2009年2月1日日曜日

緊急セミナー「ネットいじめと携帯問題」

文科省が携帯の学校持ち込み禁止を通知した30日、
福岡市で緊急セミナー「ネットいじめと携帯問題」が開かれ、
講師にお招き頂いた。
ヒューマンアカデミー福岡校が、
教員や保護者向けに主催したものだ。



福岡県内では芦屋町が今月
「脱ケータイ宣言」を行なったこともあり
参加者数は予想以上に多く、
地元の新聞社やテレビ局も取材に来ていた。



セミナーでは、
ネットいじめの具体的な手口や
対策としての応急処置法、
さらに根本解決法についてお話した。



既に拙著『大人が知らない ネットいじめの真実』
読まれた参加者の方もいて、
「実際にお話を聞けて本当に良かったです」と
サイン会で声を掛けて下さり、嬉しく思う。



なお、文科省が携帯の学校持ち込み禁止を通知した
件について、私のコメントは下記の通りである:



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・ 携帯電話の持ち込みは既に多くの学校で規制されているが、子どもたちはこっそり持って来ているのが実態だ。教師の目を盗み、休み時間やトイレの中で、盗撮や誹謗中傷の書き込みを行なっている。このため、単に持ち込みを一律規制することが、ネットいじめの防止に有効だとは思えない。今回の規制明文化はむしろ、携帯の絡むトラブルが学校内で発生した場合に責任を逃れるための、国によるパフォーマンスではないか。



・ 最も重要なのは、携帯を「どう使うか」を教えることである。文字コミュニケーションの危険性への理解や、発信内容が相手に与える痛みへの想像力を育むための、ネット・リテラシー教育が求められている。そのためには、まず教師や親がネットいじめの真実を知り、「文字の暴力」が子どもに与えるダメージの大きさを認識しなければならない。





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■ネットいじめと携帯持ち込み問題を考えるなら……↓








大人が知らない ネットいじめの真実


著者:渡辺 真由子



大人が知らない ネットいじめの真実