2015年4月27日月曜日

医師会で「性情報リテラシー」講演

秋田県医師会が主催した
性教育のための研修会にて、
医師の皆さま向けに講演を務めた。

テーマは「性教育とメディア・リテラシー」。

・「性情報リテラシー」とは?
・子どもの性的メディア利用の現状
・メディアの性情報の特徴と
 子どもの性意識・性行動に与える影響
・性情報リテラシー教育のあり方
 ~性的トラブルに巻き込まれない子どもを育てるコツ

といった点について、お話させて頂いた。

ちなみに
全国の都道府県の医師会の中で、
性情報リテラシーに着目したのは秋田県が初めてである。

実は秋田県では、
1990年後半から2000年代初頭にかけ、
10代の人工妊娠中絶率が全国平均を大幅に上回っていた。
ピーク時の2001年度には、全国平均の13.0%に対し、18.2%を記録した。

そこで秋田県医師会が県と連携し、
高校と中学を対象とした性教育講座を行うように。
県内全ての中高生が在学中に一度は話を聞く機会を設けたところ、
中絶率は年々目に見えて減り、
2007年度には6.3%と、全国平均7.8%を下回ったのである。

この先進的な取り組みは、
中京テレビが2013年に制作したドキュメンタリー
『ニッポンの性教育 セックスをどこまで教えるか』
 (第51回ギャラクシー賞優秀賞)でも紹介されている(42分30秒頃から)。


性教育への問題意識が高い秋田県医師会が、
メディア・リテラシーの重要性に目をつけたことは
私も嬉しい。
メディアの性情報の氾濫が子どもたちを襲ういま、
子ども自身の「情報を読み解く目」を養うことは急務だからだ。

主催者の方からは、
「いつもの講演会とは異なった
新鮮な雰囲気で講演会が開催でき、
会員の医師の皆様からもご好評頂けた」との御感想が。
有難うございます。

そうそう、
講演後の懇親会では
「『白い巨塔』のような世界は現実の医学界にもあるのか?」
という話題で盛り上がりましたが、
詳しいことはここには書かんべなっと。


【参考文献】
http://www.amazon.co.jp/dp/B00GUCH44C/ref=cm_sw_r_tw_awd_0U8Msb09H79SK

『性情報リテラシー』

 
メディアの性情報が
若者に与える影響とは!?
若者の赤裸々な生の声が
盛りだくさん!

PDF版はこちら 

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2015年4月21日火曜日

BPOへの政府介入を防ぐために

テレビ朝日とNHKの幹部を今月17日に呼び出し
放送内容に関する事情聴取をした自民党は、
これを機に BPO(放送倫理・番組向上機構)について、
政府が関与する仕組み作りを検討するという。

テレビ番組の問題点を検証する役割を担うBPOに
政府が介入すれば、
政権批判報道をやりにくくなるであろうことは想像に難くない。
結果として、表現規制につながる懸念は拭えない。
報道機関の「権力の監視」機能が骨抜きにされれば、
視聴者は政権に都合の良い情報ばかりを
浴びせられることとなる。

では、
政府がBPOへ介入することを防ぐために、
テレビ局に出来ることはあるのか。

政府による表現規制の動きはかねて、
「性」と「暴力」に関するものを端緒としてきた。

これらの表現であれば「青少年保護」を名目に、
規制に対する社会の理解を得やすいからである。

だからこそテレビ番組の作り手たちは、
規制の入口となる「性・暴力表現」において
隙を見せてはならない。

BPOの青少年委員会はこれまで、
「少女を性的対象視する番組」や「出演者の心身に加えられる暴力」について
要望や見解を出し、テレビ局側に対応を求めてきた。
だが、その後も過激な表現を繰り返す番組がある。

こうした日本のテレビ番組における人権意識の低さは、
海外のメディアからも「BPOがあるのに、なぜ?」と映るようで、
私も先日インタビューを受けたところだ。

放送の規律を定めた放送法は、もともと終戦後にGHQが
日本に民主主義を定着させるために制定したものである
(当時も政府は抵抗した)。
BPOも、テレビ局の自主規制を重んじる第三者機関だ。

放送の自律を保障するこれらの仕組みを維持するために、
「現行のBPOが十分な働きを発揮しており、政府の介入は必要ない」ことを
テレビ局は示さねばならない。
まずは性・暴力表現のあり方を再考することが求められよう。

具体的にどう改めるか、という点については
下記の関連記事や参考文献で述べている:

<関連記事>
「子どものためのテレビ作り」とは
メディア表現の影響と「明日、ママがいない」


【参考文献】

Book3 『オトナのメディア・リテラシー』
         (リベルタ出版)  


メディアの性・暴力表現が
見る者に与える影響について
  
●大学入試 出題文献  
●小論文模試 出題文献


Photo_2
『性情報リテラシー』

 

メディアの性情報を
「教科書」にする若者たち

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2015年4月14日火曜日

「恋愛リテラシー」の女子大講義

大学もそろそろ新年度のスタート。
私は、4年前から教壇に立つ相模女子大学で、
今学期も「メディア・リテラシー」の講義を担当する。

特に学生に人気のあるテーマが、「恋愛リテラシー」だ。
ファッション誌やネットが発信する恋愛・性情報をうのみにせず
読み解く目を養うもので、
最近深刻化するデートDVについても解説。

本テーマの最大目標は、女子大生に
「ハッピーな恋愛をしてもらう」、言い換えれば
「ヘンな男子に引っかからないようにしてもらう」ことである。

いまどきの「恋活」の一環として、
若者が大学で何を学び、どう感じるか、
教える側としても楽しみだ。

なお、
今年は新トピックとして、
リベンジポルノを
「ネット・SNSリテラシー」の講義で取り上げる。

リベンジポルノについては、
当事者の声や対策のあり方を取材したところだ。
「撮らせるな」との指導には意味がない。

ちなみに、
本講義をこちらの大学で教えるのは2017年度までの予定。
他にも興味をお持ちの大学があれば、お話させて頂きましょう。
大学講義に関する詳細はこちら!


【参考文献】

Book3 『オトナのメディア・リテラシー』
         (リベルタ出版)  


メディアとジェンダーの関係を知ろう!
  
●大学入試 出題文献  
●小論文模試 出題文献


Photo_2
『性情報リテラシー』

 

若者の「性行動」はいま
どうなっている!?



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2015年4月8日水曜日

金沢出身からの祝!北陸新幹線開業

北陸新幹線が金沢を通るようになって間もなく1ヵ月。
東京にいても何かと金沢の情報を目にするようになり、
大変懐かしい。

何を隠そう、私は金沢育ちである。
転校生だったので、暮らしたのは
中学3年から高校3年までと決して長くはないが、
いわば思春期の思い出が詰まった土地だ。

その前に住んでいた奈良から転校してきて、
なにより戸惑ったのが金沢の方言。
結構、独特なのである。

クラスメートたちが
「だら!」
「いじっかしいげんて!」
と言い合っていてもサッパリわからない。
これは
「アホ!」
「ウザいんだよ!」
という意味なんですねえ。

教師が「〇〇しなさい」と命令する時は、
「〇〇しまっし」と言う。
本人の感情が高ぶると、
「〇〇しまっしま!」と語尾が変化するのが
衝撃的であった。

あなたも金沢を訪れるなら是非、
地元の人の話し言葉に耳をそばだててみて下さい。
新鮮な発見があるやもしれません。

さて、私の家があったのは
近江町市場のすぐそば。
父親が会社帰りに市場で買ってくる甘エビを
毎晩のように食べ、
竪町の美容院へ通い、
尾山神社へ初詣に行っていた。

いま振り返れば
観光名所に囲まれた生活だったが、
なにしろ当時は10代。
金沢の歴史や文化や日本酒の美味しさが
ピンと来ず、
「早く東京に出たいな~」と思いながら
1人黙々と勉強していた。

あれから20年あまり。
最近は、東京に住む高校時代の同級生たちと
<金沢悪女会>を定期的に開催している。
「金沢ってさ、お水が甘いよね」
「お肌が綺麗になるよね」
「また住みたいね」
と、しみじみ語り合うようになった。

金沢の良さは、大人になってから
ジワジワと染みてくるのだ。

最後に、
私のお薦めの金沢土産を御紹介しよう。
不室屋の「宝の麩」。
ふやきに穴を開けてお湯を注ぐと、
中からカラフルな麩や野菜が溢れ出てくる。
ふやきの形は様々あり、
見た目が華やかで味も良い。
私は「ふく梅」のふやきを
おめでたい日に頂くのがお気に入り。

さあ、
あなたも北陸新幹線で金沢への旅、
楽しんできまっしま!


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渡辺真由子のキャリアや生き方に関する講演は「女性とキャリア」オリジナルコースで。
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2015年4月6日月曜日

「リベンジポルノ」講演を開始

リベンジポルノ防止法が2014年11月に施行されてから
約1ヵ月の間に、全国の警察への相談件数が110件にも
上ったことが、警察庁のまとめで明らかになった。

被害者の9割が女性で、20代以下が約6割を占める。
リベンジポルノに関するトラブルが、スマホの普及と共に、
若者の間で急速に深刻化していると考えられよう。
もっとも、誰にも相談出来ずに1人で悩む被害者も多いので、
このデータは氷山の一角に過ぎないと見られる。

以前にも少しお話したように、
私はここしばらく、リベンジポルノの取材を行ってきた。
「なぜ若者たちは、性的な撮影に応じるのか」を知りたかったからだ。


子どもや若者のネット利用をめぐる問題を長年取材してきた者として、
彼女ら彼らの心理にはそれなりに詳しいつもりである。
だが、こと「性的な画像を撮る・撮らせる」という行動については、
どうにも理解の範疇を超えていた。

果たして、若者は 「性」や「撮影」に対し
どのような意味付けをしているのか。
この点を追究するために、
性的な撮影に応じたり、性的な画像を求めたりしたことがある
当事者たちに話を聞いた。

さらに、
対策についてはどうすべきなのか。
大人がよく言う「撮らせるな」との指導では意味がないことが、
若者の声を集める内にわかってきた。

リベンジポルノを防ぐために活動する人々が行う、
実践的なワークショップなどの具体例も取材。

現行の相談体制やリベンジポルノ防止法の不備も
明らかになってきた。

取材内容が大方まとまったので、
関心のある皆さまにお伝えしていければと考えている。

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【参考文献】

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『性情報リテラシー』

 

若者の「性行動」はいま
どうなっている!?



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Book

プロフ中毒ケータイ天国
 子どもの秘密がなくなる日



子どものSNS利用を徹底取材!


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『性情報リテラシー』

 渡辺真由子著(Kindle版)


 若者の「性行動」はいま
  どうなっている!?



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2015年4月3日金曜日

ネットいじめ講演@人権週間など

2014年度の人権週間を中心とした時期は、
「ネットいじめ」をテーマに
全国で講演を務めた。

ネットいじめの現状と対策を、
被害者と加害者の心理を織り交ぜながら
取材経験を基にお伝えするもの。

例えば、
京都府福知山市教育委員会が主催した
「いじめ防止講演会」。

前年の同イベントには
元プロボクサーの内藤大助氏が招かれたそうで、
今年は私なんぞでええんどすかと恐縮。
フタを開けてみれば満席&立ち見の方々もおられ、
一安心でありました。

他に、
同じく京都の舞鶴市、
大阪府堺市、兵庫県宝塚市、
新潟県長岡市などが主催した講演会でも、
ネットいじめ問題についてお話させて頂いた。

お越し下さった皆さま、
関係者の皆さま、
有難うございました!


【参考文献】

1


大人が知らない ネットいじめの真実

Book




プロフ中毒ケータイ天国
 子どもの秘密がなくなる日




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2015年4月1日水曜日

新社会人へのメッセージ 『野心を抱く人の仕事と恋愛』

この年度末は何かとバタバタしており、
ブログの更新が御無沙汰なまま
新たな年度を迎えてしまった。

お陰でだいぶネタがたまっているので、
今月は出来るだけ更新していきます!
よろしくお付き合い下さいまし。

さて、
街には社会人デビューする方々が溢れる時期、
ということで、
新社会人へのメッセージを
Japan In-depthに寄稿した。
テーマは『野心を抱く人の仕事と恋愛』 。

テレビ局を30歳目前に退職し、留学・独立した
私の経験を基に述べている。
こちらでお読み頂けます。

ちなみに、
より具体的なアドバイスとして、
私の就職活動→テレビ局入社→新人研修
→留学・独立準備→退職
について詳細に語った記事を
メールマガジン『まゆマガ』 (2011年11月~)で
購読頂ける。

http://www.mag2.com/archives/0001087460/2011/




新たな一歩を踏み出すあなたに、幸あれ!





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渡辺真由子のキャリアや生き方に関する講演は「女性とキャリア」オリジナルコースで。
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Japan In-depth」に寄稿した