2011年2月24日木曜日

「プロフ」とフィルタリングの関係

出会い系サイトが危ないというのは
かねてから言われてきたが、
近年は、出会い系ではない一般の
「コミュニティサイト」で、
被害に巻き込まれる児童が増えている。



警察庁が今月発表した調査によれば、
昨年度にコミュニティサイトで
性犯罪被害などに遭った児童は1239人。
出会い系での被害児童数の、実に約5倍で、
過去最多を記録した。



コミュニティサイトの代表格が「プロフ」である。
見知らぬ人とも簡単にメッセージをやりとり出来、
犯罪の温床になりやすい。
「フィルタリングを付ければいいじゃないか」と
思われるかもしれないが、
実は子どもに最も人気のあるプロフサイトは、
フィルタリングの対象外である。



しかし、プロフの運営企業による安全対策は、
私が調べた限り、
あのFacebookよりも心許ないのが現状だ。



フィルタリングに頼れないなか、
親や教師は、
子どものプロフ利用にどう対応すれば良いのか?
今こそ、考えてみねばならないだろう。



Photo_4



・ プロフ利用実態
・ Facebookとの比較
・ ネット・リテラシー教育
・ 大人が取るべき対策







ちなみに、新年度から全国の新聞で
「子どもの携帯・プロフ問題」を連載します。









2011年2月5日土曜日

大学入試問題に 『オトナのメディア・リテラシー』

Photo_5


 







『オトナのメディア・リテラシー』
(リベルタ出版)




年明けから何かと慌ただしく、
すっかりご無沙汰してしまった。
実は早くも、新たな本を書きだしているのである。
詳しくは、いずれお伝え出来るだろう。





そうそう、日々のちょっとしたことは
ツイッターでつぶやいている。
また、『週刊メディリテ!』では
毎週プライベート・トークを繰り広げているので、
ご興味ある方はどうぞ
(最近は、某高級ブランドを熱く分析してをり)。



さて、受験生にとっては
入試シーズン後半戦突入の時期である。
そんな中、
神戸松蔭女子学院大学の入試問題に、
拙著『オトナのメディア・リテラシー』が出題された。



第1部 「刺激あふれる個性的な毎日をあなたに」
の部分。
靴や洋服の広告が、
女性にあるイデオロギーを植え付けるために使う
テクニックを説いている。
女子学生には是非知っておいてもらいたい点だが、
出題者の方もそう思ったのかしらん。



6月には問題集も発行される模様。
赤本でもチェック頂けるかと。



ちなみに『オトナのメディア・リテラシー』は昨年から、
学研の小論文模試でも出題されるようになった。
高校生の方は、出来るだけ早く
読んでおいた方がいいかもしれません。









2011年1月10日月曜日

【新春寄稿】 受験論「通信教育のススメ」

明けましておめでとうございます。
受験生にとっては、いよいよ本番シーズン突入ですね。
この季節になると思い出すのが、自分の受験時代。


私は小中高とも全て公立で、塾には殆ど行かなかったが、
希望以上の大学に現役合格することが出来た。
それは、ある勉強法を実施したからである。
しかも、塾よりお金をかけずに。
今回はそのノウハウを振り返ってみたい。
教育費に悩む保護者の方のご参考になれば幸いである。


私は高校まで地方で育った。地方というのは、
公立の方が私立よりもレベルが高い傾向にある。
高校受験において、私立は「すべり止め」扱いである。
そんな環境なら、高校まで公立にするだけでも
学費は大助かりなわけだ。
しかし、私が通った公立高校は進学校とはいえ
「中の下」レベル。早慶に現役合格者を出したことはなかった。

ちなみに何故その学校を選んだかというと、
家のすぐ裏手にあったからである
(私は徒歩5分以上の物件は好きではない)。
「その気になればワンランク上の学校へ行ける」と
周囲からは反対された。
だが、背伸びして入った学校で成績がどんぐりの
背比べになるよりも、敢えて実力より一段下を選べば
トップを取りやすい、という考えも私にはあった
(この戦略は人生で色んな選択をするときに有効ですよ。
詳しくはまたいずれ)。


さて如何せん学校は中の下レベルなので、
難関大学に合格するための受験指導はあまり充実していない。
私は第一志望を学習院大学文学部心理学科に決めていたため
(だって紀子さまと同じだから)、何か手を打つ必要があった。
だが塾を選ぶ気にはならず、結果的にそれが功を奏した。


いま、改めて塾のデメリットを分析してみると
大きく2つある。第一に、塾には同年代の異性が多数集まる。
これでは自分の洋服や髪形や仕草の1つ1つが気になり、
とても勉強に集中など出来ない。
塾は学校とは違う微妙な解放感を漂わせているため、
自意識の塊である思春期児には甘美な空間なのだ。


第二に、この点がより重要なのだが、
塾で自分が聞く内容は机を並べた他の生徒も聞いている。
ライバルたちと情報源が一緒なのである。
受験は競争でしょう。他人に抜きん出たければ、その他大勢と
同じことをやっていてはいけない。


では、私が選んだ勉強法は何か。通信教育である。
進研ゼミの私立文系・難関大学向け。
Z会も検討したが、教材にイラストがなく無味乾燥なので
止めておいた。進研ゼミには可愛いキャラクターが登場し、
やる気にさせるのである(「しまじろう」はなかったが)。
通信教育のメリットはもちろん、
塾の月額平均2万円に対して7,8千円と、
費用が安いことが挙げられよう。
だが実は、それより貴重な点が多々ある。


まず、
塾はその場所へ行って座りさえすれば
勝手に授業が始まるので、とりあえず通うだけで
親も子も満足してしまうフシがある。
「他の人と一緒じゃないと勉強出来ない」という、
周囲に流されがちで受け身な子どもに育ってしまう
危険性もある。
通信教育の場合は「自分の意思」で勉強をスタートさせないと
お話にならないため、自然と机に向かう習慣が身につく。


また、目の前に先生がいるわけではないので、
すぐに答えが与えられない。
このため、自分の頭でとことん突き詰めて考えるようになる。
しかも塾とは違い他人とペースを合わせる必要がないので、
得意分野はどんどん進んでいけるし、
苦手な問題には徹底的に時間を割ける。
そして何より、1人で(異性の目を気にせず)
自分の頭の中と対話しながら勉強するので、
「集中力」が養われる。
これは大人になってからの仕事にも大いに武器となる力だ。


そんなわけで塾ではなく通信教育を最大限活用した私は、
めでたく学校創立以来初の慶応現役合格者となり、
校長先生と固い握手を交わしたのでありました。

なお調査によれば、子どもを塾に通わせる母親の5割以上が
「世間の流れに乗り遅れないようにしないと不安」と考えている
(データ提供元はベネッセだが)。
これはメディアが、塾に通うことが最善の策で
あるかのようなメッセージを発信しているのも一因だろう。
大手の塾はメディアの有力なスポンサーであるからだ。

だが、私は通信教育の方をお勧めしたい。
単に割安なだけでなく、
値段を超えた価値があるといま振り返って思うからだ。
表面的な受験テクニックの指導にとどまらず、
人間としての「基礎力」を鍛えてくれる。
私が留学先でのハードな研究活動に耐えられたのも、
通信教育によって「1人でじっくり深く考える」習慣を
身につけられたからだろう
(ベネッセの回し者じゃないですよ、念のため)。


そうそう、第一志望先の学習院はどうしたかって? 
キャンパスに合格発表を見に行ったら、
ロン毛に革ジャンの兄ちゃんたちがぞろぞろ歩いていて、
イメージが崩壊したから辞退しました。



2010年12月24日金曜日

言葉のリテラシー(講演)

千葉県佐倉市の市民大学で
講演を務めた。
主催者から頂いたテーマは
「メディアにおける女男平等参画」。



あれっ?と思われただろうか。
「女男」という表現。
世間では「男女」という呼び方が
当たり前になっている。



おそらく主催者は、
この「当たり前」に異議を唱えるべく
「女男」としたのだろう。
なぜいつも男性が先にきて、女性は後なのか?
こうした身近な言葉使いに
素朴な疑問を持つことは、
両性の共同参画の第一歩である。
他の自治体にも、是非考慮して頂きたい。



「言葉」には
物事の枠組みを決める力がある。
ある事象をどのような言葉使いで表現するかによって、
差別や偏見も簡単に生まれてしまう。
自分や周りの人々、メディアが発信する言葉は
どんな価値観を内包しているのか?
これを意識することは非常に重要だ。



「言葉のリテラシー」についての詳細は
『オトナのメディア・リテラシー』
述べている。



Media_literacy



2010年12月16日木曜日

NHKラジオで都漫画条例特集

東京都青少年健全育成条例の改正案が
15日、成立した。
NHKラジオ『ニュースここ一番!』は
いち早くこの事案を特集。



私は
多くの子どもや若者を取材し
メディア・リテラシーを専門とする立場から、
「規制やむなし」との視点で出演した。
議論の主なポイントは下記の点:



・条例改正の必要性
・アニメ産業への影響
・「表現の自由」との関係
・家庭での子育てのあり方



もっとも、時間切れで
話せなかった部分も多い。
都条例に関する私の見解は
こちらこちらで述べているので、
ご興味のある方はチェックして下さい。



なお、性の問題については
メディア・リテラシー教育も重要であると
考えている。
詳しくは
『オトナのメディア・リテラシー』を。
性・暴力表現の影響に関する
科学的データもご紹介している↓



Media_literacy




また、今回の条例の対象外ではあるが、
携帯のアダルトサイトが
子どもの目に触れる実態については、
『プロフ中毒ケータイ天国
子どもの秘密がなくなる日』

ご参考になるだろう↓



Photo





2010年12月7日火曜日

週刊ポストで「いじめ自殺報道のあり方」特集

Photo_3 今週の「週刊ポスト」が、
いじめ自殺を「マスコミの報じ方」という切り口で
特集している。



私は、マスコミによる批判が
「学校側」にばかり集中する背景をコメント。
最も取材すべき対象は、
「加害者とその保護者」である。



メディア・リテラシーの一助としても
読んでみて頂きたい










---------------------------------------------




2010年12月3日金曜日

滋賀と千葉でネットいじめ講演

「ネットいじめ」をテーマにした講演を
最近、続けて行なった。
滋賀県長浜市の青少年育成市民会議と、
千葉地方法務局の佐倉人権擁護委員協議会が
それぞれ主催。



プロフや学校裏サイトを利用した
いじめの現状と、
大人が取るべき「加害者ケア」の対策などを
お話させて頂いた。



Photo



長浜市では、新刊
『子どもの秘密がなくなる日
 ~プロフ中毒ケータイ天国』

(主婦の友新書)の
即売サイン会が開かれ、
多くの方にお求め頂いた。
有難うございます!






ちなみに来年のNHK大河ドラマ『江(ごう)~姫たちの戦国』は
長浜市が舞台。
観光客が一気に押し寄せることは容易に想像出来よう。
みなさん、今のうちにこの地をチェックですよ!
全く関係ないが、
福岡の「長浜ラーメン」が食べたくなってきたばい。