4日のテレビ朝日『モーニングバード!』が
前回に続き大津市のいじめ問題を取り上げ、
私もインタビュー出演した。
大津市は今後、
「いじめ対策担当教員」を各学校に1人ずつ置くよう計画しているとのこと。
いじめ対策に集中してあたる人員を確保したいからだろうが、
いじめは校内のあちこちで発生し、対処の手順も煩雑であるもの。
果たして、たった1人の教員にそれを任せては
負荷をかけ過ぎることにならないだろうか。
本来、学校の教員全員が「いじめ対策担当」の意識を持つべきだが、
せめて複数(ベテランと若手の組み合わせなど)の担当者を置いてもらいたいところである。
1人の対策教員にどの程度の権限を持たせるのか、
いじめ対応の専門知識を学ぶ機会を与えられるのか、も問われよう。
一方、文科省はいじめ問題に対応するため、
全国の小中高校や教育委員会に配置するスクールカウンセラーとスクールソーシャルワーカーを、
計1000人規模で増員する方針を決めたという。
いじめの背景には、子どもの心理的な問題や加害者の家庭環境が関わっており、
臨床心理や社会福祉の専門家による対応を充実させることは望ましい。
ただ、学校ぐるみでいじめを隠ぺいしようとする動きがあれば
カウンセラーの行動も制約される恐れがある。
カウンセラーが直接自治体などに、いじめを告発できるホットラインも必要ではないか。
また子どもは、学校内でカウンセラーに相談する姿を他者に見られたくないもの。
メールや電話による相談にも対応することが求められよう。
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