「恋愛リテラシー ~女と男の描かれ方~」
をテーマに講演を務めた。
東京都港区人権・男女平等参画係の主催。
恋愛リテラシーとはメディア・リテラシーの一種で、
「メディアが発信する恋や性の情報をうのみにせず
批判的に読み解く能力」
と私は定義している。
・メディアは恋愛をどう描くか?
・女性と男性によるメディアの性情報に潜む誤解
・デートDVや性暴力との関連
……などについて、お話させて頂いた。
内容が内容だけに、参加者には
恋愛真っ只中の若い人が多いかな、と予想していたが、
フタを開けてみると意外にも
若い方からご年配の方まで、幅広い年代の方々がご参加下さった。
自分ごと、あるいは子や孫のこととして
恋や性というのは、永遠に関心を持たれるテーマなのやもしれません。
メディアの恋愛や性表現について気になる点を話し合うワークショップも、
なかなか盛り上がりました。
参加した方々からは以下のような感想が:
・「思っていた内容よりも大変深いものでした。ありがとうございました」
・「わかりやすく、具体的」
・「もっと多くの若者にも、今回の情報を知って欲しいと思いました。また家庭・学校教育があてにされていない現実を知らされ、ビックリしました」
・「メディアの恋愛や性の描き方を分析的に考えることができた」
・「興味をもてた。男女の意見をワークショップで聴くことができた」
・「メディアの情報に流されないようにしようと思った!」
・「メディアを一歩引いた目線でみようと思う。小さい子にもそのようにさせたい」
・「ジェンダーの視点からメディアへの鋭い視線を持ちたい!!」
・「男性の自分としては、友人よりもメディアによって性や恋愛の情報を得ることが多いが、そのメディアも人間の意図によって作り出されたものだとわかった」
・「なかなかない講座内容で参考になりました」
・「性というと恥ずかしく思うが、こういうテーマを話し合ったりできる経験は、年齢に関係なく、貴重だと思う」
……等々。有難うございます!
なお、今回の講座は
港区の若い男性職員の方が
拙著『オトナのメディア・リテラシー』をお読みになり
企画下さったもの。
「恋愛リテラシー」という概念がまだ新しいものである中、
先見の明がありますね。
携帯やスマホのネットで子どもも簡単に恋や性の情報にアクセス出来る現代、
リテラシー教育のニーズはますます高まってくることだろう。
より詳しい話は私の新刊『性情報リテラシー』で述べてをり。
【参考文献】
『性情報リテラシー』
渡辺真由子著(Kindle版)
望まない妊娠、中絶、デートDV……
青少年の 「性的有害情報対策」としての
メディア・リテラシー教育はどうあるべきか?
『オトナのメディア・リテラシー』
(リベルタ出版)
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