秋田県医師会が主催した
性教育のための研修会にて、
医師の皆さま向けに講演を務めた。
テーマは「性教育とメディア・リテラシー」。
・「性情報リテラシー」とは?
・子どもの性的メディア利用の現状
・メディアの性情報の特徴と
子どもの性意識・性行動に与える影響
・性情報リテラシー教育のあり方
~性的トラブルに巻き込まれない子どもを育てるコツ
といった点について、お話させて頂いた。
ちなみに
全国の都道府県の医師会の中で、
性情報リテラシーに着目したのは秋田県が初めてである。
実は秋田県では、
1990年後半から2000年代初頭にかけ、
10代の人工妊娠中絶率が全国平均を大幅に上回っていた。
ピーク時の2001年度には、全国平均の13.0%に対し、18.2%を記録した。
そこで秋田県医師会が県と連携し、
高校と中学を対象とした性教育講座を行うように。
県内全ての中高生が在学中に一度は話を聞く機会を設けたところ、
中絶率は年々目に見えて減り、
2007年度には6.3%と、全国平均7.8%を下回ったのである。
この先進的な取り組みは、
中京テレビが2013年に制作したドキュメンタリー
『ニッポンの性教育 セックスをどこまで教えるか』
(第51回ギャラクシー賞優秀賞)でも紹介されている(42分30秒頃から)。
性教育への問題意識が高い秋田県医師会が、
メディア・リテラシーの重要性に目をつけたことは
私も嬉しい。
メディアの性情報の氾濫が子どもたちを襲ういま、
子ども自身の「情報を読み解く目」を養うことは急務だからだ。
主催者の方からは、
「いつもの講演会とは異なった
新鮮な雰囲気で講演会が開催でき、
会員の医師の皆様からもご好評頂けた」との御感想が。
有難うございます。
そうそう、
講演後の懇親会では
「『白い巨塔』のような世界は現実の医学界にもあるのか?」
という話題で盛り上がりましたが、
詳しいことはここには書かんべなっと。
【参考文献】
『性情報リテラシー』
メディアの性情報が
若者に与える影響とは!?
若者の赤裸々な生の声が
盛りだくさん!
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