2023年6月20日火曜日

「G7で日本だけ②」子どもの性と国際人権

小学生が強制性交等の犯罪被害にあった認知件数が、2022年は132件と、前年に比べ2割近く増えたことが明らかになった。中学生に至っては213件と、4割近い伸びである(警察庁、2023)。

なぜ、子どもの性被害は増える一方なのか。その背後に何があるのか。

前回述べたように、今月は日本が議長国となってジェンダー問題を話し合う、「G7男女共同参画・女性活躍担当大臣会合」が開催される。

これを機に「子どもの性と国際人権」への理解が深まるよう、 以前に週刊誌『AERA』でインタビューにお答えした内容を初公開しよう。

 

<日本の性・暴力表現は基準があいまい。「世界基準」へ、作り手が変わらねば>

Q.クールジャパンと称される日本のマンガやアニメについて、表現に関する日本の常識と、海外での常識はかなり違うのか

A.例えば日本で人気のマンガ「ワンピース」も、欧米では流血シーンでの血が消されていたり、ヒロインのミニスカートが、ひざ下の丈になっていたりする。「ドラえもん」のしずかちゃんが入浴するシーンでは、しずかちゃんが水着を着ていたり。

Q.日本の性表現や暴力表現の基準は、他の先進国に比べると緩いのか

A.日本は基準があいまいだ。放送法や民放連(日本民間放送連盟)が放送の基準を設けているが、具体的に何をやってはいけないのかということは、あまり書かれていない。例えば民放連が定める性表現の基準のうちの一つに「性に関する事柄は、視聴者に困惑・嫌悪の感じを抱かせないように注意する」とあるが、どこまでの表現が、困惑と嫌悪の感じを抱かせないかは、難しい。

日本だと、結局のところ、性的な部位の映り方が問題になる。多少、性的な仕草をしていても、性器が強調されていないなら、ある程度着衣をしているなら、児童ポルノではないと判断されることもある。

Q.では、性表現や暴力表現について、メディア規制を厳しくしている国と日本とだと、何が大きく違うのか

A.創作物を規制しているかどうかだ。イギリスやフランスだと、子どもを性的に虐待、搾取する表現を含む創作物の所有などを禁止しているが、日本だと、アニメやゲームなどに実在の子どもが登場しなければOK。もちろん日本での性表現の基準をクリアしなくてはいけないが、実は、日本は国連から何度も、アニメやゲームにおける女性や子どもへの性表現が人権を侵害していると、勧告を受けている。でも改善していない。

Q.人権意識の高い社会にするために、まず何が必要か

A.メディアにおける人権侵害の表現に、規制を設ける必要もあると思うが、まずはメディアの作り手が変わっていくといい。どの表現が人権侵害になりうるのか敏感になり、人権を侵害するようなコンテンツを作ってはいけないという意識を、作り手が持つべきだ。

(『AERA』2016年1月18日号、朝日新聞出版/一部修正)

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2023年5月16日火曜日

【G7で日本だけ】「児童への性的虐待は娯楽」とする描写物が合法の国 ~AI時代に子どもをどう守るか①

 

今月開催されるG7広島サミットに鑑み、G7で日本だけがLGBTの権利保障がないことが問題視されている。

実はもう1つ、日本だけが取り組んでいない国際人権課題があるのをご存知だろうか。 

実在しない子どもを性的に表現するマンガやアニメ、ゲーム等の描写物(創作児童ポルノ)をめぐる対策である。

「クールジャパン」として世界的な人気を誇る日本製コンテンツの影の部分として、今回のG7サミットに前後し、改めて国際的な注目を集める可能性がある。

折しも6月には、日本が議長国となってジェンダー問題を話し合う、「G7男女共同参画・女性活躍担当大臣会合」が開催予定。

本サミットが、子どもの性の尊厳が守られる日本社会へ向けた契機となることを願う:

 

<論考>
【G7で日本だけ】「子どもへの性的虐待は娯楽」とする描写物
が合法の国 G7サミットを前に、国際人権課題を考える~

小学校の教室で、男性教師が女児たちと次々に性行為をしている。
男児が家庭教師の男性に下半身をもてあそばれ、調教されている。
ランドセルを背負った女児が男性たちに車に連れ込まれ、性的暴行を受けている。

このような表現を、私たちはいま……続きを読む

 

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2023年4月7日金曜日

TBSラジオで「SNS迷惑動画とリテラシー教育」(出演)



 新年度が始まりましたね。

今月から我が子にスマホを持たせた、という保護者も多いことだろう。
さて、ネット・トラブルへの対策は万全だろうか?

すっかりご報告が遅くなったがTBSラジオで、「子どものネット・リテラシー教育」をテーマにお話した。

『アシタノカレッジ』という番組内の、知育・教育分野の専門家が語るコーナー「オヤノココロコシラジ」にて。お相手は蓮見孝之アナウンサー。

回転ずし等の迷惑動画をはじめ、様々なSNSトラブルがいまだなくならないのはなぜか。

ネット・リテラシーが、「教える側」の大人にも不十分なためである。

問題投稿の犯罪性を強調するだけでなく、子ども達がなぜ投稿したがるのか、その対策はどうあるべきかまで、まずは大人が理解しておくことが求められる。

番組ではネット・リテラシー教育について、6つのポイントに分けて解説した(YouTubeでも視聴可):

 子どもをネットから守るリテラシー

 








親がまずはSNSを知るために










SNSによって進化したいじめとは?










押しつけにならないような言い方を









トラブルから守る力の教育









迷惑動画をあげてしまう罠










さらに、細かくはこんな内容を:

・学校現場での情報モラル教育の課題は?

・ともすれば子どもの方が詳しいソーシャルメディアについて、親が教えられることとは?

・SNSと子ども達はどう付き合っていけばいいのか 

家庭でも出来る、ネットのルールを学ぶ方法は?

日頃からの子どもとのコミュニケーションで重要なことは?

・親である大人が知っておくべきネットのルールは何か

・実社会とネット上の常識との違いを、子ども達が学ぶにはどうしたらいいか

・ネット・リテラシー教育に関して、国や地域が取り組んでいる動きは?

・よりよい未来のためのインターネットとの付き合いかたとは?

子どもの教育のことを日々考えている親御さん達にメッセージ

 

……こう並べてみると、結構な数であります。
詳しく知りたいあなたは、参考文献をどうぞ:


『大人が知らない ネットいじめの真実』(渡辺真由子著)






 『リベンジポルノ~性を拡散される若者たち~』(渡辺真由子著)


 




『子どもの秘密がなくなる日~プロフ中毒ケータイ天国』(渡辺真由子著)

 

 




ちなみに私はTBSラジオをほとんど聞いたことがないのだが(スマミセン)、今回の出演を知ったベトナム在住の知人から「現代技術を駆使していつも聞いてます!」と連絡があった。その人のオランダ在住の知人もヘビーリスナーだとか。

愛されてますね、TBSラジオさん☆


 

 

 

 

 

 

 

 

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