性犯罪をめぐる刑法の改正が、法務省の検討会で議論されている。
論点の一つは、「同意のない性交」を処罰の対象とするかどうかだ。
現行法では、被害者が性交への同意(性的同意)を示していなくても、加害者による 「暴行」「脅迫」がなければ、罪に問われない。
「自分が望んでもいない性交をされる」というのは、その事実だけで被害者を打ちのめすには十分であり、処罰化は当然といえよう。
ところで、同意のない性交はなぜ起きるのだろうか。
実はこの問題に、メディアの性情報が大きく関わっている。
女性による性交の「OKサイン」、つまり同意のサインについて、男性向けメディアが発信する情報には様々な誤解が見受けられる。しかも、それらを鵜呑みにしてしまう男性が多いのだ:
【「女性の性的同意サイン」として参考にされる性情報の誤解例】
■「露出が多い服を着ている女性は、誘われるのを待っている」
⇒参考にする男性:21%
■「相手の家へ来る女性は、セックスする心の準備が出来ている」
⇒参考にする男性:33%
(アンケート調査対象:東京都内の大学に通う男子学生 出典:『性情報リテラシー』渡辺真由子著)
SNS情報の誤解によるデートDVなど、現状は深刻さを増している。そこで、「性的同意とメディアの性情報」をめぐる様々なトラブル事例を、私の取材を基にご紹介していくことにした。
ジェンダーや人権も含めて教える「包括的性教育」の実施にあたっても、避けて通れない問題であろう。記事は今後も増やしていく予定。ご関心のある方はどうぞ。
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