2011年9月22日木曜日

「若者の性とメディア」新聞連載スタート!

「親も知らないプロフ~子どもとケータイ」の連載
おかげさまで非常に好評で、
掲載紙は毎日新聞をはじめ、全国約30紙に上っている。
そこで、第二弾をやることになった。

新連載のテーマは「若者の性とメディア」。
メディアに氾濫する性情報は、若者に
作り物の世界と現実とを混同させたり、
身勝手な思い込みをさせたりする場合がある。
結果として、
女男の「性コミュニケーション」のズレを大きくしている
……という実態をルポしたものだ。

しかし。
新聞で「性」の話題を扱うのは
なかなかにハードルが高いのである。
この単語は差し替え、その表現はNG、など
色々制約がつく。

新聞というのは、
政治や経済に関する情報は喜んで表に出すが、
その政治経済を動かす人間たちの根幹をなす
「性」の問題については、
及び腰になるようだ。

よって、
「若者の性とメディア」を掲載しようとする新聞社は
「子どもとケータイ」に比べまだ少ない。
現時点で確認出来ている掲載先は下記の7紙である:
・福井新聞
・上毛新聞
・岐阜新聞
・山梨日日新聞
・山陰中央新報
・新潟日報
・夕刊フジ

ある男子学生は
「新聞のような一般メディアで、
性行為に伴うリスクをもっと発信してほしい」と語っていた。
ポルノと違い一般メディアは、「性」を真面目に扱えるはず。
女性の目にも触れやすいほか、
親子が一緒に読むことで性教育にも活用出来る、といった利点を
生かさない手はない。

その意味で、
真っ先に掲載した上記7紙の心意気には敬意を表したい。
他の新聞社も、後に続くことを願っている。

 ⇒【関連】新聞連載を緊急公開!『性情報リテラシー』


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『性情報リテラシー』が本になりました!

Photo


・子ども達はメディアの性情報にどのように接し、
 自らの性行動・性意識にどう反映させているのか?

・「性的有害情報対策」としての
リテラシー教育はどうあるべきか?

 ⇒メッセージ&目次 








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2011年9月12日月曜日

小学生にネットいじめ講演

横浜市内の私立小学校にて、
「巻き込まれないで!ネットいじめ」というテーマで講演を行なった。
4~6年生向け。



中学生や高校生に向けて
この種の依頼はよくあるが、
「小学生に話して欲しい」というのは珍しい。
中学生になれば携帯を持つ子どもは一気に増えるので、
早めに危険性を教えておきたいという
学校側の高い意識があるようだ。



小学生に携帯トラブルの話が
ピンとくるかなあ…と若干心配だったが、
「携帯メールを使っている人?」と尋ねたら、
ほぼ全員が手を挙げたではないか。
プロフの話をしたら、
4年生の間から「知ってる~!」の声が。



いやはや、
やっぱり小学生のうちから、
ネットいじめについては
きちんと話しておいた方が良さそうである。



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2011年9月2日金曜日

テレビ局からの退職と独立

先日の愛知講演で、
実は主催者の方から
「テレビ局を退職して独立した経緯についても
話して欲しい」とお願いされた。



教員の皆さんもそんなことに興味が!?と驚いたが、
若手教員は色々将来のことを考える時期なのだという。
そこで、冒頭で簡単に以下の内容をご紹介した:



私はもともと30歳までには独立するつもりだったので、
そこから逆算し、20代のうちに何をすべきかを考え、
次の3点を自分に課した。



・1つめは「体力温存」。
与えられた全ての仕事に120%の力を注いでいたら、
30歳になるまでに体も心もヘバッてしまう。
苦手な分野や、将来に関係なさそうな分野については
うまく力の入れ具合を自己コントロールして
(もちろん給料分は働くが)、
健康体を維持しなければならない。



・2つめは「自己投資のための貯金」。
独立して活動するなら、
他者と差別化するための「専門性」が求められる。
専門知識・技術を身に付けるためには
資格を取ったり、海外で学んだりと様々な方法があるが、
いずれも結構お金がかかる。
海外に2年間留学する場合、数百万円は必要だ。
マンションや車の購入、金のかかる趣味、社内の飲み会などは
極力排して、「自分の身になるものにお金を使う」と意識しながら
地道に貯めましょう。



・3つめは「組織への恩返し」。
関心のない仕事ではうまく力を抜けと前述したが、
逆に、自分の得意分野や
「自分だからこそ出来る」という仕事の場合、
惜しみなく120%の力を発揮しよう。
組織は、新人一人を育てるのに多額の投資をしている。
途中で辞められればその経費が回収出来ず、痛手だ。
円満退社するためにも、
在職中に出来るだけ大きな仕事を成功させ
「コヤツを採用してよかった」と思ってもらえるように努めよう。
大きな仕事に関わった経験は、独立後も役に立つ。



……他にもアドバイスしたいことは色々あり
本当はこのテーマで90分たっぷり話せるが、
本題はあくまで別なので、
これだけの内容にとどめておいた。



ところが講演後のアンケートでは
「冒頭の経歴の話がとても興味深かった」
「人生観や生き方についてもっと聞きたい」
といった声が。
そんなにこのテーマに需要があるとは、意外である。



それにしても、
退職の準備よりもっと難しいのは
「退職の決意」だろう。
将来への不安を思えば、
ためらうのは当たり前だ。
私も簡単に決断出来たわけではない。



「なぜ、組織からの脱出を思い切れたのか?」。
これについても、また機会があればお話しましょう。



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