『有害サイトに対する情報モラル教育と
規制のあり方の国際比較』の論文執筆が
佳境に入っている。
昨年訪れたフィンランド、イギリス、カナダ、
韓国での共同研究に基づくものだ。
英語やハングル語の資料に埋もれる毎日である。
こうして諸外国と比較すると、
日本の有害サイト対策は
「規制」の比重が随分と大きい。
韓国と似ている。
フィンランドやカナダは
フィルタリングをほとんど実施しておらず、
その代わり「教育」に力を入れている。
自主性を重んじる国民性が垣間見える。
フィンランド政府の方針は
「あなたの頭にフィルターを作ろう」。
カナダはメディア・リテラシー教育の先進国なので、
小学校の段階から、メディアが社会に与える「影響」を
理解するための授業が始まる。
テレビや音楽、広告、ジェンダー表現などを
批判的に分析するよう教えるのだ。
当然この力は、ネットを賢く使うためにも役立つ。
日本でも、カナダの教科書を翻訳して
授業に取り入れれば良いのではなかろうか
(拙著『オトナのメディア・リテラシー』でも
基本理論は紹介しているが)。
なお、この論文は
電通系の吉田秀雄記念事業財団の
助成を受けたもので、
詳細な内容は来年度に公開される。
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冒頭写真は、赤毛のアンのグリーンゲイブルズ
@プリンスエドワード島。
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