今月28日のフジテレビ『めざまし8』にコメント出演した。
テーマは、某女優2人の不仲説をめぐる週刊誌報道。
「本人たちは否定しているのに、このような記事が掲載されるのはなぜなのか?」との問題提起が、番組側からなされた。
私のコメントは以下の通り:
「一般論として、『女同士の闘い』などの構図を扱う記事は読者の感情を強く刺激するので、『売れる』として扱われることが多い話題」
"女同士の闘い" という言葉は、「女性=感情的・嫉妬深い」などのジェンダーイメージと結び付けて使われやすい。
このようなジェンダーが絡む対立の構図は、メディア側が「売れる」と判断する典型的な内容だ(メディアによる判断基準は他にも複数あり、詳しくは拙著『オトナのメディア・リテラシー』で解説している)。
もちろん、こうした「売れる」情報を優先的に発信するメディアは週刊誌に限らず、テレビをはじめとする主要なメディアが似たような姿勢をとっている。
その意味で今回、キー局の大型朝番組がこの自己批判にもつながり得るテーマを取り上げたことには、大きな意義があるといえよう。 テレビも少しずつ、進歩していると思われ。
ちなみに「メディア・リテラシーとジェンダー」については、ちょうど今週、私が教鞭を執る銀座MAYUMEDIAカレッジで講義をしたばかりであった。
『オトナのメディア・リテラシー』(渡辺真由子著、リベルタ出版)
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