2011年1月10日月曜日

【新春寄稿】 受験論「通信教育のススメ」

明けましておめでとうございます。
受験生にとっては、いよいよ本番シーズン突入ですね。
この季節になると思い出すのが、自分の受験時代。


私は小中高とも全て公立で、塾には殆ど行かなかったが、
希望以上の大学に現役合格することが出来た。
それは、ある勉強法を実施したからである。
しかも、塾よりお金をかけずに。
今回はそのノウハウを振り返ってみたい。
教育費に悩む保護者の方のご参考になれば幸いである。


私は高校まで地方で育った。地方というのは、
公立の方が私立よりもレベルが高い傾向にある。
高校受験において、私立は「すべり止め」扱いである。
そんな環境なら、高校まで公立にするだけでも
学費は大助かりなわけだ。
しかし、私が通った公立高校は進学校とはいえ
「中の下」レベル。早慶に現役合格者を出したことはなかった。

ちなみに何故その学校を選んだかというと、
家のすぐ裏手にあったからである
(私は徒歩5分以上の物件は好きではない)。
「その気になればワンランク上の学校へ行ける」と
周囲からは反対された。
だが、背伸びして入った学校で成績がどんぐりの
背比べになるよりも、敢えて実力より一段下を選べば
トップを取りやすい、という考えも私にはあった
(この戦略は人生で色んな選択をするときに有効ですよ。
詳しくはまたいずれ)。


さて如何せん学校は中の下レベルなので、
難関大学に合格するための受験指導はあまり充実していない。
私は第一志望を学習院大学文学部心理学科に決めていたため
(だって紀子さまと同じだから)、何か手を打つ必要があった。
だが塾を選ぶ気にはならず、結果的にそれが功を奏した。


いま、改めて塾のデメリットを分析してみると
大きく2つある。第一に、塾には同年代の異性が多数集まる。
これでは自分の洋服や髪形や仕草の1つ1つが気になり、
とても勉強に集中など出来ない。
塾は学校とは違う微妙な解放感を漂わせているため、
自意識の塊である思春期児には甘美な空間なのだ。


第二に、この点がより重要なのだが、
塾で自分が聞く内容は机を並べた他の生徒も聞いている。
ライバルたちと情報源が一緒なのである。
受験は競争でしょう。他人に抜きん出たければ、その他大勢と
同じことをやっていてはいけない。


では、私が選んだ勉強法は何か。通信教育である。
進研ゼミの私立文系・難関大学向け。
Z会も検討したが、教材にイラストがなく無味乾燥なので
止めておいた。進研ゼミには可愛いキャラクターが登場し、
やる気にさせるのである(「しまじろう」はなかったが)。
通信教育のメリットはもちろん、
塾の月額平均2万円に対して7,8千円と、
費用が安いことが挙げられよう。
だが実は、それより貴重な点が多々ある。


まず、
塾はその場所へ行って座りさえすれば
勝手に授業が始まるので、とりあえず通うだけで
親も子も満足してしまうフシがある。
「他の人と一緒じゃないと勉強出来ない」という、
周囲に流されがちで受け身な子どもに育ってしまう
危険性もある。
通信教育の場合は「自分の意思」で勉強をスタートさせないと
お話にならないため、自然と机に向かう習慣が身につく。


また、目の前に先生がいるわけではないので、
すぐに答えが与えられない。
このため、自分の頭でとことん突き詰めて考えるようになる。
しかも塾とは違い他人とペースを合わせる必要がないので、
得意分野はどんどん進んでいけるし、
苦手な問題には徹底的に時間を割ける。
そして何より、1人で(異性の目を気にせず)
自分の頭の中と対話しながら勉強するので、
「集中力」が養われる。
これは大人になってからの仕事にも大いに武器となる力だ。


そんなわけで塾ではなく通信教育を最大限活用した私は、
めでたく学校創立以来初の慶応現役合格者となり、
校長先生と固い握手を交わしたのでありました。

なお調査によれば、子どもを塾に通わせる母親の5割以上が
「世間の流れに乗り遅れないようにしないと不安」と考えている
(データ提供元はベネッセだが)。
これはメディアが、塾に通うことが最善の策で
あるかのようなメッセージを発信しているのも一因だろう。
大手の塾はメディアの有力なスポンサーであるからだ。

だが、私は通信教育の方をお勧めしたい。
単に割安なだけでなく、
値段を超えた価値があるといま振り返って思うからだ。
表面的な受験テクニックの指導にとどまらず、
人間としての「基礎力」を鍛えてくれる。
私が留学先でのハードな研究活動に耐えられたのも、
通信教育によって「1人でじっくり深く考える」習慣を
身につけられたからだろう
(ベネッセの回し者じゃないですよ、念のため)。


そうそう、第一志望先の学習院はどうしたかって? 
キャンパスに合格発表を見に行ったら、
ロン毛に革ジャンの兄ちゃんたちがぞろぞろ歩いていて、
イメージが崩壊したから辞退しました。



2010年12月24日金曜日

言葉のリテラシー(講演)

千葉県佐倉市の市民大学で
講演を務めた。
主催者から頂いたテーマは
「メディアにおける女男平等参画」。



あれっ?と思われただろうか。
「女男」という表現。
世間では「男女」という呼び方が
当たり前になっている。



おそらく主催者は、
この「当たり前」に異議を唱えるべく
「女男」としたのだろう。
なぜいつも男性が先にきて、女性は後なのか?
こうした身近な言葉使いに
素朴な疑問を持つことは、
両性の共同参画の第一歩である。
他の自治体にも、是非考慮して頂きたい。



「言葉」には
物事の枠組みを決める力がある。
ある事象をどのような言葉使いで表現するかによって、
差別や偏見も簡単に生まれてしまう。
自分や周りの人々、メディアが発信する言葉は
どんな価値観を内包しているのか?
これを意識することは非常に重要だ。



「言葉のリテラシー」についての詳細は
『オトナのメディア・リテラシー』
述べている。



Media_literacy



2010年12月16日木曜日

NHKラジオで都漫画条例特集

東京都青少年健全育成条例の改正案が
15日、成立した。
NHKラジオ『ニュースここ一番!』は
いち早くこの事案を特集。



私は
多くの子どもや若者を取材し
メディア・リテラシーを専門とする立場から、
「規制やむなし」との視点で出演した。
議論の主なポイントは下記の点:



・条例改正の必要性
・アニメ産業への影響
・「表現の自由」との関係
・家庭での子育てのあり方



もっとも、時間切れで
話せなかった部分も多い。
都条例に関する私の見解は
こちらこちらで述べているので、
ご興味のある方はチェックして下さい。



なお、性の問題については
メディア・リテラシー教育も重要であると
考えている。
詳しくは
『オトナのメディア・リテラシー』を。
性・暴力表現の影響に関する
科学的データもご紹介している↓



Media_literacy




また、今回の条例の対象外ではあるが、
携帯のアダルトサイトが
子どもの目に触れる実態については、
『プロフ中毒ケータイ天国
子どもの秘密がなくなる日』

ご参考になるだろう↓



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2010年12月7日火曜日

週刊ポストで「いじめ自殺報道のあり方」特集

Photo_3 今週の「週刊ポスト」が、
いじめ自殺を「マスコミの報じ方」という切り口で
特集している。



私は、マスコミによる批判が
「学校側」にばかり集中する背景をコメント。
最も取材すべき対象は、
「加害者とその保護者」である。



メディア・リテラシーの一助としても
読んでみて頂きたい










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2010年12月3日金曜日

滋賀と千葉でネットいじめ講演

「ネットいじめ」をテーマにした講演を
最近、続けて行なった。
滋賀県長浜市の青少年育成市民会議と、
千葉地方法務局の佐倉人権擁護委員協議会が
それぞれ主催。



プロフや学校裏サイトを利用した
いじめの現状と、
大人が取るべき「加害者ケア」の対策などを
お話させて頂いた。



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長浜市では、新刊
『子どもの秘密がなくなる日
 ~プロフ中毒ケータイ天国』

(主婦の友新書)の
即売サイン会が開かれ、
多くの方にお求め頂いた。
有難うございます!






ちなみに来年のNHK大河ドラマ『江(ごう)~姫たちの戦国』は
長浜市が舞台。
観光客が一気に押し寄せることは容易に想像出来よう。
みなさん、今のうちにこの地をチェックですよ!
全く関係ないが、
福岡の「長浜ラーメン」が食べたくなってきたばい。



2010年11月28日日曜日

「朝ズバッ」が、「いじめアンケート問題」を特集

TBS「みのもんたの朝ズバッ」が24日、
いじめを早期発見するためのアンケートに関して
特集を組んだ。私もVTR中でコメント。



文科省は以前から、
各学校にいじめのアンケートをするよう求めているが、
なんと3校に1校は実施していない。
いじめの早期発見に、アンケートは多少なりとも
有効なはずである。



ただ、単に実施すればいいわけではない。
アンケートで悩みを打ち明けていたにも関わらず、
その生徒が自殺してしまった事例も
複数ある。
アンケートで実態を把握した後に、
学校がどう対応をとるかがポイントなのだ。



また、日頃から信頼関係のない教師に
突然アンケート記入を命じられても、
生徒はとても本音を書く気にならない、という
点も、忘れてはならない。



2010年11月23日火曜日

時事通信に「プロフ論」寄稿

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大人なら「ツイッター中毒」?



『子どもの秘密がなくなる日
 ~プロフ中毒ケータイ天国』

(主婦の友新書)






「交友広げる秘密の『共有』」
と題して、時事通信に寄稿した。
子どものプロフ利用の実態と問題点、
大人が取るべき対策について
述べている。



いまの中高生が、
片時も携帯を手放せないのは何故なのか?



明日以降、
全国の地方紙の「文化」欄を中心に
配信される予定。
あなたも、地元紙をチェックせなばい。



もっとも、記事には字数の関係で
書ききれなかったことも多い。
子どものプロフ利用実態について
深く知るには、やはり
『子どもの秘密がなくなる日
 ~プロフ中毒ケータイ天国』

お読み頂きたいと思う。