2019年12月2日月曜日

 SNSトラブル、真の「対策」とは?

原稿の締め切りに追われ、
気付けばブログの更新が一ヵ月以上も滞ってしまった。
近況はツイッターフェイスブックでも発信しているので、
よろしければチェックしてみて下さい。

さて、
小6女児誘拐事件で
容疑者の男が逮捕されてから一週間あまり。

この間、SNSでのトラブル対策について
メディア報道が過熱した。
だが、その殆どは
「子どもにこんな注意をしましょう」
「家庭であんなルールを作りましょう」と、
被害者にならないための対策ばかり。

しかし、考えてもみてほしい。
 SNSを使って子どもが家出したり、裸の画像を送ったりするのは、
加害者に求められたからである。
その加害者は、圧倒的に大人だ。
大人ならではの知恵や経済力を悪用して、未熟な子どもをそそのかす。

つまり、子どもが被害に遭うケースで最も責められるべきは
加害者の大人なのであり、
こうした加害者を出さないための対策が、最優先されるべきなのだ。

では、大人を加害者にしないために、
どのような対策が必要なのだろうか?

何より、子どもを性的に搾取することを肯定するかのような
日本の文化に、厳しく対処せねばならない。
アイドルが露出度の高い衣装を着せられたり、
漫画やアニメで子どもが性的に扱われたり、といった風潮を放置することは、
「子どもを性的に扱っても構わない」というメッセージを
大人に与えることになる。

さらに、全ての大人が「再・義務教育」を受けることを提案したい。
例えば、社会に出て10年ごとに、
人の痛みを理解する想像力や倫理観を再び養う
「心の教育」を実施するのだ。

こういった事を、私は10年以上前から述べている
(実に、全ての著書の中で触れている)。

そう、10年以上前から、ネット上では
大人による子どもの誘い出しが行われていた。
これが現在も続いているのは、
「大人を加害者にしないための対策」に
日本社会が及び腰であったために他ならないだろう。

https://www.amazon.co.jp/%E5%AD%90%E3%81%A9%E3%82%82%E3%81%AE%E7%A7%98%E5%AF%86%E3%81%8C%E3%81%AA%E3%81%8F%E3%81%AA%E3%82%8B%E6%97%A5-%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%95%E4%B8%AD%E6%AF%92-%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%82%A4%E5%A4%A9%E5%9B%BD-%E4%B8%BB%E5%A9%A6%E3%81%AE%E5%8F%8B%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E6%B8%A1%E8%BE%BA-%E7%9C%9F%E7%94%B1%E5%AD%90-ebook/dp/B007U5RL4Q/ref=as_sl_pc_tf_mfw?&linkCode=wey&tag=mediaw-22
ちなみに、
2010年に刊行した拙著『子どもの秘密がなくなる日~プロフ中毒ケータイ天国』では、
当時子どもに爆発的人気となった元祖SNS「プロフ」について、利用する子どもの心理や、下心ある大人の書き込みの実態を取材している。

最近のSNSトラブルとも共通する内容なので、関心のある方はご一読を。



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