2021年8月24日火曜日

フジテレビ『バイキングMORE』で「旭川女子中学生凍死」(出演)


 

 

 

 

 

 

 

北海道旭川市で今年3月、女子中学生が凍死しているのが見つかった問題。

昨日のフジテレビ『バイキングMORE』が取り上げ、私もスタジオ出演した。

・学校側の対応の問題点について
・いじめ防止対策推進法との乖離について
・教育委員会のあり方について

……などをお話。

現在は旭川市教育委員会が、この問題をいじめの疑いがある「重大事態」として、第三者委員会による調査を進めている。
だが、当事者でもある市教委が手配した第三者委員会で、はたして公平・中立性が担保されるのかは疑問だ。

また一部報道によれば、被害者は加害少年側から、自身のわいせつな画像の撮影を強要され、SNSで拡散される被害にも遭っていたという。事実であれば、いじめというより「性犯罪」である。

子どもたちを性の加害者にも被害者にもしないために、「人権に基づいた性教育」の推進が、一層求められよう。

【参考文献】

『大人が知らない ネットいじめの真実』(渡辺真由子著)


  






 
『リベンジポルノ~性を拡散される若者たち~』(渡辺真由子著)

https://www.amazon.co.jp/%E3%83%AA%E3%83%99%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%83%8E%E2%80%95%E6%80%A7%E3%82%92%E6%8B%A1%E6%95%A3%E3%81%95%E3%82%8C%E3%82%8B%E8%8B%A5%E8%80%85%E3%81%9F%E3%81%A1-%E6%B8%A1%E8%BE%BA-%E7%9C%9F%E7%94%B1%E5%AD%90/dp/4335551754/ref=as_sl_pc_tf_mfw?&linkCode=wey&tag=mediaw-22

 

 

 

 

 



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2021年7月20日火曜日

大学で「アスリートの性的画像盗撮とジェンダー」講演


甲南大学にて、『SNS・インターネットがはらむ危険性~ネット・リテラシーについて~』と題し、講演を務めた。

「課外活動安全講習会」として開催されたイベントで、課外活動団体の指導者および幹部学生、約180人がご参加。

コロナ禍の影響で、学生たちの間に「オンライン新歓」やSNSの活発な利用が広がるなか、 個人情報の流出や不適切な画像の取扱いに注意喚起してもらいたい、とのご依頼であった。

さらに、同大学はスポーツ強豪校であるため、最近問題になっている「アスリートの性的画像」の盗撮についても、現状と対策をめぐる解説を希望された。

アスリートの性的画像に関するリテラシーとして、まず知るべきなのは、
ユニフォームと「多様性」の関係である。

IOC(国際オリンピック委員会)の『ジェンダー平等報告書』(2018)は、
ユニフォームに「男女間の不当な違い」がないことや、
ユニフォームの選択が「アスリートの考え」に基づくことを推奨している。

一方、日本の女性アスリートは、露出度の高いユニフォームに抵抗を感じつつも、
所属団体などの意向を気にして、なかなか声を挙げられないことがある。

はたして日本のスポーツ界は、アスリートがユニフォームについて自分の意見を言えたり、選べたりする環境を整えているだろうか。

さらに、競技関係者や学生に対する「ジェンダー研修・教育」も、
性的画像のリテラシーを高める上で不可欠だ。

アスリートが「性的対象物」としておとしめられる背景には、
我々の社会における「ジェンダー観の偏り」が潜む。
これを是正していくために、メディアにもスポーツ界にも、そして個人にも、
出来ることはある。

例えば、競技団体によっては公的な撮影の場で、女性アスリートに、
性的に切り取られやすいポーズをさせている例も見受けられる。
アスリートは立場上「ノー」と言いづらいだけに、幹部らの一層の配慮が必要だ。

さて、質疑応答時には、指導者の方々より
「学生から相談を受けたときの対応方法」についてお尋ねがあった。
対応方法がまずいと、その学生は2度と相談してこない。
私からは、「学生を二次被害に遭わせない」ための心構えを、お話させて頂いた。

「講演会後、早速複数の参加者から感想などが寄せられ、非常に意義のある会であったと実感しております」と主催者の方。
こちらこそ、ありがとうございました。

ちなみに、甲南大学は神戸に位置する。
関西育ちの私としては、久々に六甲山のロープウェーに乗りました……
と言いたいところだが、今回は丸の内キャンパスからのリモート講演であった。

また、同大学からは青山華依選手が、
東京オリンピックの陸上女子400メートルリレーに出場するとのこと。
ご健闘をお祈りします!


【参考文献】
『リベンジポルノ~性を拡散される若者たち~』(渡辺真由子著)

https://www.amazon.co.jp/%E3%83%AA%E3%83%99%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%83%8E%E2%80%95%E6%80%A7%E3%82%92%E6%8B%A1%E6%95%A3%E3%81%95%E3%82%8C%E3%82%8B%E8%8B%A5%E8%80%85%E3%81%9F%E3%81%A1-%E6%B8%A1%E8%BE%BA-%E7%9C%9F%E7%94%B1%E5%AD%90/dp/4335551754/ref=as_sl_pc_tf_mfw?&linkCode=wey&tag=mediaw-22

 

 

 

 

 


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2021年7月15日木曜日

発信コンテンツにおけるジェンダー表現のあり方(監修)

 某大手情報サイトを運営する企業から、
「発信コンテンツにおけるジェンダー表現を監修してもらえないか」との
ご相談を頂いた。

そのコンテンツのテーマは「恋愛・結婚」。
確かに、なにかとジェンダー表現が偏る分野である。

企業側としては、媒体や制作物の文章、説明用のイラストなどに関し、表記のガイドラインを新たに作成したいという。性差別的な表現や、業界的なワード・マナー・風習などの表現も、アップデートしたいとのこと。

「恋愛・結婚」をめぐるビジネスは、旧来の"男性性"や"女性性"に根差したマーケティングがされがちな部分もあろう。

しかし、「ダイバーシティ(多様性)」や「インクルージョン(包括)」の必要性をめぐる認識が世界レベルで高まっているいま、日本企業もいつまでも変化を拒んではいられない。

「気づいた」企業が増えれば、新しい流れが生まれる。
先日のテレビ番組でコメントしたような広告や発言もなくなり、ジェンダー平等な国へとステップアップしていく。

楽しみじゃ、あ~りませんか(チャーリー浜氏風)。


ジェンダー表現に関する監修・アドバイスについて

 

【参考文献】

『オトナのメディア・リテラシー』(渡辺真由子著、リベルタ出版/電子版)








 

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2021年5月19日水曜日

性犯罪の暴行・脅迫要件に見直しが必要な理由(法務省検討会)

法務省の「性犯罪に関する刑事法検討会」は昨年から、性犯罪をめぐる処罰のあり方について議論してきた。しかし、今年4月にとりまとめられた報告書案では、多くの論点について結論が先送りされている。

特に、性行為に対する「同意」 に関しては、委員たちが難しく考えすぎて、議論をこねくり回している印象を受けた。

性行為は、相手に「イエス」と言われたら進めればいいし、「ノー」と言われたらやめればいい。それだけの話だ。しかし現実には、相手の「ノー」を尊重しない者たちによって、強引な性行為が多発している。

そこに暴行や脅迫が存在しないことは、珍しくない。だが被害者にとっては、「同意をしていない」性行為であり、性暴力なのだ。これらを処罰対象とするために、どのような規定が必要なのかを、議論してもらいたい。

 参考までに、私が大学生たちに取材した事例を挙げよう:

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【本気でノーと言っているのに(女子)】

アユミ(仮名)は私がインタビューをしている最中、時折咳き込んでいた。体調を崩しやすいのだという。大学年生のときにはインフルエンザにかかり、高熱にうなされた。だが当時付き合っていた彼氏は、そんなときでもセックスを求めてきた。

「本当に嫌だったんです、朦朧としていたのに。だから『嫌だ』って言ったんですけど……。彼はした後に『ゴメン』って。何がゴメンだよと思いました」 

普段は男性を気遣ってノーと言いづらいだけに、女性がノーと口にする時というのは、よほど嫌な時なのだと推測される。しかし、アンケートに続々と寄せられた女子学生たちの声からは、女性のノーが尊重されていない実態が明らかになった。

「嫌だといっても聞いてくれなくて、とても不快だった。私の気持ちより自分の欲求が大事なのかと、幻滅した」

「私は人でゆっくり話をしたり、眠ったりしたいのに、手を出してくる。嫌ではないので応えるが、あまり度が過ぎるのは嫌気がさしそう」

「寝ている時に無理やり迫られた。 泣いてもやめてくれない」

「初体験のとき、そんなに好きじゃない彼氏がどうしてもというので、根負けした」

「ノーといっても本気のノーとは気づかず、エッチしようとしてきた」

「とにかくムカついた。こっちのことは何も考えてない。自分の性欲だけで迫ってきた」

「家にいたときに強引に誘われた。抵抗したが、無理やり手をまとめられた」

セックスは、合意が必要な究極の行為である。女性が本気でノーと言っているのに、男性が口先だけのポーズだと思い込んで強引にコトを遂行すれば、もはや犯罪とされるべきだ。

いくらメディアからの情報を真に受けているとはいえ、目の前の女性がノーと言っているのは単に自分を焦らすためなのか、それとも本当に嫌がっているのかは、見分けがつかないものだろうか。

初体験のときに相手のノーを汲み取れなかったサトシ(仮名)は、自戒の念を込めて言う。

「『相手もそのつもりに違いない』って男が思い込んじゃう時って、大抵、ヤリたい時なんですよね」

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☆「性的同意」が尊重されていない事例集はこちら↓


『性情報リテラシー』(渡辺真由子著)
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2021年5月11日火曜日

「SNSと性情報」のプロフェッショナルへ(Mカレ7月入学)


 

 

 

 

 

 

 

私が教鞭を執るMAYUMEDIAカレッジ(Mカレ)は、2020年4月の開校から1年間で、受講者数が早くも3倍に達した。

これも、ニッポンの性教育をより良いものにしたいと願い、性情報リテラシー教育にヒントを得てくださる皆さんのおかげである。

現在Mカレでは、医療専門職や国家公務員、大学教員など「子どもと性」に関わる方々が、北海道から沖縄まで全国で学んでいる。

性教育の世界標準とされるユネスコ『国際セクシュアリティ教育ガイダンス』と比較して、日本の「生命(いのち)の安全教育」には決定的に欠けているもの。それが「性情報」の読み解き能力、つまりメディア・リテラシーの育成だ。

こちらで紹介しているように、子どもたちが誤った性情報を鵜呑みにすることで、密室での性暴力を引き起こすことは珍しくない。

いまこそ私たちは「性情報リテラシー教育」に取り組み、ニッポンの性教育を世界標準へと変えていく必要がある。

あなたも、よろしければお仲間にどうぞ↓

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2021年4月20日火曜日

「生命(いのち)の安全教育」とユネスコ『国際セクシュアリティ教育ガイダンス』(比較)

文科省などは、「性暴力の防止」を目的に、幼児期から大学生以上までの発達段階に応じた教材を、初めて作成した。

性教育のあり方についての世界標準といえば、 ユネスコが発行する『国際セクシュアリティ教育ガイダンス』(2018年改訂)である。この国際ガイダンスと比較して、日本の「生命(いのち)の安全教育」はどのようなものだろうか。<幼児期・小学生>と<中学・高校生>の各段階でみてみよう。

<幼児期・小学生>
国際ガイダンスは、 新たに対応すべき重要課題の1つとして「情報通信技術(ICTs)の安全な使い方」を挙げる。早くも5歳から、インターネットやソーシャルメディアについて、利点や危険性を学ばせることを推奨している。

一方、生命(いのち)の安全教育が「SNS利用の注意点」について取り上げるのは、小学校高学年向けの教材からである。SNS絡みで犯罪被害にあう小学生の数が過去最多を更新している現状(警察庁調査)を鑑みれば、もう少し早めていいのではないか。

<中学・高校生>
生命(いのち)の安全教育は、中学生以上向けには「デートDV」や「性暴力」の問題も盛り込んでいる。これらの点については国際ガイダンスも、中学生向けに「望まない性的扱われ方」、高校生向けに「暴力的、または性的同意のない行為」の問題を理解させるよう促している。

ただし国際ガイダンスの場合、性暴力などの問題を、SNSをはじめとするメディアの「性的に露骨な情報」との関係から、子どもたちに考えさせていることが大きなポイントだ。

これは、「ネット上に氾濫する性情報や性的イメージは、多くの子ども・若者にとって最初の性教育になり得る」と、国際ガイダンスが懸念しているからに他ならない。子どもたちが1日中どっぷりネット等にハマっている、という状況は海外も同じなのだから、当然だろう。

したがって重要になるのが、メディアの性情報を読み解く「リテラシー能力」の育成である。国際ガイダンスも、改訂版における新たな学習課題として、「メディア・リテラシー」を打ち出した。

ところが生命(いのち)の安全教育ではなぜか、「性情報の影響や読み解き方」(性情報リテラシー)に関する記述は見当たらない。性暴力については取り上げつつ、その性暴力をめぐる意識や価値観を形作る存在(=性情報)への言及が、スッポリ抜け落ちているのだ。

子どもたちに「性情報のリテラシー」について教えることは、性加害が「なぜ起きるか」について、社会的な背景を考えさせることにもつながる。国が及び腰なら、お先にMAYUMEDIAカレッジで、この問題に取り組みますよ。

【参考論文】
『性情報をめぐるデジタル・シティズンシップ教育の展望』(渡辺真由子著、2020年)

 







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