2009年12月12日土曜日

石川県の「携帯持たせない条例」を調査

石川県を訪れた。
「違法・有害サイト対策の国際比較調査」の関係である。



石川県は今年6月、
いしかわ子ども総合条例にて
「防犯など特別な場合を除き、
小中学生に携帯電話を持たせない」
ことを保護者の努力義務と定めた。
全国で初の試みだ。



今回の取材では、
県の関係部署の方々にお話を伺った。
この条例は、自民党会派が主導した議員提案だという。
県としては、「知る権利」や「教育権」の侵害への懸念も
抱いたが、最終的に議員の賛成多数で可決された。
以前から地元のPTA連合会でも
「携帯を持たせない」とする宣言文を出していたというから、
このような規制を受け入れる土壌はあったのだろう。
県民気質かも……と感じる私は金沢出身。



だが、携帯は「正しく」使えば楽しく便利な道具である。
家庭環境や友人関係に悩み、
携帯が唯一の「逃げ場」になっている子どももいる。
子どもたちから逃げ場を取り上げるなら、
大人がそれに代わるものを提供してやらねばならない。



大人たちは、子どもに規制を押し付けるだけでなく、
自らも変わる覚悟があるのだろうか?



「携帯持たせない条例」はいよいよ来月1日施行。
この条例に関する詳細な調査結果は
来年発行の論文にまとめる。



Photo


こちらは近江町市場の海鮮丼。
          これで1500円也。