2010年2月11日木曜日

日本の違法・有害サイト対策

Canada_trip_034




『有害サイトに対する情報モラル教育と
規制のあり方の国際比較』の論文執筆が
佳境に入っている。
昨年訪れたフィンランド、イギリス、カナダ、
韓国での共同研究
に基づくものだ。
英語やハングル語の資料に埋もれる毎日である。



こうして諸外国と比較すると、
日本の有害サイト対策は
「規制」の比重が随分と大きい。
韓国と似ている。
フィンランドやカナダは
フィルタリングをほとんど実施しておらず、
その代わり「教育」に力を入れている。
自主性を重んじる国民性が垣間見える。
フィンランド政府の方針は
「あなたの頭にフィルターを作ろう」。



カナダはメディア・リテラシー教育の先進国なので、
小学校の段階から、メディアが社会に与える「影響」を
理解するための授業が始まる。
テレビや音楽、広告、ジェンダー表現などを
批判的に分析するよう教えるのだ。
当然この力は、ネットを賢く使うためにも役立つ。



日本でも、カナダの教科書を翻訳して
授業に取り入れれば良いのではなかろうか

(拙著『オトナのメディア・リテラシー』でも
基本理論は紹介しているが)。





なお、この論文は
電通系の吉田秀雄記念事業財団の
助成を受けたもので、
詳細な内容は来年度に公開される。



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冒頭写真は、赤毛のアンのグリーンゲイブルズ
@プリンスエドワード島。
『バンクーバーオリンピック記念連載!
 30歳からの留学を成功させるコツ』
今回は…待ってました?
 ■「カナダ恋愛事情」



  →恋愛先進国のカナダでは、日本人はモテモテ!?



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メディア・リテラシー授業の中身とは……↓








オトナのメディア・リテラシー


著者:渡辺 真由子



オトナのメディア・リテラシー