「アンコンシャス・バイアスの気づきと仕事でのジェンダー表現」と題して、講演を務めた。
東京都羽村市が主催した、職員向けの男女共同参画研修にて。
「性別に基づく固定観念にとらわれない、男女の多様なイメージを社会に浸透させるための広報表現について理解し、自分の業務に生かす」ことを狙いとするもの。
市役所の全ての課から、それぞれの広報発信担当者が参加されるとのことで、なにやら責任重大である。
アンコンシャス・バイアスとは、自分では気づかないうちに身に着いた、偏った思い込み(偏見)を指す。
私はテレビ局報道記者時代に、行政によるジェンダー表現のガイドライン作りを取材したことがあり、そうした経験も織り交ぜながらお話させて頂いた。
講演の主な内容は以下の通り:
<アンコンシャス・バイアスとメディア>
・メディア・リテラシーとニュースの作られ方
・インターネットを読み解く
<ジェンダーとメディア>
・SDGsとジェンダー
①ニュース・広告
②インターネット
ワークショップ
・発信者としての心構え
「日ごろから、私たちがどれだけメディアの影響を受け、自分の考えを作ってきているか、改めて考えさせられました。
市民への影響が大きい自治体という存在であることも踏まえて、行動してきたいと思います。」と、主催者の方からご感想が。
こちらこそ、ありがとうございました!
それにしても私が、「人々の生きづらさを作りだす、社会の偏見をなくしたい」とメディアの世界に飛び込んだのが24年前のこと。
最近ようやく、その「社会の偏見」に「アンコンシャス・バイアス」というカタカナ言葉が割り当てられ、注目されるようになったことには今更感もある。
とはいえ、アンコンシャス・バイアスに対する問題意識の高まりは歓迎すべきもの。この動きが今後、より一層広がることを期待するとしよう。
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