2012年12月5日水曜日

12月12日発売!『性情報リテラシー』10.危うい避妊知識

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前回お知らせした最新刊 『性情報リテラシー』の
表紙デザインが完成しました!
女子と男子の恋愛コミュニケーションがハッピーになりますように、との願いを
仲良し象さんに込めて……。

さらに発売日も決定。今月12日です!

今回は電子書籍なので、
出版社を経由しないのです。私にとっても初の試み。

なぜこのような形に挑戦したかというと……

その理由は、発売日に明らかにしましょう。

では、第10回を始めます。ダイジェスト版はこれが最終回!



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メッセージ 
前回



『性情報リテラシー』10.危うい避妊知識 (新聞連載・最終回)




外に出すのって、避妊じゃないんですか!?
驚きの声を上げるのはケンジ(
関連情報)。「避妊の一種かと思ってました。周りにも、そう信じてるヤツは多いと思います。AVでしょっちゅう、その場面出てくるし」



私が大学生男子に実施したアンケートでは、性交時の避妊方法として膣外射精を利用する者は2割を超した。だが実は、射精前の男性器からも、精子が含まれる液体は出ている。射精のときだけ膣外に出しても手遅れであり、避妊効果はない。



サトシ(関連情報)は、学校の性教育で「避妊にはコンドームを付けるべき」と知識としては学んだ。しかし、コンドームが手元になくても性交をしてしまう。



「大丈夫じゃないかと思ってしまうんです。根拠はないけど、なんとなく。AVを見ていても、コンドームを付ける場面はあまりないですし」



サトシは、「妊娠したら堕ろせばいい」と考えているようだった。中絶手術とは、女性の子宮に長い金属製のハサミのような器具をさし入れ、胎児をかき出す行為だ。これが女性の心と体に多大な負担をかけ、場合によっては2度と妊娠できなくなる可能性があることを、知っているのだろうか。 
「そうなんですか……聞いたことなかったです」



 女子にも、膣外射精の利用者は2割近くいる。



「相手がそういう人だから。大丈夫なのか、少し不安です」
「彼氏はコンドームが嫌いだったので、我慢していた」
「『ゴム着けて』って言って、場の空気が悪くなるのが嫌」



寄せられた声からは、女子たちが相手に流されている様子が伺える。



「彼氏とのHは初回が重要」と強調するのはキョウコ(関連情報)。挿入の前に「もちろんゴム付けるよね」と確認するという。

「コンドームを使っても、途中で破れたりしたら
100%安全じゃないことへの不安は結構あります。怖いからHしたくない、とか思って。だからこそ避妊は最低限のマナー。例え女の子が『きょうは安全日だからゴム付けなくていいよ』と言ったとしても、それを諭すぐらいの男じゃないとダメですね」



ちなみに「安全日」も実は危ない。排卵が必ずしも規則正しく起きるとは限らず、精子は一週間ほど体内で生きていることもある。避妊法としてはあてにならない。



女子の性交は、常に妊娠・中絶への恐怖と背中合わせだ。万が一望まない妊娠をして、心身ともに傷つくのは自分である。よくよく相手を見極め、自分を大切にして欲しい。

エリ(関連情報)は言う。






「うちみたいに偏差値が高い大学でも、コンドームを付ける男子と付けない男子に分かれますね。『大丈夫だよ』って、根拠のない自信があるみたい。お前が大丈夫なんじゃねーよ、みたいな。体が痛むのは女なんだよ、と思います」





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