2011年5月17日火曜日

秋田で「ネットいじめ・プロフ」講演

秋田市教育委員会が主催する
教員研修会にて、
講演を務めた。



各学校で情報教育を担当する
主任の方々向け。
携帯やネットを使ったいじめの現状と
その対策について、
「プロフ」の実態も交えながら
お話させて頂いた。

講演後、参加者の方々から
下記のような多数のご感想が寄せられた。
恐縮です:



・豊富な取材、執筆活動からの具体的な事案が紹介され、
とても参考になりました。「加害者ケア」の内容は
ショッキングでしたが、日常のモラル指導や心の教育、
道徳教育の一層の充実が必要であると改めて感じました。



・ネットいじめに関して最先端にいる方の話を聞くことが出来て、
良かったと思いました。プロフについてそれなりの知識を持っていた
つもりでしたが、知らない単語も出てきて、担当者として勉強不足を
感じました。



・ネットに限らず、いじめの根本的な部分を理解することが出来て、
今後の教育活動に役立ちました。



・子どもを守る対策として、プロフを安易に禁止しないということを
言われ、「はっ」とさせられました。将来を見据えて根本的なことを
私たち教師が指導することが大切だと思いました。



・具体的な事例や、子どもを守る対策などの提言は、
大変わかりやすく、我々大人、教師の
指針になるものだと思いました。
子どもの心に寄り添うことや、メディア・リテラシーの大切さを
教えられた講義でした。



・丁寧で分かりやすいお話で、初めて知ったことや
これから気を付けて行かなくてはいけないことなど、
とても参考になりました。



『子どもの秘密がなくなる日~プロフ中毒ケータイ天国』
(主婦の友新書)



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・ 子どもの携帯利用実態
・ プロフの危険性
・ ネット・リテラシー教育
・ 大人が取るべき対策













ちなみに、何を隠そう
私には秋田県民の血が入っている。
ハタハタもジュンサイもトンブリも
んまいべな!



2011年5月10日火曜日

「ネット世論」のリテラシー


ネット上で多く見られる意見、すなわち「ネット世論」が
注目されることが多くなってきた。

放射能の恐怖を煽ったとしてネット上で非難され
某週刊誌が謝罪したように、
ネット世論に現実社会が「対応」する例も出ている。
学生が、あるテーマでレポートを書く際に
ネット上だけで情報収集し、
「このテーマに対しては
こういう意見が『社会の主流』です!」と主張することなど
もはや日常茶飯事。



一般的に、ネット世論は次のような形で
広まっていく:



1.個人があるテーマを取り上げ、
ツイッターや2ちゃんねる等で「A」という意見を述べる
 →リツイートや転載で拡散



2.ネット系ニュースサイトが盛り上がりに目を付け、
「ネットではAという意見が『多い』」と紹介
 →共感した人々がさらに拡散

3.そのテーマについては「A」という意見が書かれたサイトが
ネット上に多くなり、検索結果でも上位に来る
 →「多数派」の地位確立



だが、ネット世論は決して
「現実の人々の意見」をそのまま反映してはいない。



ネット上で特定の意見が増えた(ように見える)と、
それと異なる意見を持つ者は
自分を「少数派」だと思い、黙り込んでしまう。
ネット上で反論すると、誹謗中傷を受けたり
自分のサイトが炎上したりするからだ。

その結果、多数派はますます多数派になり
注目を集め、
異論はますます少数派になり、顧みられなくなる。
これを政治学では「沈黙の螺旋(らせん)」という。



ネット世論の場合、重要な役割を果たすのが
2.のネット系ニュースサイトだ。
レビュアー数が一般サイトに比べ格段に多いので、
ここで紹介された意見は
一気に「多数派」への階段を駆け上がる。



だが、そのニュースサイトが
どの意見を取り上げるかを「選ぶ」過程には、
「イデオロギー」が入り込んでいることを忘れてはならない。



(メディアとイデオロギーの舞台裏は
『オトナのメディア・リテラシー』を参照しまっし)
Media_literacy_2




ネットで情報収集するあなたは、注意しましょうね。
とりわけ、特定コミュニティにハマっていると、
そこの意見が全てであるかのように錯覚しがちやけん。



2011年4月24日日曜日

【論文】ネット性情報が「歪んだ異性観」を促進する可能性

『慶応大学メディア・コミュニケーション紀要』に
論文を寄稿した。
「ネットの性情報に対する規制と
メディア・リテラシー教育の国際比較」
について。



インターネット上の違法・有害な性情報をめぐり、
・日本の規制とメディア・リテラシー教育の現状
・カナダの規制とメディア・リテラシー教育の現状
を比較、分析した研究結果を報告している。

ネット性情報への対策として、
日本の政策は規制面に偏る傾向があるが、
カナダは教育に力を入れていることが
明らかになった。

また、日本をはじめ世界の若者が
ネット上に溢れる性表現をどの程度目にしており、
そこからどのような「異性観」を得ているかを、
アンケート調査から分析。

注目すべきは、
青少年の異性観に、ネットの性情報が与える影響に関する
以下の結果である:

児童ポルノサイトを見た感想として、
「児童への性的好奇心が高まる」
「児童へ性行為をしてみたくなる」と答えた者が各4.5%いた。

さらに、女性全般への性犯罪と見なされる行為(痴漢や強姦など)を
性的興味を満たすために取り上げるサイトを見た者に至っては、
「そのような性行為への性的好奇心が高まる」と答えた者は
全体で実に1 割近く、9.3%もいた。

ネットをきっかけとする性犯罪の被害者は、「児童だけ」ではない。
児童ポルノのみならず、「ポルノ全般」への規制や教育のあり方も、
今後議論されるべきであろう。

なお本調査は、電通の吉田秀雄記念事業財団から助成を受けた
共同研究に基づく。
近く、海外で開かれる国際会議でも発表する予定である。





2011年4月8日金曜日

子どもにケータイ持たせる?持たせない?

いよいよ新年度のスタートですね。
子どもが中学や高校に進学するという親御さんには、
これを機に携帯電話を持たせるべきか
迷っている方も多いだろう。



「すぐ連絡がつくように」とか
「仲間外れにされないように」といった理由で
子どもに携帯を持たせることを、
私は否定しない。
ただ、持たせたいと思うならば、
次の点に留意頂きたい。



・「ネットに接続しない」という選択肢を検討
 -ネットを利用しないプランもある。
  連絡用であれば、通話とメールで十分だろう。



・フィルタリングの設定
 -有害サイトをブロックする機能。
  18歳未満が利用する携帯には、設定の義務がある。
  だが、トラブルが多いのにブロック対象外のサイトも存在。



・「プロフ」を理解 
 -自己紹介サイト「プロフ」を通して
  見知らぬ人とやりとりし、
  犯罪に巻き込まれる子どもが相次ぐ。
  中高生の7割が利用するサイトだが、
  ほとんどの親はその実態を知らない。



他にも、家庭で携帯の使い方のルールを決めたり、
ネット・リテラシーを教えたりと、
親としてやるべきことは多い。
それだけの「覚悟」があるか、
一度じっくり考えてみては如何だろうか。
拙著『子どもの秘密がなくなる日~プロフ中毒ケータイ天国』
も、ご参考になれば幸いである。



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・ 子どもの携帯利用実態
・ プロフの危険性
・ ネット・リテラシー教育
・ 大人が取るべき対策



2011年3月30日水曜日

埼玉でメディア・リテラシー講演

埼玉県越谷市の
男女共同参画支援センターにて
講演を行なった。



「メディアとうまく付き合う方法
 ~ホントにその情報は正しいの?」
というテーマ。
メディアにおける女性と男性の描かれ方や
その影響について、
お話させて頂いた。



メディア・リテラシーを取り上げると、
通常の男女共同参画講座よりも
年配男性の参加率が高くなる。
「メディアと政治の裏側」といった
暴露話系を期待するのかもしれない
(しかしメインテーマは、
あくまでジェンダー論であります)。



「これを機に、年配の男性にも
男女共同参画に興味を持ってもらえれば」。
そう語る主催者の方は、
随分前に拙著『オトナのメディア・リテラシー』を読み、
この講座の企画を温めておられたのだという。
著者として冥利に尽きます!



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2011年3月23日水曜日

その仕事、本当にやりたいこと?~after3・11

東日本大震災で被災された皆様には、
心よりお見舞い申し上げます。



あの日、私は都内の仕事場にいたが、
経験したことのない激しい揺れに
「もうダメかも」との思いが脳裏をかすめた。
さらに強烈な揺れと波に遭遇した被災地の方々は、
どんなにか恐怖を感じたことだろう。



なんとか無事だった私たちにとっても、
「人生、一寸先は闇」を
肌で感じた出来事であったことは間違いない。
そこで問う。
「あなたは、自分の仕事に満足していますか?」



人生は、いつ終わるかわからない。
「安定した老後」のために
好きでもない仕事をしてお金を貯めても、
その老後が確実に来るかわからない。
ならば、悔いのないように生きようではないか。



「自分が本当にやりたい仕事は何なのか?
住みたい場所はどこなのか?
一緒にいたい人は誰なのか?」



とことん、考えてみよう。



後は、それらを実現するにはどうすればいいか
戦略を練ることだ。
学歴が足りなければ、学び直し。
資金が足りなければ、まずは貯金。



ちなみに私の場合は
「独立」することが目標だったので、
新卒で入ったテレビ局を
「30歳までに辞める」と計画を立てた
(いわゆる、「夢に日付を」ってやつですね)。



その上で、退職してすぐ独立するのは早急と考え
(看板も人脈もないし)、
「留学」をしようと決めた。



すると、やらねばならない事は自ずと見えてくる。
退職3年前から英語の勉強に励みましたよ、ええ。
この経緯、実は紆余曲折もタップリあったのだが、
また機会があれば書きましょう。



あなたも、今回の辛い体験を機に
「自分はどう生きたいか」を
本気で考えてみては如何だろうか。



2011年3月4日金曜日

『ウェークアップ!ぷらす』でネット問題特集

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5日(土)の
日テレ系『ウェークアップ!ぷらす』(午前8時~)は
ネット問題を特集。
私もコメンテーターを務める。

リビア政変でFacebokが果たした役割や
中国のネット規制に鑑み、
日本では「ネット」が今後の暮らしにどう作用するのか、
ネット・リテラシー教育はどうあるべきかなどを
話し合う。

関心がおありの方は
ご覧下さい。

*写真は、まったく関係ないが
 先日北海道の網走で見た流氷。
 オオワシやアザラシも乗っかってたよ
 (写ってないけど)。