若者によるSNSへの「不適切」写真投稿が後を絶たず、
雇用企業が損害賠償を検討する動きにまで発展している。
投稿した本人に悪気はなく、
単に「目立ちたかったから」という理由が多いようだ。
そうまでして「ネットで目立ちたい」と欲するのはなぜか?
かつて取材した子ども達の声を御紹介しよう:
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SNSで目立ちたい子どもの心理:【ネット・リテラシー教育と青少年保護】4
「アイドルの○○くんダイスキ!」「モデルの○○様は神っ」……。
プロフの「好きな芸能人」の欄に様々な名前を並べるのは、関東地方の私立中3年のイズミ。だが本当は、この人たちのことを好きでもなんでもないという。
「人気がある芸能人の名前とか書くと、アクセス数が上がるんですよ。『あたしもその人好き』ってメルボに届いたり。だからつい、検索にひっかかるための単語を増やしちゃう。アクセス数が上がると嬉しいですね。見てくれてるんだって」
プロフには、何人が閲覧したかがわかる「アクセス数」が、毎日表示される。他人からも見られるため、アクセス数が多ければ誇らしい。逆に、少なければ恥ずかしい気分になる。
アクセス数にこだわる理由はそれだけではない。最大の目的は、プロフ内のリンクから「ブログ」へと誘導することだ。
イズミはブログをほぼ毎日更新する。
「今朝は寝坊した。学校では友達の○○と△△して過ごした。放課後はプリクラ撮りに行ってカラコン(カラーコンタクト)とツケマ(付けまつげ)で盛って……」
学校生活やバイト、メイクについて詳細に書く。ごく普通の高校生のイズミだが、彼女のブログの読者数は200人近くに上る。
「読者が増えるとテンション上がる。面白い文章書くとか、工夫してます。つまんない内容だと見てもらえないし」
芸能人でもあるまいし、なぜそんなに、自己アピールに気合が入るのか。
「やっぱプロフやブログがないと、自分のことを知られてないから、学校や地元でも目立たないですよね。『この子誰』みたいな。知られてる方が、『○○ちゃんだよねー』みたいな感じから会話が始まるから」
ネット上で存在感を示せなければ、実生活でも相手にされない。
「目立った者勝ち」の強迫観念に駆られ、子どもたちはきょうも携帯世界で「私はここにいる」と叫ぶ。
「目立った者勝ち」の強迫観念に駆られ、子どもたちはきょうも携帯世界で「私はここにいる」と叫ぶ。
(新聞連載)
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