2018年11月6日火曜日

「セクハラ #MeTooのリテラシー」講演

東京都日野市の男女共同参画都市宣言から20周年ということで、
基調講演を務めた。
『セクハラ #MeTooのリテラシー
 ~20年前から変わらない?セカンドハラスメントの脅威~』
と題して。

「被害者に落ち度があった」
「男性は被害に遭わない」……。
この20年間、社会のセクシュアル・ハラスメントに対する視点に
変化はあったのか?

テレビ局報道記者として約20年前に、
全国初のセクハラ裁判の原告女性を取材した経験も踏まえ、
セクハラ問題と「報道の受け取り方」について
お話をさせて頂いた。

講演内容は以下の通り:

<メディアを読み解く>
・ メディア・リテラシーとは?
・ニュースの作られ方
<女男共同参画とメディア>
・メディアとジェンダー
・#MeTooのリテラシー

参加者の方々からは多数のご好評の感想が。
なかでも講演後に女性の方が
「職場のセクハラを傍観せずに声を上げてみようと思いました。
勇気をもらいました!」
と話しかけて下さったのは嬉しいことだった。

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有り難いことに完売。



ちなみに
#MeToo問題のリテラシー(読み解き方)については今年、
青山学院大学でも学生向けに講義を行ったところ。

約20年前のセクハラ取材を振り返った私の考えは
こちらで述べている。


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2018年10月25日木曜日

朝日新聞にコメント:ノーベル賞と内助の功

https://www.asahi.com/articles/ASLBJ52FVLBJUTIL031.html
今年のノーベル賞を日本人が受賞し、
メディアが「内助の功」美化報道を連発させたことについて、
朝日新聞からのインタビューにお応え。

記事の締め部分で、このようにコメントした:

滋子さんの『しょうがなかった』という言葉を掘り下げて取材すれば、 
女性が仕事を続けにくかった当時の時代状況も浮き彫りにできたは

メディアがメディア自身の報道を振り返り、批評するという動きは
まだまだ少ない。

今後より多くのメディアがこうした視点から報じていけば、
作り手側のリテラシーも高まる良い機会になるだろう。

内助の功報道問題についての私の詳しい考えは
こちらでご紹介している。


http://www.mag2.com/m/0001087460.htmlちなみに、
「メディアの読み解き方は知りたいけれど
じっくり学ぶ時間がないっちゃ」
(ラムちゃん風)と
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2018年10月17日水曜日

「子どもの性とメディア」&「恋愛リテラシー」講演@宮崎県

「子どもの性とメディア
~性教育に求められる
メディア・リテラシーとは?~」
というテーマで講演を務めた。

宮崎県男女共同参画センターによる
男女共同参画週間講座。
定員100名を上回る人々が参加され、
急きょ椅子を追加する盛況ぶりでビックリ。熱いっちゃ宮崎。

・インターネット等の普及と子どもの性的トラブル
・性的なトラブル対策としての「性情報リテラシー」
・「創作子どもポルノ問題」
・性教育は人権教育!

……といった内容をお話させて頂いた。

続いてはパネルディスカッション。
子どもの「性」や「メディア」に関する
宮崎県内の取り組みについて、
チャイルドライン、警察、PTAというそれぞれの立場の方が
お話をされ、私はファシリテーターに。

会場の参加者からは
 「コンビニの有害図書売り場はトイレに近く、子どももよく通る。どうにかなくせないものか」
「ゲーム等のアプリに性的なマンガやゲームの広告が表示され、
 いやでも目にする機会が多い。今後、規制される動きはないのか」
「創作子どもポルノの実態を、PTAや警察はどう把握し、対応についてどう考えるのか」
……などと、活発な質問が相次いだ。

https://www.amazon.co.jp/%E3%83%AA%E3%83%99%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%83%8E%E2%80%95%E6%80%A7%E3%82%92%E6%8B%A1%E6%95%A3%E3%81%95%E3%82%8C%E3%82%8B%E8%8B%A5%E8%80%85%E3%81%9F%E3%81%A1-%E6%B8%A1%E8%BE%BA-%E7%9C%9F%E7%94%B1%E5%AD%90/dp/4335551754/ref=as_sl_pc_tf_mfw?&linkCode=wey&tag=mediaw-22
ちなみに警察の方は
拙著『リベンジポルノ~性を拡散される若者たち~』を読まれ、
付箋だらけになった同書を
持ってきて下さった。
「『被害者は悪くない』という認識を、警察もしっかり持たないといけませんね」
とのこと。ご参考になれば嬉しく思います。


さらに続いて、
今度は地元の大学生の皆さんとディスカッション。
そう、私が宮崎を訪れる機会を「最大限に生かしたい」という
主催者様の熱い思いにより、
まさかの豪華(?)3本立てスケジュールだったのである。

ディスカッションのテーマは
「恋愛リテラシー ~メディアの性情報に潜む誤解~」。
スマホやネットにより
若者を取り巻く性的メディア環境は急速に変化する中、
メディアの恋愛や性に関する情報の偏りや誤解に気付き、
よりよい関係づくりに向けて出来ることを考えてもらった。

「メディアと現実のギャップが学べて良かった」
「性交や妊娠について、パートナーと話してみる」
「性の悩みを話し合う場があるといい」
……と学生さんたち。
楽しみながら考えを深めてくれた様子で、何より。

講座終了後、
参加者の方々からはご感想がドドドと寄せられた:

・ 「性情報リテラシー」について、これまで知識がなかったが、今回の講義で、現代の大切な問題の1つであると思った。「お互いの尊重」を重点においた性教育=「人権教育」が大切だと分かった。
・「大人がメディアに負けてしまっている」部分があるな、とハッとさせられた。子育て中の保護者、子どもと関わるたくさんの大人に聞いてほしい講演だった。
・性教育は家庭でも取り上げるのは難しかったが、「人権」としての切り口で性情報リテラシーを話し合えばいいのだと分かった。
・とても分かりやすくポイントをつかむことが出来た。性教育のなかに活かしていきたい。
・取材での具体的な話を聞かせて頂き、参考になった。
・「創作子どもポルノ」は大人の問題ですね。
・思春期教育や家庭計画の指導に活かしていける内容で、とても良かった。
・音楽やマンガなど、私の身近なものにジェンダーを考えさせられるものが転がっていることに改めて気付かされた。

……などなど、とてもご紹介しきれない。

http://www.mdanjo.or.jp/briliantx/files/2018/08/brilliant_vol87-tokusyu.pdf
講座内容の詳細は、
宮崎県男女共同参画センターの広報誌に掲載されている
頁1頁2)。

関わって下さった皆様、有難うございました!





<参考文献>
https://www.amazon.co.jp/%E6%80%A7%E6%83%85%E5%A0%B1%E3%83%AA%E3%83%86%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%83%BC-%E6%B8%A1%E8%BE%BA-%E7%9C%9F%E7%94%B1%E5%AD%90-ebook/dp/B00GUCH44C/ref=as_sl_pc_tf_mfw?&linkCode=wey&tag=mediaw-22『性情報リテラシー』










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2018年10月3日水曜日

「ノーベル賞と内助の功」美化報道、再び

京都大学の本庶佑特別教授がノーベル賞を受賞し、
相変わらずメディアは「内助の功」を美化する報道で
盛り上がっている。

実はこのようなメディアの報じ方について、
テレビ朝日『ワイド!スクランブル』から
コメント取材を受けたものの、
オンエアでは特集内容が変更され、流れず。

メディア報道をジェンダーの観点から検証するとは
「テレ朝スタッフも目の付け所が良い」と感じていたのだが、
上層部に企画を却下されたのかもしれない。
 やはり、メディア批判をメディアは取り上げにくいのか。

そういえば同局の今朝の『グッド!モーニング』では、
「亭主関白を支えた内助の功」と思いっきり美化していた。
 結局これが、局としての方向性なのであれば残念である。

今回の受賞会見において本庶氏が、
「典型的な亭主関白として研究にまい進してきた」と
なんら悪びれずに語ったのは、
「夫は外で働き、妻は家庭を守る」という価値観が当然だった時代に
育ってこられた方として、まあ仕方ない
(でもこの方の持論は、「常識を疑え」ではなかったっけ)。

たとえ本庶氏がそのように語ったとしても、
その事実をメディアが「どう報じるか」は別問題である。
その発言をあえて報じない、
あるいは報じても強調や美化はしない、
という選択肢があったはずである。

妻は大学時代、
本庶氏と同じ生命科学の研究に取り組んでいたという。
おそらく本当は、結婚後も研究を続けたかったのではないだろうか。

このようなノーベル賞受賞者と妻に対する
メディアによる「内助の功」美化報道は、
2年前にやはり男性研究者が受賞した時とほとんど変わっていない
 (ちなみに日本のノーベル賞受賞者に女性は1人もいない)。

この問題について、さらに詳しくはこちらで述べている。


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2018年9月24日月曜日

北九州市はなぜ栄えないのか(寄稿)

けさの朝日新聞全国版に、
『人口 増える福岡 減る北九州』
という記事が掲載されていた。

どちらも政令指定都市でありながら、
福岡市は人口増の割合が全国トップ、
北九州市はワーストと、明暗を分けている。

そういえば私もかつて、
テレビ局記者として北九州市に暮らし、
取材をしていたことがある。

当時、地元の商工会議所からの御依頼で
「北九州市の発展に求められるもの」について
執筆したことを思い出したので、
ご参考までに紹介しておこう
(16年前の原稿ですけどね):


【もっと選択肢を】        


 北九州支社への転勤が決まったとき、福岡本社の同僚たちからは随分同情されたものだ。「遊ぶところないよ」「はっきり言って錆びれてる」「ヤンキーとホームレスの街よ」etc……。私たちの会社では、報道部員は持ち回りで2年間の北九州勤務をすることになっている。自分の番がいつ来るか、皆ヒヤヒヤしながら待っているのだ。


 だが県外出身者の私には、なぜ周囲がそこまで北九州を敬遠するのか最初はよくわからなかった。北九州市も福岡市も同じ福岡県内にあり、しかも共に政令指定都市である。大した違いがあるとは思えない。確かに北九州という地名は就職で九州に来るまで殆ど聞いたことがなかったが、それは自分が高校時代に地理の授業を全て睡眠に充てていたせいだと思っていた。


 そして去年3月、いよいよ北九州に着任。事前に随分悪評(?)を聞かされていたので新幹線を降りるときには身構えたが、初めて見る小倉駅は想像よりはるかに大きく、きれいだった。駅にはホテルも入っているし、なんとモノレールが突っ込んでいるではないか。目の前に広がる景観のスケールの大きさは嬉しい裏切りだった。一方、街中を歩いてみるとこれはなるほど汚い。ゴミが路上のあちらこちらに散らばって異臭を放っている。若者のファッションはなぜかジャージが多い。サングラスをかけて肩をいからせたいかにもそっち系のオジさんたちと普通にすれ違うのも不思議だ。


 でも、市場のごちゃごちゃした感じや、昼間から道端に座ってボーッとしている人たちの姿は、何度か訪れた東南アジアの国の街角を思い起こさせる。福岡市の街はこぎれいにまとまり過ぎて無菌状態の印象を受けたが、小倉はその清濁併せ呑む「ごった煮」の雰囲気が独特の魅力を醸し出している。意外にも私は、小倉という地をさほど抵抗無く受け入れることが出来たのだった。


 しかしながらこの都市でハタと困ることがある。買い物だ。小倉駅周辺で若者がショッピングできる大型店といえば、駅ビルとファッションビルとデパートの3つで、終わり。これでは選択肢があまりに限られてしまっている。雑誌に載っていたブランドの後追いも出来ない。福岡市の天神には洒落た店がひしめき合っているというのに、同じ100万都市としてこの差はなんとも哀しくはないか。これではとりあえず、そごう跡の後継店に期待するしかない。

 奇しくも先日、そごう跡で仮営業している小倉玉屋が閉店を発表したばかり。閉店について市民にインタビューしたところ、年配の人からは惜しむ声が相次いだが、若い女性などは「どこでもいいから品揃えの充実した店舗がそごう跡に入って欲しい」と本音を覗かせた。若者はとにかく選択肢に飢えているのである。せっかくならまだ福岡市にも進出していないようなハ●ズやLotに来て欲しいが、どうやら無理っぽいので、せめて既存の店舗と商品がダブらない店が後継ぎとなることを切に願う。


 選択肢といえば避けて通れないのがカフェの問題だ。地元情報誌の編集者によると、この街に新たにやって来た人はいわゆるカフェのあまりの少なさに驚くのだそうだ。特定のチェーンの喫茶店はかなり目につくのだが、いまや街のお洒落度の指標となった天下の「スターバックス」がない。副都心の黒崎にあって都心の小倉にないのは納得がいかないところである。


 ファッションビルもカフェも、街のイメージを決定付けるのに大きな役割を持つ。「鉄冷え」「暴力」といったイメージから脱却するには、選択肢を増やして街にお洒落な若者を溢れさせる必要がある。そして近い将来、北九州に転勤することが羨ましがられるような時代が、来ますように。


(『北九州商工会議所報』、2002年)


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2018年8月31日金曜日

『リベンジポルノに怯える若者』(コメント)

https://diamond.jp/articles/-/174988
『「リベンジポルノ」に怯える若者が急増する理由』
というテーマで、
情報サイト「ダイヤモンド・オンライン」にコメントした。

リベンジポルノが一気に広がった背景や、
加害者の心理、
家庭で出来る対策などについて
お話している。

https://www.amazon.co.jp/%E3%83%AA%E3%83%99%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%83%8E%E2%80%95%E6%80%A7%E3%82%92%E6%8B%A1%E6%95%A3%E3%81%95%E3%82%8C%E3%82%8B%E8%8B%A5%E8%80%85%E3%81%9F%E3%81%A1-%E6%B8%A1%E8%BE%BA-%E7%9C%9F%E7%94%B1%E5%AD%90/dp/4335551754参考文献は
『リベンジポルノ
~性を拡散される若者たち~』

ご関心のある方はご一読下さい。






<最新刊!>
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2018年8月13日月曜日

「性教育と人権」講演@教育委員会

http://www.pref.tochigi.lg.jp/m55/jinnkennippann.html
主催者HPより
「性教育と人権~
子どもを取り巻くメディアの性情報と対策~」
と題して講演を務めた。
主催は、栃木県教育委員会事務局塩谷南那須教育事務所。
人権教育指導者研修の一環で、
教育関係者や保護者の方など約200人が参加。

ネット時代のいま、
メディアと性に関する問題は多発していることから、
「参加者に身近な問題として理解してもらえるよう、
わかりやすく伝えて欲しい」
というのがご依頼趣旨であった。

講演では、
・ 子どもの性的メディア利用の現状
・メディアの性情報が子どもの性意識に与える影響
・メディアに搾取される子どもの性
・対策キーワード:「性情報リテラシー」とは?
・性情報リテラシー教育の実践ノウハウ

……といった点をお話させて頂いた。

参加した方々からは
「性教育は人権教育、まさにその通りだとハッとさせられた」
「性的メディアの現状や課題を把握でき、
また性情報リテラシーの考え方を紹介されたことが
大変有意義だった」
「思春期の子どもを持つ親として、とても良かった」
などのご感想を数多く頂いた。

主催者の方からも、
「客観的データや取材結果を踏まえたお話で、
ジャーナリストのお立場からの思いや願いが強く感じられました。
氾濫する性情報への対策を、子どもたちや保護者の立場に立って考えるという姿勢を私たちも見習いたいと思います」
とのお言葉であった。

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性教育はイヤらしいものではなく、
「お互いを尊重する人間関係」の築き方を
伝えるもの。
 まさに、人権教育である。
そのような私の考え方は
拙著『性情報リテラシー』
ご紹介している。

講演会に関わって下さった皆さま、
有難うございました!



<最新刊!>
『「創作子どもポルノ」と子どもの人権
 ~マンガ・アニメ・ゲームの性表現規制を考える』
(勁草書房)

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