2011年12月31日土曜日

「20歳の頃」インタビュー

法政大学のキャリア関連のゼミから、
「20歳の頃どんなことをして、
何を考えていたかを聞かせてほしい」と
インタビューを受けた。
レポートにまとめるのだそうな。


   


20歳といえば、私は大学3年生。


発展途上国から来た研修生たちとの交流を機に、


オーストラリアへ留学した年だ。

研修生たちは皆、


日本で先進的な知識や技術を得て


母国に還元したいとの熱意に溢れていた。


私も、海外で学ぶことで


日本社会に貢献できないかと考えたのである。

今回インタビューに来た学生たちも、


留学はしてみたいと言う。


だが、語学や治安の面を考えると


尻込みするのだそうだ。

私の好きな言葉に、


「出来ない理由を探そうとするな」


というのがある。

何かに挑戦したくても、


時間がないから、お金がないから……と


人は自分を諦めさせてしまいがちだ。


「変化」を恐れる気持ちが働くのだろう。

だが、例えば留学なら


語学はすぐにでもテキストを買って


勉強を始めればいい。


治安が心配なら


その国のトラブル事例や対応策を


徹底的に下調べし、


危険を避けるためのイメージトレーニングをする。

不安材料は棚卸しして、
一つ一つ潰していけば大丈夫。


「出来ない理由を探す」のではなく


「出来るためには何をすればいいか」


を考えるのである。

インタビュー終了後、


「行動出来ないことを
自分の環境や日本社会のせいにしていたけれど、
壁を作っていたのは自分自身だったんですね」
と学生たち。


ここらで殻を突き破ってくれや、若人。

ちなみに


そんな私の経験を伝えるメルマガの新連載




始まりました。


これについてはまた後ほど!






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いわき市で「性教育とメディア」講演

福島県いわき市が主催する研修会にて
講演を務めた。
テーマは
「メディアが子どもに与える影響と性教育」。
小・中・高校で保健体育を担当する教員や
養護教諭向けである。



・メディアは「恋愛」をどう描くか
・子どもの性的メディア利用の現状
・メディアの性情報が子どもに与える影響
・性教育はどうあるべきか

……といった点を、
具体例を紹介しながら
お話させて頂いた。



参加者の方々からは
「性的メディアを教材にして授業に取り入れたい」
「NO!と言える女子を育てたい」
「メディア・リテラシーの性教育への必要性を認識した」
などのご感想が。



いわき市は
かつて10代の中絶率が全国でも高く、
いまも15歳ぐらいの女の子が
母子手帳を取りに来るケースが
後を絶たないという。



震災後、近くの町では、
10代女子が避難所滞在中に
妊娠したケースもあったそうだ。



「最近はネットや携帯からも
性情報を得ているようです」と市職員の方。
メディアと性の問題は、
地方も例外ではない。



「性教育とメディア」についての詳細な内容は、
こちらのバックナンバー(2011年10月以前)でも入手頂けます。





【参考文献】






Photo_2


 『性情報リテラシー』 渡辺真由子著

 ・子ども達はメディアの性情報にどのように接し、

  自らの性意識・性行動に
どう反映させているのか?

 ・「性的有害情報対策」として

  リテラシー教育はどうあるべきか?

  ⇒メッセージ&目次








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2011年12月26日月曜日

私の「手帳術」(インタビュー)

Marks_diary_201112_2


「手帳術」についての
インタビューをお受けした
文具メーカーのマークス社から。



私は2年前から、
このメーカーの「エナメルクロコ」シリーズを
愛用している。



手帳を選ぶ際のポイントは、まず「サイズ」。



一日中机に向かって仕事をすることが多いので、
机の上に開いて置いておく時に
安定感のある大きさでなければならない。



「余白」もタップリと必要だ。
その週にやるべきタスクを書いたり、
移動用の交通機関の時間を
下調べして書き込んだりする
(外出中に携帯サイトで交通時間を調べることは、
バッテリーの減りが心配なのでしない)。



「形式」はもちろん
縦軸で時間を区切るバーチカルタイプ。
一週間見開き型のものが
細かな時間管理には最適だ。
個別の予定に加え、
持ち物や注意事項も
豆のような文字で記入する。



そして最後に職業柄、
カバーの「硬さ」を重視しますね。
取材時のメモ用紙代わりとして
手帳を使うこともよくあるからだ。
手に持ったまま書き込むには
クニャクニャ手帳では無理である。



それにしても、
会社員時代は
上から言われるがままに目の前の仕事を
ひたすらこなしていたので、
手帳なんてほとんど使わなかったがなあ。

自営業になると、
組織が目を光らせているわけではないので
自分で時間を管理するしかない。
その意味で
手帳の重要性はグッと高まるのである。



以上、
あなたの来年用手帳選びの参考になれば幸いです
(あーら、もう買ったかね)。






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[E:club]よく読まれている記事
 「性情報リテラシー教育」新聞連載を緊急公開!



[E:diamond]まゆマガ。
  「貪欲に生きる!技術



 











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2011年12月10日土曜日

被災地で「若者の性とメディア」講演へ

福島県内にて今月下旬に
講演を行なうことになった。



私がこれまで取材してきた
「若者の性とメディア」について
お話する。



その土地は全国的にも中絶率が高く、
子どもに「メディアの性情報との付き合い方」を
学ばせたいとのこと。



震災後、各地の避難所等では
プライバシーがはぎ取られた中、
性に関する様々なトラブルが発生したことが
報じられている。



「被災地の性」にいま、
何が起きているのか。
自分の目で確かめたい。



なお、「若者の性とメディア」の
詳細なルポは、
こちらのバックナンバーで入手頂ける。





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2011年12月2日金曜日

都内で「子どもとメディア」講演

東京都葛飾区の男女平等推進センターにて
講師を務めた。
「子どもとメディアの危うい関係と大人の役割」
がテーマ。



メディアが作り上げるジェンダー意識、
暴力・性表現の影響、
ネットいじめ・プロフ問題の現状と対策について
お話させて頂いた。



参加した方々からは
「メディアから発信される情報を
無批判に受け止めることの危険さがわかった」
「子どもの将来に備えて、夫婦で話し合いたい」
などとご感想が寄せられ、恐縮である。



ちなみに葛飾区は
2年前からご依頼下さっていたが
こちらの都合がつかず、
今回、ようやくの講座実現となった。



当センターの図書コーナーには
拙著3点セット
『オトナのメディア・リテラシー』
『大人が知らない ネットいじめの真実』
『プロフ中毒ケータイ天国
子どもの秘密がなくなる日』
)が
バッチリ揃えられており、
またまた恐縮でおじゃる。



講演日はあいにく雨模様だったが、
葛飾区といえば映画「男はつらいよ」のロケ地。
お天気がいい時にのんびり廻ってみたい。



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2011年11月8日火曜日

「恋愛リテラシー」バックナンバー勢揃い

若者の恋愛、
なかでも性行動・性意識についてメディアとの関係を探り、
有料メルマガに掲載してきたルポ
ついに最終回を迎えた。



・「性の目覚め」とメディア
・「誘い方」のリテラシー
・「実践中」のリテラシー
・「性の不安」とメディア
・ハッピーな性コミュニケーションのために
メディア教育はどうあるべきか?



こうした点を、
大学生へのアンケートや個別インタビュー、
さらに詳細なメディア分析から
解きほぐしてきた。



「恥ずかしいけど、研究の役に立つなら」と
非常にプライベートな質問にも
赤裸々に語ってくれた男子や、
「誰かに聞いて欲しかった」と
デートDVの被害を打ち明けてくれた女子。



この場を借りて感謝すると共に、
彼ら彼女らの「声」が、
性情報のあり方を変えていくことを願う。

「恋愛リテラシー」は、突き詰めれば
「性情報リテラシー」でもある。
この能力の有無が、
デートDVや児童虐待にも結び付くといっても
過言ではない。



ネット等で氾濫する性情報に簡単にアクセス出来る昨今、
みなが当事者のつもりで考えてもらいたい。
連載バックナンバーの一覧はこちら



なお、次回からは全く新しいテーマで
有料メルマガが始まります。
お楽しみに



⇒【関連】新聞連載を緊急公開!『性情報リテラシー』


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2011年11月1日火曜日

「映像学習プログラム」のシンポジウム

川口市で開かれた
「映像学習プログラム」のシンポジウム
(主催:埼玉県ほか、後援:総務省ほか)で、パネリストを務めた。



シンポは2部構成で、
1部では全国から
子どもたちに映画制作などを
手ほどきしている方々が参加。
自分で企画を考え、撮影・インタビューをする体験が、
子どものコミュニケーション能力や独創性の向上に
役立つ事例が紹介された。



2部は「映像教育の可能性とこれから」
と題したパネルディスカッション。
小宮悦子キャスター、
中央大学の松野良一教授と対談し、
メディア・リテラシーを映像教育にどう盛り込むかについて、
子どもとメディアの関係を取材する立場からお話させて頂いた。



メディア・リテラシーの育成を目的とするならば、
映像教育では制作を体験させるに留まらず、
「映像(テレビや映画)が発信する情報を読み解く力」を
指導することが不可欠だ。



メディアはどんな意図のもとに、どんな手法で情報を届け、
それは我々の意識にどう影響を与えているのか?
これらの点が欠けてしまうと、メディア・リテラシー教育とは言えない。



だが問題は、
教える側の教育者や保護者にとっては
メディアのカラクリがわかりにくいことだ。
いまの大人世代はメディア教育を受けてこなかったので、
当たり前といえば当たり前である。



拙著『オトナのメディア・リテラシー』は、
そんな大人の方々のご参考になればと書いた本。
シンポでお会いした
札幌の映像学習担当の方から「読みました!」と言われ、
チョット嬉しかったのでおじゃりました:



Media_literacy




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2011年9月22日木曜日

「若者の性とメディア」新聞連載スタート!

「親も知らないプロフ~子どもとケータイ」の連載
おかげさまで非常に好評で、
掲載紙は毎日新聞をはじめ、全国約30紙に上っている。
そこで、第二弾をやることになった。

新連載のテーマは「若者の性とメディア」。
メディアに氾濫する性情報は、若者に
作り物の世界と現実とを混同させたり、
身勝手な思い込みをさせたりする場合がある。
結果として、
女男の「性コミュニケーション」のズレを大きくしている
……という実態をルポしたものだ。

しかし。
新聞で「性」の話題を扱うのは
なかなかにハードルが高いのである。
この単語は差し替え、その表現はNG、など
色々制約がつく。

新聞というのは、
政治や経済に関する情報は喜んで表に出すが、
その政治経済を動かす人間たちの根幹をなす
「性」の問題については、
及び腰になるようだ。

よって、
「若者の性とメディア」を掲載しようとする新聞社は
「子どもとケータイ」に比べまだ少ない。
現時点で確認出来ている掲載先は下記の7紙である:
・福井新聞
・上毛新聞
・岐阜新聞
・山梨日日新聞
・山陰中央新報
・新潟日報
・夕刊フジ

ある男子学生は
「新聞のような一般メディアで、
性行為に伴うリスクをもっと発信してほしい」と語っていた。
ポルノと違い一般メディアは、「性」を真面目に扱えるはず。
女性の目にも触れやすいほか、
親子が一緒に読むことで性教育にも活用出来る、といった利点を
生かさない手はない。

その意味で、
真っ先に掲載した上記7紙の心意気には敬意を表したい。
他の新聞社も、後に続くことを願っている。

 ⇒【関連】新聞連載を緊急公開!『性情報リテラシー』


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『性情報リテラシー』が本になりました!

Photo


・子ども達はメディアの性情報にどのように接し、
 自らの性行動・性意識にどう反映させているのか?

・「性的有害情報対策」としての
リテラシー教育はどうあるべきか?

 ⇒メッセージ&目次 








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2011年9月12日月曜日

小学生にネットいじめ講演

横浜市内の私立小学校にて、
「巻き込まれないで!ネットいじめ」というテーマで講演を行なった。
4~6年生向け。



中学生や高校生に向けて
この種の依頼はよくあるが、
「小学生に話して欲しい」というのは珍しい。
中学生になれば携帯を持つ子どもは一気に増えるので、
早めに危険性を教えておきたいという
学校側の高い意識があるようだ。



小学生に携帯トラブルの話が
ピンとくるかなあ…と若干心配だったが、
「携帯メールを使っている人?」と尋ねたら、
ほぼ全員が手を挙げたではないか。
プロフの話をしたら、
4年生の間から「知ってる~!」の声が。



いやはや、
やっぱり小学生のうちから、
ネットいじめについては
きちんと話しておいた方が良さそうである。



Photo_5










2011年9月2日金曜日

テレビ局からの退職と独立

先日の愛知講演で、
実は主催者の方から
「テレビ局を退職して独立した経緯についても
話して欲しい」とお願いされた。



教員の皆さんもそんなことに興味が!?と驚いたが、
若手教員は色々将来のことを考える時期なのだという。
そこで、冒頭で簡単に以下の内容をご紹介した:



私はもともと30歳までには独立するつもりだったので、
そこから逆算し、20代のうちに何をすべきかを考え、
次の3点を自分に課した。



・1つめは「体力温存」。
与えられた全ての仕事に120%の力を注いでいたら、
30歳になるまでに体も心もヘバッてしまう。
苦手な分野や、将来に関係なさそうな分野については
うまく力の入れ具合を自己コントロールして
(もちろん給料分は働くが)、
健康体を維持しなければならない。



・2つめは「自己投資のための貯金」。
独立して活動するなら、
他者と差別化するための「専門性」が求められる。
専門知識・技術を身に付けるためには
資格を取ったり、海外で学んだりと様々な方法があるが、
いずれも結構お金がかかる。
海外に2年間留学する場合、数百万円は必要だ。
マンションや車の購入、金のかかる趣味、社内の飲み会などは
極力排して、「自分の身になるものにお金を使う」と意識しながら
地道に貯めましょう。



・3つめは「組織への恩返し」。
関心のない仕事ではうまく力を抜けと前述したが、
逆に、自分の得意分野や
「自分だからこそ出来る」という仕事の場合、
惜しみなく120%の力を発揮しよう。
組織は、新人一人を育てるのに多額の投資をしている。
途中で辞められればその経費が回収出来ず、痛手だ。
円満退社するためにも、
在職中に出来るだけ大きな仕事を成功させ
「コヤツを採用してよかった」と思ってもらえるように努めよう。
大きな仕事に関わった経験は、独立後も役に立つ。



……他にもアドバイスしたいことは色々あり
本当はこのテーマで90分たっぷり話せるが、
本題はあくまで別なので、
これだけの内容にとどめておいた。



ところが講演後のアンケートでは
「冒頭の経歴の話がとても興味深かった」
「人生観や生き方についてもっと聞きたい」
といった声が。
そんなにこのテーマに需要があるとは、意外である。



それにしても、
退職の準備よりもっと難しいのは
「退職の決意」だろう。
将来への不安を思えば、
ためらうのは当たり前だ。
私も簡単に決断出来たわけではない。



「なぜ、組織からの脱出を思い切れたのか?」。
これについても、また機会があればお話しましょう。



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2011年8月31日水曜日

愛知でネットいじめ講演

Photo_3








愛知県教員組合の青年部祭典にて、講演を務めた。
テーマは「ネットいじめ」。
若手の教員の方々約200人に、
ネットいじめの現状と対策についてお話した。



子どもたちのネットの流行は目まぐるしく変わる。
ネットを使いなれている20代の教員の方でも、
携帯を使ったいじめの実態は、初めて知ったという方も多かったようだ。




「子どもたちを守る対策まで教えてもらえ、よかった」
「今、まさに学年で話題になっているもので、勉強になった」
「自分たちの知らないところで、子どもたちが今日聞いたような陰湿なことを
平気でやっていることにびっくりした」
「知っていたつもりだったが、認識の甘さに気付かされた」
「自分のいじめへの対応はどうかと考えました。明日からの教育に生かしたい」
「ネットマナーは「まだいい」ではなく、早いうちから教えるべきだと感じた」
「取材やデータをもとにしたわかりやすい話で勉強になった」
「ネットの怖さ、言葉(文字)の怖さを知った」



……などなど、ご感想を頂いた。



ちなみに
今回のイベントが開かれた大型観光ホテル、
なんと丸ごと愛教組の貸し切り。
館内のどこをうろついても教員だらけ、というのは
なにやらフシギな緊張感がありましたなあ。



追記:
冒頭の写真は
お土産に頂いた「蒲郡みかんわいん」。
全国有数のみかん産地である蒲郡産みかんを、
なんと100%使用。
香料なしなのにフルーティーで、
おつまみ無用で飲めちゃいます◎









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2011年8月26日金曜日

「Hへの不安」とリテラシー

私のメールマガジン『週刊メディリテ!』の
サンプル版(無料)が更新された。



「Hへの不安」とリテラシー



本メルマガは、
AVや雑誌、漫画等のメディアが発信する性情報が
若者の実際の性行動にどのような影響を与えているかを、
女子と男子へのインタビューやアンケートに基づき
ルポしたものである。



メディアの性表現規制を考える際には、
こうした現場の「生の声」に
きちんと向き合わねばならない。



っていうかイマドキの若者に限らず、
昔から人間の性行動は
メディアに踊らされっぱなしやけどな。
まあ、その赤裸々な実態がわかります。



ご興味がある方は、
ご購読下さい




2011年8月9日火曜日

児童ポルノ規制の必要性とは

201108_2







児童買春・ポルノ禁止法の改正案を、
民主党が今国会に提出することとなった。



漫画やアニメ、ゲーム等の創作物は
規制の対象外としている。
「表現の自由」への配慮に加え、
「性虐待の被害者が実在しないから問題ない」と
考えたとみられる。



だが、本当に問題ないのだろうか?
折しも私は、メディアの影響に関する世界の最新研究動向を
国内の学会で発表したばかりなので、
ご参考までに、ごく一部を紹介しよう。



メディアが与える主な影響の一つに
「観察学習効果」がある。
受け手はメディアで見た内容を模倣する、
というものだ。
メディアの暴力描写と、それを見た者の攻撃行動との
関連性を調べたアメリカの研究によれば、
映像でも漫画でも、それぞれ影響は生じた
(もちろん性虐待描写も、暴力の一種である)。



ゲームの場合も、
ユーザーをストーリーに参加させる
「相互作用性」により、
観察学習効果を強化させたり
ゲーム内容を現実と混同させやすくなったりするとされる。



しかも近年は
ネットの普及やCGの発達で、
より生身の人間に近いキャラクターを
創作することが可能になっており、
実写と創作物を厳密に区分することは難しい。



このため
児童ポルノに関する研究でも、
実写か創作物かにこだわるより、
その内容のメッセージ性
(「児童も性的対象にしちゃってOK」等)が
問題視されている。



被害が実際に発生してからでは遅い。
もし、本気で
「性虐待の起こりにくい社会」を目指すのであれば、
規制対象に創作物を含めることは
選択肢の一つとなるだろう。



なお、
児童ポルノ規制に関して
私がこれまでに
新聞等で述べた見解は、
メルマガ『週刊メディリテ!』のバックナンバー
お読み頂ける。









ところで上の写真は、
先日訪れた韓国の済州島。
沖縄並みの美しい海で知られるが、
かつて「4.3事件」という大虐殺があった土地。

【参考文献】



Photo_2



『性情報リテラシー』

 渡辺真由子著(Kindle版)



 望まない妊娠、中絶、デートDV……
  青少年の 「性的有害情報対策」としての
  メディア・リテラシー教育はどうあるべきか?



関連の動き色々








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 「性情報リテラシー教育」新聞連載を緊急公開!



[E:diamond]まゆマガ。
  「貪欲に生きる!技術





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2011年7月8日金曜日

国際学会で「ネット性情報の規制と教育」

台湾の台北にて開催された国際学会
International Telecommunications Society で、
「ネット上の性的有害情報に対する日本の規制と教育」について
発表した。



以前『慶応大学メディア・コミュニケーション紀要』に
寄稿した内容に関連するものだ。



日本の場合、
携帯からネットを利用する子どもが

海外に比べ非常に多い。
この国の性的有害情報に対する取り組みは、
世界のリーディング・ケースとなる可能性を秘めている。



海外の通信・メディア研究者は

日本の性的有害情報事情に
どのような反応を示したか?



詳細をメルマガ『渡辺真由子の週刊メディリテ!』にて
報告しているので、
ご興味ある方はどうぞ。



【参考文献】
性的有害情報が青少年に与える影響を知るには……
『性情報リテラシー』



Photo


・子ども達はメディアの性情報にどのように接し、
 自らの性行動・性意識にどう反映させているのか?



・「性的有害情報対策」としての
リテラシー教育はどうあるべきか?



 ⇒メッセージ&目次 







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2011年6月17日金曜日

『お・は』でいじめ特集

Photo_2















教育雑誌『おそい・はやい・ひくい・たかい』の最新号
(ジャパンマシニスト社・発売中)が、
いじめ特集を組んだ。




私も寄稿している。
いじめとメディアの関係や、
女子に独特のいじめの形態と
ジェンダーの影響について。

こちらの本、今号は丸々一冊いじめ特集。
読み応えがあることだろう。



ちなみに
『おそい・はやい・ひくい・たかい』という
雑誌名に、何かを感じ取っただろうか?

普通は「早い・遅い」「高い・低い」という
言い方をしますよね。
つまり「早くて高いこと」は
「遅くて低いこと」よりも優れている、と考えられている。
そうした価値観が、教育現場にも蔓延している。

この雑誌名は、そんな既成の価値観に対する
アンチテーゼなのです。
「遅くて低い」ってのもいいじゃん!ってね。






2011年6月7日火曜日

「性コミュニケーションのズレ」特集

私が発行するメールマガジン
『渡辺真由子の週刊メディリテ!』が
なぜか御好評を頂いているようで、
「まぐまぐ」にて特集された。
ご愛読下さっているアナタのお陰です。



女男間の「性コミュニケーションのズレ」が
このメルマガのテーマ。
「彼女が家に来たからOK」「女性のノーはイエス」といった
雑誌やテレビの情報を鵜呑みにし、
強引に迫ってしまう男子たちの何と多いことか。



「デートDV」は学生たちの間で頻繁に起きている。
女子は泣き寝入りし、警察に届けることもない。



メディアに性情報が氾濫する現代社会で、
性をめぐるコミュニケーションが貧弱化しているのはなぜか?



このメルマガでは、
いまどきの若者たちが
メディアからどんな性情報を得て、
それをどう現実の性生活に応用しているのかを、
赤裸々なインタビューやアンケート調査から
分析する。



メディアの性情報に対するリテラシーを身に付けたい方や
性コミュニケーションに悩んでいる方、
性教育に携わる教員の方や
我が子の性意識・性行動を知りたい保護者の方は、
是非ご購読下さい。



そうそう、最近は
独立した経緯に関してお問い合わせを頂くことが多い。
個別にお答えすることは出来ないので、
今後はメルマガのなかで
私の生き方も振り返っていきたい。
こちらもお楽しみに!



■「性コミュニケーションのズレ」
 メルマガ・インタビュー



■メルマガ登録(サンプル有)



バックナンバー





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2011年6月1日水曜日

インターネット・リテラシー講演

東京都目黒区の男女平等・共同参画センターにて
講演を行なった。
テーマは「インターネット・リテラシー」。



前半で
メディア全般の読み解き方について、
後半で
ネットの特性を踏まえた
リテラシーの必要性についてお話した。



・ネットで情報収集する際の注意点
・「ネット=世論」ではない
・ネットにおけるジェンダー描写



などなど。



「ネット世論のリテラシー」の記事でも述べたように
とりわけネット情報とイデオロギーの関係は
重要なのです。



2011年5月26日木曜日

電子書籍版「子どもの秘密」も販売開始

『子どもの秘密がなくなる日~プロフ中毒ケータイ天国』
(主婦の友新書)が、
ついに電子書籍としても、お求め頂けることになった。



PC版が「電子書店パピレス」など
携帯電話版が「ケータイ書店 Booker's」、「どこでも読書」などで
ダウンロード可能。



本は電子で読むに限るよな~、
というアナタはどうぞ。



いや、やっぱ紙でしょ、
というアナタはこちら↓



Photo_4



・ 子どもの携帯利用実態
・ プロフの危険性
・ ネット・リテラシー教育
・ 大人が取るべき対策































ちなみに最近、
生協の組合員が選んだおススメ本のカタログ「本の花束」でご紹介頂いた。
「子どもを取り巻くネット文化がここまで巧妙化していたとは…
愕然としました」
とのこと。











2011年5月22日日曜日

毎日新聞で「プロフ」連載スタート

22日(日曜)から
毎日新聞くらし面にて、
『親も知らないプロフ~子どもとケータイ』の
連載を、隔週で始める。

子ども達に流行っている「プロフ」の
利用実態をルポしたものだ。

この連載は
共同通信を介し、
全国の新聞に配信されている。
おかげさまで好評を頂き、
掲載紙は現在、約20紙に拡大中:

新潟日報、福井新聞、室蘭民報、山口新聞、北日本新聞、
上毛新聞、秋田魁新報、
下野新聞、神奈川新聞、静岡新聞、
山陰中央新聞、日本海新聞、長崎新聞、南日本新聞
などなど。

教育問題に関心がある方は
チェックしてみて下さい。



2011年5月17日火曜日

秋田で「ネットいじめ・プロフ」講演

秋田市教育委員会が主催する
教員研修会にて、
講演を務めた。



各学校で情報教育を担当する
主任の方々向け。
携帯やネットを使ったいじめの現状と
その対策について、
「プロフ」の実態も交えながら
お話させて頂いた。

講演後、参加者の方々から
下記のような多数のご感想が寄せられた。
恐縮です:



・豊富な取材、執筆活動からの具体的な事案が紹介され、
とても参考になりました。「加害者ケア」の内容は
ショッキングでしたが、日常のモラル指導や心の教育、
道徳教育の一層の充実が必要であると改めて感じました。



・ネットいじめに関して最先端にいる方の話を聞くことが出来て、
良かったと思いました。プロフについてそれなりの知識を持っていた
つもりでしたが、知らない単語も出てきて、担当者として勉強不足を
感じました。



・ネットに限らず、いじめの根本的な部分を理解することが出来て、
今後の教育活動に役立ちました。



・子どもを守る対策として、プロフを安易に禁止しないということを
言われ、「はっ」とさせられました。将来を見据えて根本的なことを
私たち教師が指導することが大切だと思いました。



・具体的な事例や、子どもを守る対策などの提言は、
大変わかりやすく、我々大人、教師の
指針になるものだと思いました。
子どもの心に寄り添うことや、メディア・リテラシーの大切さを
教えられた講義でした。



・丁寧で分かりやすいお話で、初めて知ったことや
これから気を付けて行かなくてはいけないことなど、
とても参考になりました。



『子どもの秘密がなくなる日~プロフ中毒ケータイ天国』
(主婦の友新書)



Photo_4



・ 子どもの携帯利用実態
・ プロフの危険性
・ ネット・リテラシー教育
・ 大人が取るべき対策













ちなみに、何を隠そう
私には秋田県民の血が入っている。
ハタハタもジュンサイもトンブリも
んまいべな!



2011年5月10日火曜日

「ネット世論」のリテラシー


ネット上で多く見られる意見、すなわち「ネット世論」が
注目されることが多くなってきた。

放射能の恐怖を煽ったとしてネット上で非難され
某週刊誌が謝罪したように、
ネット世論に現実社会が「対応」する例も出ている。
学生が、あるテーマでレポートを書く際に
ネット上だけで情報収集し、
「このテーマに対しては
こういう意見が『社会の主流』です!」と主張することなど
もはや日常茶飯事。



一般的に、ネット世論は次のような形で
広まっていく:



1.個人があるテーマを取り上げ、
ツイッターや2ちゃんねる等で「A」という意見を述べる
 →リツイートや転載で拡散



2.ネット系ニュースサイトが盛り上がりに目を付け、
「ネットではAという意見が『多い』」と紹介
 →共感した人々がさらに拡散

3.そのテーマについては「A」という意見が書かれたサイトが
ネット上に多くなり、検索結果でも上位に来る
 →「多数派」の地位確立



だが、ネット世論は決して
「現実の人々の意見」をそのまま反映してはいない。



ネット上で特定の意見が増えた(ように見える)と、
それと異なる意見を持つ者は
自分を「少数派」だと思い、黙り込んでしまう。
ネット上で反論すると、誹謗中傷を受けたり
自分のサイトが炎上したりするからだ。

その結果、多数派はますます多数派になり
注目を集め、
異論はますます少数派になり、顧みられなくなる。
これを政治学では「沈黙の螺旋(らせん)」という。



ネット世論の場合、重要な役割を果たすのが
2.のネット系ニュースサイトだ。
レビュアー数が一般サイトに比べ格段に多いので、
ここで紹介された意見は
一気に「多数派」への階段を駆け上がる。



だが、そのニュースサイトが
どの意見を取り上げるかを「選ぶ」過程には、
「イデオロギー」が入り込んでいることを忘れてはならない。



(メディアとイデオロギーの舞台裏は
『オトナのメディア・リテラシー』を参照しまっし)
Media_literacy_2




ネットで情報収集するあなたは、注意しましょうね。
とりわけ、特定コミュニティにハマっていると、
そこの意見が全てであるかのように錯覚しがちやけん。



2011年4月24日日曜日

【論文】ネット性情報が「歪んだ異性観」を促進する可能性

『慶応大学メディア・コミュニケーション紀要』に
論文を寄稿した。
「ネットの性情報に対する規制と
メディア・リテラシー教育の国際比較」
について。



インターネット上の違法・有害な性情報をめぐり、
・日本の規制とメディア・リテラシー教育の現状
・カナダの規制とメディア・リテラシー教育の現状
を比較、分析した研究結果を報告している。

ネット性情報への対策として、
日本の政策は規制面に偏る傾向があるが、
カナダは教育に力を入れていることが
明らかになった。

また、日本をはじめ世界の若者が
ネット上に溢れる性表現をどの程度目にしており、
そこからどのような「異性観」を得ているかを、
アンケート調査から分析。

注目すべきは、
青少年の異性観に、ネットの性情報が与える影響に関する
以下の結果である:

児童ポルノサイトを見た感想として、
「児童への性的好奇心が高まる」
「児童へ性行為をしてみたくなる」と答えた者が各4.5%いた。

さらに、女性全般への性犯罪と見なされる行為(痴漢や強姦など)を
性的興味を満たすために取り上げるサイトを見た者に至っては、
「そのような性行為への性的好奇心が高まる」と答えた者は
全体で実に1 割近く、9.3%もいた。

ネットをきっかけとする性犯罪の被害者は、「児童だけ」ではない。
児童ポルノのみならず、「ポルノ全般」への規制や教育のあり方も、
今後議論されるべきであろう。

なお本調査は、電通の吉田秀雄記念事業財団から助成を受けた
共同研究に基づく。
近く、海外で開かれる国際会議でも発表する予定である。





2011年4月8日金曜日

子どもにケータイ持たせる?持たせない?

いよいよ新年度のスタートですね。
子どもが中学や高校に進学するという親御さんには、
これを機に携帯電話を持たせるべきか
迷っている方も多いだろう。



「すぐ連絡がつくように」とか
「仲間外れにされないように」といった理由で
子どもに携帯を持たせることを、
私は否定しない。
ただ、持たせたいと思うならば、
次の点に留意頂きたい。



・「ネットに接続しない」という選択肢を検討
 -ネットを利用しないプランもある。
  連絡用であれば、通話とメールで十分だろう。



・フィルタリングの設定
 -有害サイトをブロックする機能。
  18歳未満が利用する携帯には、設定の義務がある。
  だが、トラブルが多いのにブロック対象外のサイトも存在。



・「プロフ」を理解 
 -自己紹介サイト「プロフ」を通して
  見知らぬ人とやりとりし、
  犯罪に巻き込まれる子どもが相次ぐ。
  中高生の7割が利用するサイトだが、
  ほとんどの親はその実態を知らない。



他にも、家庭で携帯の使い方のルールを決めたり、
ネット・リテラシーを教えたりと、
親としてやるべきことは多い。
それだけの「覚悟」があるか、
一度じっくり考えてみては如何だろうか。
拙著『子どもの秘密がなくなる日~プロフ中毒ケータイ天国』
も、ご参考になれば幸いである。



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・ 子どもの携帯利用実態
・ プロフの危険性
・ ネット・リテラシー教育
・ 大人が取るべき対策



2011年3月30日水曜日

埼玉でメディア・リテラシー講演

埼玉県越谷市の
男女共同参画支援センターにて
講演を行なった。



「メディアとうまく付き合う方法
 ~ホントにその情報は正しいの?」
というテーマ。
メディアにおける女性と男性の描かれ方や
その影響について、
お話させて頂いた。



メディア・リテラシーを取り上げると、
通常の男女共同参画講座よりも
年配男性の参加率が高くなる。
「メディアと政治の裏側」といった
暴露話系を期待するのかもしれない
(しかしメインテーマは、
あくまでジェンダー論であります)。



「これを機に、年配の男性にも
男女共同参画に興味を持ってもらえれば」。
そう語る主催者の方は、
随分前に拙著『オトナのメディア・リテラシー』を読み、
この講座の企画を温めておられたのだという。
著者として冥利に尽きます!



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2011年3月23日水曜日

その仕事、本当にやりたいこと?~after3・11

東日本大震災で被災された皆様には、
心よりお見舞い申し上げます。



あの日、私は都内の仕事場にいたが、
経験したことのない激しい揺れに
「もうダメかも」との思いが脳裏をかすめた。
さらに強烈な揺れと波に遭遇した被災地の方々は、
どんなにか恐怖を感じたことだろう。



なんとか無事だった私たちにとっても、
「人生、一寸先は闇」を
肌で感じた出来事であったことは間違いない。
そこで問う。
「あなたは、自分の仕事に満足していますか?」



人生は、いつ終わるかわからない。
「安定した老後」のために
好きでもない仕事をしてお金を貯めても、
その老後が確実に来るかわからない。
ならば、悔いのないように生きようではないか。



「自分が本当にやりたい仕事は何なのか?
住みたい場所はどこなのか?
一緒にいたい人は誰なのか?」



とことん、考えてみよう。



後は、それらを実現するにはどうすればいいか
戦略を練ることだ。
学歴が足りなければ、学び直し。
資金が足りなければ、まずは貯金。



ちなみに私の場合は
「独立」することが目標だったので、
新卒で入ったテレビ局を
「30歳までに辞める」と計画を立てた
(いわゆる、「夢に日付を」ってやつですね)。



その上で、退職してすぐ独立するのは早急と考え
(看板も人脈もないし)、
「留学」をしようと決めた。



すると、やらねばならない事は自ずと見えてくる。
退職3年前から英語の勉強に励みましたよ、ええ。
この経緯、実は紆余曲折もタップリあったのだが、
また機会があれば書きましょう。



あなたも、今回の辛い体験を機に
「自分はどう生きたいか」を
本気で考えてみては如何だろうか。



2011年3月4日金曜日

『ウェークアップ!ぷらす』でネット問題特集

20110227

5日(土)の
日テレ系『ウェークアップ!ぷらす』(午前8時~)は
ネット問題を特集。
私もコメンテーターを務める。

リビア政変でFacebokが果たした役割や
中国のネット規制に鑑み、
日本では「ネット」が今後の暮らしにどう作用するのか、
ネット・リテラシー教育はどうあるべきかなどを
話し合う。

関心がおありの方は
ご覧下さい。

*写真は、まったく関係ないが
 先日北海道の網走で見た流氷。
 オオワシやアザラシも乗っかってたよ
 (写ってないけど)。




2011年2月24日木曜日

「プロフ」とフィルタリングの関係

出会い系サイトが危ないというのは
かねてから言われてきたが、
近年は、出会い系ではない一般の
「コミュニティサイト」で、
被害に巻き込まれる児童が増えている。



警察庁が今月発表した調査によれば、
昨年度にコミュニティサイトで
性犯罪被害などに遭った児童は1239人。
出会い系での被害児童数の、実に約5倍で、
過去最多を記録した。



コミュニティサイトの代表格が「プロフ」である。
見知らぬ人とも簡単にメッセージをやりとり出来、
犯罪の温床になりやすい。
「フィルタリングを付ければいいじゃないか」と
思われるかもしれないが、
実は子どもに最も人気のあるプロフサイトは、
フィルタリングの対象外である。



しかし、プロフの運営企業による安全対策は、
私が調べた限り、
あのFacebookよりも心許ないのが現状だ。



フィルタリングに頼れないなか、
親や教師は、
子どものプロフ利用にどう対応すれば良いのか?
今こそ、考えてみねばならないだろう。



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・ プロフ利用実態
・ Facebookとの比較
・ ネット・リテラシー教育
・ 大人が取るべき対策







ちなみに、新年度から全国の新聞で
「子どもの携帯・プロフ問題」を連載します。









2011年2月5日土曜日

大学入試問題に 『オトナのメディア・リテラシー』

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『オトナのメディア・リテラシー』
(リベルタ出版)




年明けから何かと慌ただしく、
すっかりご無沙汰してしまった。
実は早くも、新たな本を書きだしているのである。
詳しくは、いずれお伝え出来るだろう。





そうそう、日々のちょっとしたことは
ツイッターでつぶやいている。
また、『週刊メディリテ!』では
毎週プライベート・トークを繰り広げているので、
ご興味ある方はどうぞ
(最近は、某高級ブランドを熱く分析してをり)。



さて、受験生にとっては
入試シーズン後半戦突入の時期である。
そんな中、
神戸松蔭女子学院大学の入試問題に、
拙著『オトナのメディア・リテラシー』が出題された。



第1部 「刺激あふれる個性的な毎日をあなたに」
の部分。
靴や洋服の広告が、
女性にあるイデオロギーを植え付けるために使う
テクニックを説いている。
女子学生には是非知っておいてもらいたい点だが、
出題者の方もそう思ったのかしらん。



6月には問題集も発行される模様。
赤本でもチェック頂けるかと。



ちなみに『オトナのメディア・リテラシー』は昨年から、
学研の小論文模試でも出題されるようになった。
高校生の方は、出来るだけ早く
読んでおいた方がいいかもしれません。









2011年1月10日月曜日

【新春寄稿】 受験論「通信教育のススメ」

明けましておめでとうございます。
受験生にとっては、いよいよ本番シーズン突入ですね。
この季節になると思い出すのが、自分の受験時代。



私は小中高とも全て公立で、塾には殆ど行かなかったが、
希望以上の大学に現役合格することが出来た。
それは、ある勉強法を実施したからである。
しかも、塾よりお金をかけずに。
今回はそのノウハウを振り返ってみたい。
教育費に悩む保護者の方のご参考になれば幸いである。



私は高校まで地方で育った。地方というのは、
公立の方が私立よりもレベルが高い。
高校受験において、私立は「すべり止め」扱いである。
そんな環境なら、高校まで公立にするだけでも
学費は大助かりなわけだ。
しかし、私が通った公立高校は進学校とはいえ
「中の下」レベル。早慶に現役合格者を出したことはなかった。

ちなみに何故その学校を選んだかというと、
家のすぐ裏手にあったからである
(私は徒歩5分以上の物件は好きではない)。
「その気になればワンランク上の学校へ行ける」と
周囲からは反対された。
だが、背伸びして入った学校で成績がどんぐりの
背比べになるよりも、敢えて実力より一段下を選べば
トップを取りやすい、という考えも私にはあった
(この戦略は人生で色んな選択をするときに有効ですよ。
詳しくはまたいずれ)。



さて如何せん学校は中の下レベルなので、
難関大学に合格するための受験指導はあまり充実していない。
私は第一志望を学習院大学文学部心理学科に決めていたため
(だって紀子さまと同じだから)、何か手を打つ必要があった。
だが塾を選ぶ気にはならず、結果的にそれが功を奏した。



いま、改めて塾のデメリットを分析してみると
大きく2つある。第一に、塾には同年代の異性が多数集まる。
これでは自分の洋服や髪形や仕草の1つ1つが気になり、
とても勉強に集中など出来ない。
塾は学校とは違う微妙な解放感を漂わせているため、
自意識の塊である思春期児には甘美な空間なのだ。
まー特に私の場合は、教科書に向かう端正な横顔を
クラス中の男子に盗み見されるのがウットウしい、という
事情もあったが。

第二に、この点がより重要なのだが、
塾で自分が聞く内容は机を並べた他の生徒も聞いている。
ライバルたちと情報源が一緒なのである。
受験は競争でしょう。他人に抜きん出たければ、その他大勢と
同じことをやっていてはいけない。



では、私が選んだ勉強法は何か。通信教育である。
進研ゼミの私立文系・難関大学向け。
Z会も検討したが、教材にイラストがなく無味乾燥なので
止めておいた。進研ゼミには可愛いキャラクターが登場し、
やる気にさせるのである(「しまじろう」はなかったが)。
通信教育のメリットはもちろん、
塾の月額平均2万円に対して7,8千円と、
費用が安いことが挙げられよう。
だが実は、それより貴重な点が多々ある。



まず、
塾はその場所へ行って座りさえすれば
勝手に授業が始まるので、とりあえず通うだけで
親も子も満足してしまうフシがある。
「他の人と一緒じゃないと勉強出来ない」という、
周囲に流されがちで受け身な子どもに育ってしまう
危険性もある。
通信教育の場合は「自分の意思」で勉強をスタートさせないと
お話にならないため、自然と机に向かう習慣が身につく。



また、目の前に先生がいるわけではないので、
すぐに答えが与えられない。
このため、自分の頭でとことん突き詰めて考えるようになる。
しかも塾とは違い他人とペースを合わせる必要がないので、
得意分野はどんどん進んでいけるし、
苦手な問題には徹底的に時間を割ける。
そして何より、1人で(異性の目を気にせず)
自分の頭の中と対話しながら勉強するので、
「集中力」が養われる。
これは大人になってからの仕事にも大いに武器となる力だ。



そんなわけで塾ではなく通信教育を最大限活用した私は、
めでたく学校創立以来初の慶応現役合格者となり、
校長先生と固い握手を交わしたのでありました。

なお調査によれば、子どもを塾に通わせる母親の5割以上が
「世間の流れに乗り遅れないようにしないと不安」と考えている
(データ提供元はベネッセだが)。
これはメディアが、塾に通うことが最善の策で
あるかのようなメッセージを発信しているのも一因だろう。
大手の塾はメディアの有力なスポンサーであるからだ。

だが、私は通信教育の方をお勧めしたい。
単に割安なだけでなく、
値段を超えた価値があるといま振り返って思うからだ。
表面的な受験テクニックの指導にとどまらず、
人間としての「基礎力」を鍛えてくれる。
私が留学先でのハードな研究活動に耐えられたのも、
通信教育によって「1人でじっくり深く考える」習慣を
身につけられたからだろう
(ベネッセの回し者じゃないですよ、念のため)。



そうそう、第一志望先の学習院はどうしたかって? 
キャンパスに合格発表を見に行ったら、
ロン毛に革ジャンの兄ちゃんたちがぞろぞろ歩いていて、
イメージが崩壊したから辞退しました。