2009年11月20日金曜日

いじめ自殺と「親の知る権利」とマスコミの温度

200911trimmed いじめ自殺事件の遺族などで構成される
NPO法人「ジェントルハートプロジェクト」が、
民主党の千葉景子議員に
「親の知る権利を求める要望書」を手渡した。
千葉氏は以前からこの問題に取り組む姿勢を示していた
今回、政治的な制約のもと
法務大臣としてではなく一議員として受け取ったとのことだが、
これを機に「知る権利」の確立へ向けた動きが
前進することを願う。



いじめで生徒が亡くなっても
学校側は、その子の日頃の様子や
クラスメートからのアンケート結果といった情報を、
遺族に知らせようとしない。
裁判で不利になることを怖れているのである。
詳しくは以前の記事を参照。



私は、この法人理事の小森美登里氏と
10年ほど前に知り合った。
当時、私が取材を担当した
ニュースステーションのいじめ自殺特集を見て、
小森氏が手紙をくれたのだ。
高一の娘をいじめ自殺で亡くしたばかりだった。



以降も、私はいじめ自殺事件の取材を続けている。
子どもを亡くした遺族が精神を侵され、
10年後には薬漬けになる現実を見てきた。

それにしても
いじめ自殺報道が相次いだ2年前の同会シンポジウムでは
会場を「メディア・スクラム」状態にしていた全キー局のカメラ、
今回は一台も見当たらなかった。