」をテーマに、
講師を務めた。

徳島県立男女共同参画交流センターが主催した、DV防止啓発講演会にて。

スマートフォンの普及に伴い、
若者たちは、インターネットであらゆる性情報に触れることが可能になった。
LINEやTwitterなどのSNSが絡むトラブルや、
リベンジポルノなどの問題も多発している。
  

講演では、
ネットから受け取る情報が若者のジェンダー意識にどのような影響を与えているのか、
デートDVとはどう関係してくるのか、
SNSトラブルを防ぐにはどうすれば良いのか、
メディアの性情報を読み解くリテラシーの必要性、
などについて、取材経験に基きながらお話させて頂いた。

会場には教育関係者や一般県民の方、大学生などが多数お越しになり、
様々な感想が寄せられた:

・「誤った情報を信じることで、どのような間違った行動をしてしまうか
分かった。正しい情報を得るためにはどうすれば良いか分かった。
・「非常に分かりやすかった。子どもに伝えたいと思った。」
・「いつも見ているサイトの中に、色々な面が隠されていることが分かった。」
・「あと30分でも多く聴きたかった」

……などなど。有難うございます!

講演内容は、徳島新聞も高校生向け紙面で
大きく取り上げて下さった。

記者の方によれば、講演を聞いた女子大生は
「男の子が何を考えてるのかわからない時があったけど、
ネットに描かれる女性像を信じているからだったのか…」と
腑に落ちた様子だったという。

また、新聞記事を読んだ高校生からは
「性に関する誤解って、悪気なく無意識に持ってしまうから怖い」
との感想があったとか。

今回の徳島講演は、
私が以前に大阪で行った性情報リテラシー講演について
小耳に挟んだ主催者の方が企画したもの。
メディアが発信する性情報を批判的に読み解こうとする人々の輪が、
全国的に広がり始めているのを感じ、頼もしく思う。

余談ですが
徳島に滞在中、
「阿波踊り会館」へ行ってみました。

実演を見るだけかな~と思っていたら、
なんと途中から阿波踊りの手ほどきが始まり、
最後には見学者全員ステージに上って踊る、という
まさかの流れ!

阿波踊りのさわりだけでも体感出来、
かなりテンションが上がるのでおススメです。
はい、やっとやっと☆


【参考文献】
http://www.amazon.co.jp/dp/B00GUCH44C/ref=cm_sw_r_tw_awd_0U8Msb09H79SK

『性情報リテラシー』

 
メディアの性情報が
若者に与える影響とは!?
若者の赤裸々な生の声が
盛りだくさん!

PDF版はこちら 

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2015年8月5日水曜日

男子の性とメディア「父親の所持にショック」

 小学5年生の時からアダルトビデオを見始めたという、オマセなA男。
そんな彼が中学生になった頃、ショックな出来事が起きた。
会社員の父親が無造作に置いていた通勤鞄の中から、
成人向けグラビア雑誌を発見してしまったのである。


40歳を過ぎているのにそんなの見るかい、と。
自分の父親がそういうものを持っているのは、汚らわしいと思いましたね」

 子ども時代に接した性的メディアが、
「父親が隠し持っていたもの」であった男子は多い。
B男も、家の押入れの奥を探っていて成人雑誌を見つけ、
父への嫌悪感を抱きつつ読みふけった経験がある。


 さてA男は、父親の鞄からその雑誌を抜き取り、
自分の机の中に隠してしまった。


「絶対にバレているはずなんですけどね。何も言ってきませんでした」


 そりゃ言えませんよね、お父さん。


さらに中学2年の時には、
母親にエロ本の所持が見つかった。


押入れにしまってある冬物の布団の間にエロ本を入れていて。
そこはもう絶対にバレない場所だと思っていたんですけど、
ある日学校から帰ってきたら、
冬物と夏物の布団一式が全部入れ替わっていたんです。
『うわ~どうしよう』と思って。
でも、エロ本はちゃんと夏物の布団の間に挟んでありました」


A男の母は学習塾の先生をしている。
家庭で下ネタを話題にするような、オープンな性格だという。


「その後も、何も言われませんでした。初めて母の愛を感じましたね。 
12日は母の顔をまともに見られませんでしたが」


【参考文献】

Photo_2
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