今朝のテレビ朝日『モーニングショー』でインタビューにお応えした。
本日発売の『週刊新潮』(『被害女子学生を突き放して保身!福沢諭吉が泣いている「慶応大学」がけしからん!』)でもコメントしている。
私が特に注目する点は2つ。
1つめは、本件が「リベンジポルノ」として
立件されるかどうかである。
加害者とされる男子学生は、
女子学生に対する集団暴行の様子を
スマートフォンで撮影した上、
その動画を流出させた疑いがあると報じられている。
この行為は、リベンジポルノ防止法違反に該当する可能性があろう。
自らの性的な動画が拡散することは、
被害者に長期に渡る
深刻な心身的ダメージを与える。
詳しくは拙著
『リベンジポルノ~性を拡散される若者たち』を
ご確認頂きたい。
2つめは、
このような事件がなぜ起きたか、という点。
男子学生たちは、女子学生の尊厳を著しく侵害するような
行為に及んだとされている。
事実であれば、性や人権について一体どのような教育を受けてきたのか。
もっとも、かつて私が複数の大学に通う男子を対象に行った調査によれば、
性交のために最も参考にする情報源として、
「家庭や学校での性教育」を挙げた者はゼロだった。
では、何を参考にしているのか。
「性的メディア」を挙げた者が実に6割と、最多である
(調査の詳細は拙著『性情報リテラシー』で)。
ちなみに性的メディアには
集団暴行をテーマとしたAV等もあり、
女性が性交の道具として、
非人間的な扱いを受ける様が
描写されている。
そのような扱いを女性が「喜んで受け入れる」とする
設定も目立つ。
今回の件の男子学生たちが、
どのような性的メディアに接していたかは定かではない。
だが、これを機に改めて
性的メディアを鵜呑みにしないリテラシー、
すなわち「性情報リテラシー」教育のあり方についても
検討すべきではないだろうか。
そのような思いから、私は大学で
性情報リテラシーの講義も行っている。
ご関心のある方には、こちらにて詳細を。
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