2025年11月5日水曜日

日本サッカー協会幹部の児童ポルノ有罪でコメント(共同通信)

 

日本サッカー協会(JFA)で技術委員長の要職を務める影山雅永氏が、航空機内で児童ポルノを閲覧したとしてフランスで有罪判決を受けた。

影山氏が閲覧した児童ポルノには、生成AIによる創作物も含まれていたとされる。

この件について、共同通信からインタビューをお受けした。その直後にJFA側に新たな動きがあったため、配信はされていないので、ご参考までに紹介する:

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【日本サッカー協会幹部の児童ポルノ有罪をめぐって(共同通信インタビュー概要)】 

●Q. 本件に関する受け止めは?

A. 子どもの人権に対する日本の意識の低さが、改めて世界に露呈した。

日本は子どもの性的な創作物を規制していない国として、かねてから国際社会の批判を浴びている。  

 

●Q. 日本と欧州の、児童ポルノに対する意識の違いとは?

A. 欧州の国際条約における児童ポルノ規制の枠組みは、 「『子どもの権利』を基軸として、創作物を含むあらゆる性的搾取から子どもを保護」しようとする概念に基づく。

その背後にある視点は、「創作物の児童ポルノは、実在する子どもを性の対象とする歪んだ認識を見る者にもたらす」というもの。

その結果として、「創作物の児童ポルノは、実在する子どもが性的虐待の被害にあい、その人権が侵害される可能性を高める」と考えられている。

一方、日本は
子どもの権利よりも「表現の自由」を優先させ、子どもの性的な創作物を規制していない。

立法関係者、業界団体、学説の三者は、創作児童ポルノの規制阻止へ向けて互いに援護し合う、いわば「トライアングル連携」を構築している。

 

●Q. 日本サッカー協会に求められるガバナンスとは?

A. 公益財団法人として、子どもを健全に育成する責任を負うと考えられる。

影山氏の弁解からは、子どもへの性的虐待表現を「娯楽」と捉え、子どもの心身に与える傷や苦痛に、思いを馳せられていない様子が伺える。

子どもの性と人権や、児童ポルノに関するメディア・リテラシーについての研修を実施するなど、倫理・コンプライアンスを高める対策が必要になるだろう。

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<関連情報>

「ネット時代の子どもの人権と児童ポルノ」講演(学会シンポジウム) 


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