招待論文
「性暴力表現を巡るカナダ法と人権」を
『Nextcom』(KDDI総合研究所)に
寄稿した。
AV(アダルトビデオ)出演強要問題を
機に、
AVの内容の暴力性も明るみに出てきた。
欧米には、性表現を規制するに当たり、
暴力性の有無を判断基準に加えた
国々がある。
特にカナダの「バトラー判決」は、
刑法のわいせつ概念を「人権アプローチ」から再解釈した
リーディングケースとされる。
本稿は同判決の法理を分析し、
わが国の性暴力表現規制のあり方に示唆を得ようとするものである。
わが国のわいせつ規制を、性暴力表現に適用する可能性についても検討する。
<キーワード>
AV、性暴力表現規制、バトラー判決、「松文館事件」判決、
人権アプローチ
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ちなみに私のこれまでの研究では
「実在しない」人物への性暴力表現を
扱ってきたが、
今回の論文で取り上げたのは
「実在する」人物への性暴力表現である。
描かれる人物が実在するかどうかが
問題なのではなく、
その表現が「人権侵害」であるかどうか、を
私の研究では重視しているためだ。
今回までの著作により、
性暴力表現の規制のあり方についての理論は
ご紹介したので、
後は同志の皆さまに上手く活用して頂きたい。
思えば、
テレビ局報道記者から留学、
ジャーナリズム、アカデミズム活動まで、
人権を柱に走り抜けた濃い人生であった……
(すでにプチリタイアの心境)。
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■渡辺真由子 公式サイト