2016年7月12日火曜日

「メディアと人権」講演&鳥取コーヒー

講演記録集
「大人のメディア・リテラシーを
考える」と題して
講演を務めた。
鳥取市人権教育協議会が
主催した、
地元企業の社員を対象とする人権問題研修会にて。

・メディア・リテラシーとは何か
・客観報道という幻想
・メディア・リテラシーと人権
 -男女共同参画
 -いじめ
 - リベンジポルノ
・インターネットの読み解き方
・メディアに左右されないために


……といった内容をお話させて頂いた。

参加された方々によるアンケート結果では
「わかりやすく理解できた」が8割を超え、
「大変好評で、また聞きたいという方もたくさんおられました」
と主催者の方。
お役に立てれば何よりです。

ちなみに鳥取といえば、
あのスターバックスが全国で最後に進出した土地。
かつて鳥取県知事が砂丘にかけて、
「鳥取にはスタバはないけど、日本一のスナバはある」
とダジャレを飛ばしましたよね。

 これを受けて本当に「すなば珈琲」なる店がオープンしたと聞き、もちろん行って参りました!

ウインナーアイスコーヒーを頼んだら、
超特大が出てきてビックリ(お値段は普通)。



いや~、
これを体験するだけでも
訪れる価値はあるでしょう。


また、メディアと人権の問題に関しては、
「メディアがつくる男らしさ女らしさ
 ~性別にとらわれず、誰もが人として大切にされる社会へ~」
と題し、
兵庫県猪名川町でも講演させて頂いた。

お世話になった皆さま、
ありがとうございました!


【渡辺真由子の最新刊】

http://www.amazon.co.jp/dp/4335551754/
『リベンジポルノ
~性を拡散される若者たち』


■著者インタビュー記事はこちら


「リベンジポルノなんて、
撮らせる人間が悪いんじゃないの?」

そう思うあなたは、是非どうぞ。







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2016年7月1日金曜日

「青少年の『性』とメディア政策」寄稿

http://jca-library.jp/resource/keisei/keisei.html
「青少年の『性』とメディアをめぐる政策のあり方」について、
刑事政策の専門誌『刑政』に寄稿した。
本日発売。

スマートフォンやSNSの普及に伴い、
青少年の「性」が狙われる傾向は
高まりを見せている。

本稿では、
児童ポルノなどの事件のみならず、
青少年が青少年に対して性的加害を行う
「デートDV」の現状も取り上げた。
私の取材に基きながら、具体例を挙げている。

対策として、「インターネット・リテラシー教育」や
「性情報リテラシー教育」を含むメディア政策を
提言させて頂いた。

ちなみにこの雑誌、
一見お堅いが、
刑務所や少年院に勤める職員による
エッセイや紀行写真なども掲載され、
なかなかに興味深い。

普段はあまり接点のない世界の人々の
思いや悩みが伝わり、
刑事政策が身近に感じられてオススメである。



http://www.amazon.co.jp/dp/B00GUCH44C/ref=cm_sw_r_tw_awd_0U8Msb09H79SK
【参考文献】


『性情報リテラシー』

 

我が子の「性」への対応、
大丈夫ですか!?



性教育教材としてニュースで紹介!




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2016年6月10日金曜日

「アイドル刺傷事件とSNSトラブル」講演


「子どものネットトラブル~SNS社会を賢く生き抜くために」
と題して講演を行った。

主催は、武蔵野市ヒューマン・ネットワークセンター。

5月に小金井市で発生した、
アイドル活動をしていた女子大生が男に刺された事件とは
場所も近いだけに、
参加者の方々はSNSトラブルへの関心が高い模様。
現役の女子高生達の姿もあり、
ケーブルテレビ局も取材に来た。

この事件をめぐっては、
被害者が加害者からツイッター上で
執拗な嫌がらせを受けていたと報じられている。

そこで講演では、
SNSで情報を発信する際の注意点や、
サイバーストーカーの問題、
ツイッターなどでの嫌がらせへの対処法を
具体的にお話させて頂いた。

他に、子ども達の間で多発する
LINEいじめやリベンジポルノについても、
現状と対策を解説。

参加者の方々から
多くの感想が寄せられた:

・私の高校ではLINEやツイッターをやっている人が増えています。たった1回のメッセージ交換で誤解を招いてしまうことがあるのにとても驚きました。(高校生)
・自分の友達や自分が軽い気持ちで友だちのメッセージをスルーしたり写真を載せたりすることが、いじめへの階段を登っていることに驚きました。Instagramやツイッターでの個人情報はもともとそこまで詳しく書いていなかったのですが、改めて見直しが大切だと学びました。リベンジポルノは、撮った後どうなるのか、送って相手がどのように扱うかなどを考えたほうがいいと思いました。(高校生)
・写真をかってにのせただけで、ここまで被害がでるとは思わなかった(10代)

・リベンジポルノに関するお話で、裸の画像を撮らせる、その心理が今の親の世代の感覚とは大きな違いがあることを知りました(50代)
SNSの現状やリスクを知ることができて大変参考になりました(40代)
SNSの問題点の基本的なところがわかってよかった(50代、男性)

・リベンジポルノなどのトラブルの事例は、冷静に考えれば防げそうなことかと思っていましたが、最近の子どもたちの文化を見ると充分にあり得ることと知り、驚きました(40代)

・具体的なトラブルを紹介されたこと。子どものためにという気持ちで参加したが、自分の行為も見直せました(40代)

・リテラシーの真意がとてもよくわかりました。(50代、女性)
・お話が具体的でとてもわかりやすかったです。これからスマホを持つ中2の娘も連れてきて一緒にお話を聞けばよかったと思いました。子どもの思い、願いや被害者の気持ちをよく知り、考える機会になりました。その上での賢いスマホの使用法が大事なんだと再認識できました。学校などで生徒や先生方にこういう講演会を是非していただきたいです。参加してよかったです。
・ありがとうございました。今後も子どもには多すぎるほどの愛情をそそいでいきたいです。
・今日は参加してよかったです。有難うございました。
・興味深く拝聴しました。子どもがまだ小学校高学年ですが、依然DSで自由にネットワーク上で“友達”をつくりゲームしていたこともあり、今後、携帯やスマホを理由するにあたり参考にさせていただきたいと思って参加しました。SNSを取り上げるのではなく楽しく利用できるよう、今から家族内でSNSリテラシー能力をあげていけたらと思います。


「お陰様で大変好評でした」と主催者の方。
こちらこそ、有難うございました!


【参考文献】

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2016年5月24日火曜日

僧侶の皆様に「SNSと青少年の人権」講演

智積院(ちしゃくいん)にて講演を務めた。
京都に総本山を置くお寺である
(講演会場は東京)。

僧侶の方々向けの
人権研修会ということで、
「SNSと青少年の人権」をテーマに、
ネットが児童や青年に
与える影響についてお話。

具体的には、
・個人情報の流出
・モラル・ハラスメント
・ネットいじめ
・リベンジポルノ

といった問題の現状と、対策としての「SNSリテラシー」について。

会場には当然ながら僧侶の皆さまがズラリ!
しかも開会式では声を合わせて
お経をお唱えになりました。

まさに、壮観であります。

法話で教育問題を取り上げられることもあるそうで、
皆さま、真剣な表情でお聞き下さいました。

ちなみに智積院には、
国宝である長谷川等伯の「楓図」が収められている。
 
なんと、私が先日
石川県七尾美術館の長谷川等伯展で購入した
クリアファイルに掲載された絵柄と同じもの(画像)。

こんな偶然ってあるんですねえ。


【参考文献】

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2016年5月16日月曜日

保育士の卵に「メディアとジェンダー」の大学講義

新年度が始まり、
あっという間に1ヵ月あまりが経ちましたね。
私の方は何かと予定に追われ、
ブログの更新がすっかり遅くなってしまいました
(手短な近況はツイッターフェイスブック
お知らせしているので、
よろしければチェック下さいまし)。

さて、
昨年度から大学で、
新たな講義を担当している。

保育士を目指す女子大生を対象に、
「メディアとジェンダー」の関係性を教えるものだ。

保育士というのは
幼い子どもたちにとってみれば、
自分の知らない社会の「価値観」や「常識」を教えてくれる
いわばメディアのような存在である。

だからこそ、
保育士自身が
社会に浸透している「女らしさ」や「男らしさ」、
すなわちジェンダーの偏りに気付き、
子どもに対し、性別の枠を押し付けないよう
接することが重要だ。

戦隊ロボットで遊ぶ女の子に
「女の子らしくないから」とお人形遊びを勧めたり、
転んで泣いている男の子に
「男の子なのに泣くなんておかしい」 と言ったりは
しないということですね。

私の講義では、
広告やニュース、映画、インターネットなどに潜む
ジェンダーの偏りを分析し、
学生たちに情報を読み解く目、
いわゆる「メディア・リテラシー」を養うことを
目指している。

理論を教えることに加え、
学生たちには
日頃接しているメディアをジェンダーの観点から
リサーチし、ディスカッションを行って
考えを深めてもらう。

さらに、
「私のメディア史」を振り返るレポートを課したところ、
自分のジェンダー観が、
幼児期に接したおもちゃやアニメに
大きな影響を受けていることに気付く学生が続出した。

学期末、学生からは
「自分の中でジェンダーへの問題意識が根付いた」
「今までで一番楽しい授業でした!」
などの感想が寄せられ、
教え甲斐があるなあ、とシミジミ。

ジェンダーを理解することで、
子どもの性別にとらわれずに
「個性」を伸ばせる保育士が増えるよう、
願っている。


【参考文献】

http://www.amazon.co.jp/%E3%82%AA%E3%83%88%E3%83%8A%E3%81%AE%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%83%86%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%83%BC-%E6%B8%A1%E8%BE%BA-%E7%9C%9F%E7%94%B1%E5%AD%90/dp/4903724077/ref=as_sl_pc_tf_mfw?&linkCode=wey&tag=mediaw-22
 
 

『オトナのメディア・リテラシー』








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2016年4月12日火曜日

中高生へ「スマホとSNS」トラブル対策講演

東京都内の中学校にて、
全校生徒向けに講演を務めた。
「SNSの正しい使い方」がテーマ。
最近、この種の御依頼が増えている。

講演会に先立ち、
こちらの学校が生徒にとったアンケートによると、
「SNSなどで、知らない人とやりとりをしたことがある」
と答えた生徒が40%に達し、
「個人情報を伝えた」「個人の写真や動画を送った」
「会った」も各数%いた。

一方、
「家庭でスマホなどのルールがある」生徒は
36%にとどまる。

埼玉の女子中学生が誘拐・監禁された事件では、
容疑者の男が
「少女の傘に書かれた名前を確認した」
と供述していると報じられた。

http://www.amazon.co.jp/%E5%AD%90%E3%81%A9%E3%82%82%E3%81%AE%E7%A7%98%E5%AF%86%E3%81%8C%E3%81%AA%E3%81%8F%E3%81%AA%E3%82%8B%E6%97%A5%E2%80%95%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%95%E4%B8%AD%E6%AF%92-%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%82%A4%E5%A4%A9%E5%9B%BD-%E4%B8%BB%E5%A9%A6%E3%81%AE%E5%8F%8B%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E6%B8%A1%E8%BE%BA-%E7%9C%9F%E7%94%B1%E5%AD%90/dp/4072733474/ref=as_sl_pc_tf_mfw?&linkCode=wey&tag=mediaw-22
これがSNSであれば、
より詳細な個人情報がつかまれていたことだろう。

顔写真や名前、学校名、誕生日、
さらに住んでいる地域やよく行く場所、
利用する電車の路線まで、
SNSはまさに「個人情報の宝庫」といえる。

子どもたちがSNSでどれほど
個人情報を「ダダ漏れ」させているかは、
元祖SNS本である拙著
『子どもの秘密がなくなる日~プロフ中毒ケータイ天国』
に詳しい。

講演では、
個人情報を流出させないための
SNSの賢い使い方や、
性的トラブルやリベンジポルノへの
対策として知っておきたい「SNSリテラシー」について、
解説させて頂いた。

生徒たちは
色々と身に覚えがあったようで、
講演を聞く表情から
切迫感すら伝わってくる。

終了後には、
生徒たちの感想が詰まった文集を頂いた。
スマホやLINE利用についての
トラブル体験や悩みがびっしり。
「SNSの使い方は
知っていたつもりだけど、
初めて知ったことが沢山」との
声が多かったのが印象的だった。

そう、「知ってるつもり」が一番怖いんですねえ。

続いて、
埼玉県内の高校でも
生徒向けに同様のお話を。

こちらの学校もやはり事前に生徒へ
ネット・トラブルのアンケートを取っており、
「LINEでケンカになった」
「ツイッターに自分の画像を勝手に載せられた」など、
生徒たちが様々なもめ事にあっていることが明らかになった。

講演後、「生徒からも先生からも大変好評でした」
と主催者の方。
お役に立てれば幸いです。

関係者の皆さま、有難うございました!



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2016年3月31日木曜日

メディア・リテラシー入門



http://mayumedia.blogspot.jp/2016/03/blog-post_8.html 頻発する残虐な少年事件やいじめ、性犯罪に、メディアの影響が注目されている。テレビ局の捏造やヤラセ、新聞の誤報、インターネットを介した犯罪も相次いでいる。受け手の側に、メディアを鵜呑みにしない力がいまほど求められる時代はない。
 
2005年1月、私はカナダのバンクーバー空港に降り立った。7年間勤めたテレビ局を退職し、メディア・リテラシーを研究するためだ。

テレビ局時代は報道記者・ディレクターとして警察キャップなどを務める傍ら、セクシュアル・ハラスメント、ドメスティック・バイオレンスなどの女性問題や、性同一性障害、自閉症、若者の性行動の取材に打ち込んでいた。これらのテーマでドキュメンタリーやニュース特集を数多く制作。社会の差別や偏見をなくしたいとの思いからだった。

だが一方で、いじめのヒントを与えるようなバラエティ番組や、性を興味本位に扱う広告は増長するばかり。一作り手として歯がゆかった。メディアも企業なので、視聴率を上げたり読者の数を増やしたりするためなら低俗な情報も流す。これはもう、メディアの受け手自身が、情報に流されない目を養う必要があるのではないか。そんな危機感に駆られていたときに出会ったのが、メディア・リテラシーという学問だった。

メディア・リテラシーは、「メディアの特質、手法、影響を批判的に読み解く」能力と、「メディアを使って表現する」能力の複合である。カナダは1987年、世界で初めてオンタリオ州がメディア・リテラシー教育を国語のカリキュラムに取り入れ、2000年までに全ての州が義務化した、メディア・リテラシー教育先駆けの国だ。

日本でも政府がメディア・リテラシーの重要性を提言し、学校教育でコンピューターやインターネットを活用したり、テレビ局が番組の制作過程を公開したり、市民団体が自分たちで映像作品を作ってみたり、といった取り組みがこの10年ほどで見られるようになった。しかし、その内容のほとんどは「メディアを使って表現する」能力の育成に主眼を置き、メディア・リテラシーの最大の目的である「メディアを批判的に読み解く」視点は、抜け落ちている感がある。

メディアの特質、手法、影響を理解するには、メディアの作り手がどのような「意図」を持って情報を流しているかを知らねばらない。この本は、カナダのメディア・リテラシー教育が取り入れる世界先端のメディア分析理論と、作り手としてメディア業界に身を置いてきた私の経験に基づき、メディアの裏に隠された意図を解説する。広告、テレビ、新聞から映画、インターネットまで、メディア全般の読み解き方の基本がおわかりになるはずだ。

また、メディア・リテラシーは子どもに教えるものと捉えられがちだが、この本は敢えて大人のあなたをターゲットにしている。メディアの読み解き方を教わる機会がないまま成長した大人にこそ、ここに書かれたノウハウを身に着けて頂きたい。そして、子どもにメディアとの付き合い方を手ほどきする際にも、活用してもらえればと思う。

なお、この本で述べる「メディア」とは、特定の人を対象とするサブカルチャー系のメディアではなく、不特定多数の人に向けた市場規模の大きい、いわゆる「大手」メディアを指す。大手メディアは自らが権威と化しており、その強大な影響力に絡め取られないためには、より主体的に読み解くテクニックが必要となるためだ。
メディアに左右されず、自分の頭で情報を判断したいあなたに、読んでほしい。


『オトナのメディア・リテラシー』渡辺真由子著まえがきより) 




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