韓国のキー局SBSから、インタビューをお受けした。
世界各国のバラエティ番組の実状を取材し、
そこから垣間見える文化や社会、国民性を探るドキュメンタリー特集
『SBSスペシャル』にて。
特に興味を持たれたのは、
他のアジアの国々に比べ日本のバラエティ番組が、
性的な描写や相手をいじる行為、頭を叩いたりする行為などに対し、
とても寛大な作りになっているように見える、という点。
それらがなぜ国民や政府に受け入れられているのか、との質問であった。
これについては、
「性の尊厳」や「人権」に対する意識の観点から
解説させて頂いた。
自主規制を重んじる放送審議制度が
日本に取り入れられた背景や、
BPOの役割についても御説明した。
また、
LGBTの人々が日本のテレビ番組に多数出ていることについて、
「現実社会での彼女ら彼らの人権保護にはつながっているのか」
との疑問も呈された。
さらに、
日本製のアダルトビデオの内容は
韓国の人々にもよく知られており、
「あのように歪んだ性情報があふれているのに、
日本の性教育はなぜ保守的なのか」
という議論も。
日本の性教育に求められる対策として、
性情報の歪みを読み解く目を育てる
「性情報リテラシー」の必要性を提言した。
今回のドキュメンタリー特集は
年明けに韓国全土でオンエアされる予定。
なお、
メディアの性表現が
見る者にどのような影響を与えるかについては、
科学的なデータを
拙論『性的有害情報に関する実証的研究の系譜
~従来メディアからネットまで』(情報通信学会誌)で、
現実の子ども達による体験談を
拙著『性情報リテラシー』で紹介している。
ご興味がある方はどうぞ!
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