なにやらバタバタしており、あっという間に今年の終わりが見え始めてしまった。日々の近況はX(旧Twitter)でも発信しているので、まゆマニアなあなたはチェックをどうぞ。
さて最近、「生成AI」という言葉を聞くことはないだろうか。
AIとは人工知能のこと。
生成AIとは、さまざまなコンテンツ(絵や文章、音声など)を新たに生み出すことが出来る人工知能を指す。
この生成AIを使って、児童を性的に虐待する画像を創作し、売買する動きが、日本のソーシャルメディアなどで広がっている。イギリスの公共放送BBCが今年6月に報じた。
「日本では、性的な漫画や子どもの絵の共有は違法ではない。」とBBCは批判する。
その後、日本の一部報道も、 生成AIで創作されたとみられる児童の性的画像が、国内サイトに大量に投稿されている実態を明らかにした。
創作された児童の性的画像(創作児童ポルノ)については、私は10年以上前から問題性を指摘してきた。日本が対策を放置し続けたことが、現在の事態を招いたといえよう。
今後はAIによるものも含め、創作児童ポルノ対策のあり方について、早急に議論を深めることが求められる。それゆえ、参考資料として論文集『メディアと人権ジャーナル』を創刊した。
創作児童ポルノをめぐる理論や、科学的データ、創作児童ポルノが影響したとみられる子どもの性被害事例等の立法事実を解説する。
「子どもをどう守るか」という政策課題を分析した上で、解決のための理論的基礎を提供し、制度改革の方向性を示すものである。
メディアと人権ジャーナル 2023 Vol.1 No.1
―― 目 次 ――
はじめに
創作子どもポルノはなぜ問題か
1 「表現の自由」と創作子どもポルノ
(1) 表現の自由の限界
(2) 創作子どもポルノをめぐる現実と科学的データ
(3) 創作子どもポルノ問題の本質
2 子どもの性被害とメディア
(1) 狙われる子どもの性
(2) 性的メディアにおける描写の問題点
3 国際社会から日本への批判
(1) 子どもの商業的性的搾取に反対する世界会議
(2) 海外の性犯罪にも使われる日本製創作子どもポルノ
4 研究の目的と手法
(1) 問題意識と研究目的
(2) リサーチ・クエスチョン
(3) 調査手法
なお、上記は政策関係者向けのカタめの内容となっている。
一般の方向けの解説は、こちらで随時行っていく。
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