2023年9月25日月曜日

「ジェンダーとメディア」研修のポイントとは?(インタビュー)

 











行政や企業向けに私が講師を務めている「ジェンダーとメディア」研修について、インタビューをお受けした。
企業研修の総合メディア「キーセッション」より。

研修では、女男共同参画や女性活躍を推進するための『メディアの読み解き方』をお伝えしている。

広報物や発信コンテンツにおける、ジェンダー表現のあり方やチェックポイントについてもアドバイス。

このテーマで講演を始めたきっかけや、私からのメッセージは、記事本文でどうぞ。


ジェンダー表現に関する監修・アドバイス

 

【参考文献】


『オトナのメディア・リテラシー』
渡辺真由子著

 

 

 

 

 

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2023年9月11日月曜日

ジャニーズ問題 メディアの自己検証に求められる「ホモフォビア」対策

 「ジャニー喜多川氏による性的虐待問題を報じるべきではないか」

某キー局内の集まり。ある出席者が、局幹部に問い質した。
中学生時代に『
光GENJIへ』(北公次著)を読んでいた私は、幹部はどう返事をするのだろうと、固唾を飲んで見守った。

「関係性があるから出来ない」
幹部はアッサリとかわし、すぐ次の話題へと移っていった。そこには、報道人としての苦悶の表情も、丁寧に説明しようとする姿勢も伺えない。報道すべきかどうかという葛藤など、とっくに捨て去っていたのだろう。
もう何年も前の話である。

ジャニーズ事務所における未成年への性的虐待問題を受け、「メディアの沈黙」にも批判が集まっている。冒頭の事例からおわかりのように、メディアによるジャニーズ事務所への忖度は、長年、当たり前のように行われてきた。

今年9月にはTBS『報道特集』が、メディアの沈黙について取り上げたが、沈黙した理由については掘り下げず、「海外の専門家」や「街の声」を登場させてお茶を濁していた。

自局のプロデューサーにでもインタビューをすれば済む話だろうし、おそらく制作スタッフもそのように切り込みたかっただろう。だが、上層部から止められたのではないか。
「会社ジャーナリズム」の限界を見た思いだった。

今後メディアは、このような事態の再発防止へ向け、自分たちが取引先の性的虐待問題に見て見ぬふりをしてきたことについて、自己検証を実施しなければならない。
その際に求められるのは、メディア内の「ホモフォビア
(同性愛嫌悪)」対策である。

これまた何年も前、私が取材していた男性間のセクハラ裁判について、某有名報道番組は、マンガチックなイラストで面白おかしく報じた。
メディアが同性愛を「ホモ」として笑いのネタにする姿勢はバラエティ番組などでも頻繁に見られ、結果的に男性の性被害を矮小化してきた。
なぜ、メディアにはホモフォビアがはびこるのだろうか。

実はホモフォビアは、軍隊やスポーツチームなど、男性中心の組織でよく見られる。
そこでは「腕力」や「支配力」、そして「女性への性欲」を持つことが『正しい男らしさ』として称賛される。このため、同性を好きになる男性や、性被害を受ける男性は、「男らしくない」として揶揄の対象となるのだ。

メディアも、まさに男性が牛耳ってきた組織である。ジャニーズ事務所における男性間の性的虐待を前にして、「人権問題」と捉える意識が欠如していたことは、想像に難くない。

ホモフォビアの排除へ向け、何が必要か。
当然ながら、男性中心主義を薄めるために、幹部職の女性を増やすことが重要だ。
それにはまず、特に上層部の社員が持つ、ジェンダーをめぐる「アンコンシャス・バイアス(偏った思い込み)を解きほぐしていかねばならない。

おびただしい数の未成年の性被害者を出した今回の事態に、メディアが「自分事」としてどこまで向き合えるか。いまこそ問われている。

 

【参考】

▶マスコミ倫理懇談会「メディアとジェンダー」(講演)

▶研修「ジェンダーのアンコンシャス・バイアスとメディア・リテラシー」

 

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2023年9月1日金曜日

【緊急開催】DJへの性犯罪はなぜ起きたのか(性教育講師向け)

 








<「痴漢大国」日本に潜むもの>

今年8月の音楽イベントで、韓国の「DJ SODA」さんが性暴力を受けた事件。

世間では、SODAさんが露出が多い服を着ていたことを非難する声も上がった。

背景にあるのは、「露出が多い服を着ている女性は、触られてもいいと思っているはずだ」という考え方である。

実際に私の取材・調査では、露出が多い服装について、男子の21%が「エッチのOKサイン」と思っている、との結果が出た(大学生対象、『性情報リテラシー』渡辺真由子著)。

ところが、女子で露出服にそのような意味を持たせる人は、わずか4%に過ぎない()。

このような女男間の認識のズレには、ジェンダーや人権に関する、SNSやアダルトコンテンツなどの性情報が大きく影響していることも、取材で明らかになった。

同種の事案の再発を防ぐために、どのような性教育が必要なのだろうか? 

いまこそ求められる「性情報リテラシー®教育」について、性教育講師を対象に解説する。
性暴力のない社会を作りたいあなたはどうぞ。

☆本イベントは女性のエンパワメントを兼ねているため、女性限定です
☆「性情報リテラシー®」は性情報リテラシー教育協会の登録商標です

 

【参考文献】


『性情報リテラシー』(渡辺真由子著)
Amazon Kindle版
PDF版






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