2013年10月12日土曜日

「性情報リテラシー」講演@"人間と性"教育研究協議会

"人間と性"教育研究協議会(性教協)にて
記念講演を務めた。
テーマは
「子どもを取り巻く性情報とその対策~『性情報リテラシー教育』の導入を!」。



・「性情報リテラシー」とは何か?
・子どもの性的メディア利用の現状
・メディアの性情報の特徴と
   子どもの性意識・性行動に与える影響
・性情報リテラシー教育のあり方
 ~性的トラブルに巻き込まれない子どもを育てるコツ



……といった点について、お話させて頂いた。



学校現場で性教育を担当する教師の方や現役学生さん、大学教員の方など
多様な皆様がご参加。高い関心をお持ち頂いたようで、幾つもの感想が寄せられた:



・「なるほど」と納得することばかりでした。
私自身、20代ということで、メディアの性情報におどらされていた経験を思い出しました。私の友人、昔の彼女のこと、いろいろ思い起こされました。やはり「早いうちに知っておけばよかった」という本音があり、いま教員という立場で自分にできることは、性情報を批判的にみる力を子どもに養っていくことだと強く感じました。



・間違った性情報を流しているのは大人であり、売れることを優先することで被害を受けているのは子どもだということを改めて感じた。



・自分や恋人、友人がどうだったのかな?ということを思い出すと、改めて自身も偏った性情報をもとに行動していたと思いました。一方で、性の学習や研究を重ねる中で、刷り込まれた認識は変えられるものだとも思いました。小5で性情報に接する子どもたちに、メディアリテラシーを含め、性教育をしていくことは必要だと思います。



・渡辺さんの講演へ参加するのは、これで3回目。いつも性教育の大切さを内容にしてもらっています。メディアリテラシーという大局な部分で話していただいていることを大変意義深く思います。



・子どもたちの中では情報源の思うままなのだと改めて痛感しました。 情報源通りに実行している仲間がまわりに何人もいれば、情報源の内容が「常識」で「正解」となっていることにとても強い不安を覚えます。 自分の性の価値観は自分自身で誇りを持って大事にしてもらいたいと思います。 性教育で学んだ情報が、(歪曲された)性メディアに上書きされていることも教えていただいたので、性教育を行う際には、メディアのことにも触れていかなくては!と思いました。






…等々。有難うございます!



今回の講演は、性教協メンバーであり
正しい性知識の啓発を行う
非営利団体「ピルコン」さんから
ご依頼を頂いた。
代表の染矢明日香氏とは、以前からお付き合いがあるのです

性に関する悲劇を少しでも減らし、
人間の「性的尊厳」を重んじ合える社会を作るという志のもと、
様々な方々が様々な分野で活動しているのは心強い限り。

私は自分に出来ることとして、
「メディア・リテラシー」からのアプローチを続けていきましょう。





【参考文献】
最新刊!性教育とメディア・リテラシー

Photo_2



『性情報リテラシー』


・子ども達はメディアの性情報にどのように接し、
 自らの性行動・性意識にどう反映させているのか?

・「性的有害情報対策」としての
 リテラシー教育はどうあるべきか? 



 










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