2021年11月5日金曜日

許状、頂き(茶道の精神的教養)

『世界のビジネスエリートが知っている 教養としての茶道』(竹田理絵著、自由国民社)が今夏発売され、都心の書店に平積みになっていた。

ビジネスエリート……のつもりはサラサラない私も、茶道を始めて早くも3年あまり。今年はありがたく、「裏千家中級」の許状(資格)を頂戴したところである。

「この3年間で、教養って何か身につけたっけ?」 と振り返れば、季語や禅語に関する知識は、確かに少~しだけ増えた。

だがそれよりも私にとって収穫だったのは、「精神面での教養」 に触れられたことであろう。

以前に述べたように、茶道を始めたのは、茶会での「飲み方」を知っておきたいという極めて実務的な理由である。

だが稽古を進めてみれば、いつしか茶の湯の「一座建立(いちざこんりゅう)」という精神に魅かれていた。

一座建立とは、茶席にて亭主と客が心を通い合わせ、
気持ちのよい空間を作り上げることを指すらしい。


すなわち、お互いを思いやり、丁重で、かつ和やかなコミュニケーションのあり方を重視していると考えられる。

この精神に私は、自分の専門分野である「人権」の尊重を感じ取るのだ。 

おかげさまで、協調性はカケラもない一匹狼の私も、稽古場では他の生徒さんたちと快適に交流させてもらっている。

こう考えると、一座建立という精神は、組織をまとめあげるリーダーやファシリテーターにこそ必要な教養だ。

私も昨年から銀座MAYUMEDIAカレッジの学長という立場になり、受講生の皆さんに心地よい空間の中で学んでもらえるよう、(少しは)気を配っている。

このような茶道の精神的教養が、日本のビジネス界で広がっていくことを願います。

そうそう、「稽古に着物を着て行くなんて信じられない」と3年前は思っていたが、あれから着付け教室に1年間通い、なんとか自分で着られるようになった。

 いまでは毎回の稽古に、着物姿でいそいそと出かけていく。

いや~、人生なにが起きるかホンマにわからんどすな。

そんな私の茶道&着物道はインスタで。


 

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