スマートフォン(スマホ)の青少年への普及が上昇傾向にあり、
「今後購入したい」と考えている15歳~19歳の男女も6割を超えていることが、
最近の調査で明らかになった。
従来の携帯電話向けフィルタリングではスマホへの対応が技術的に難しいとされ、
子どもがスマホを利用する場合でも、有害サイトへのアクセスが
実質無制限になりかねないとの懸念が出ている。
保護者が特に心配なのは、いわゆるアダルトサイトが発信する過激な性的有害情報を
我が子が目にし、性に対する歪んだ価値観を身につけてしまうことだろう。
技術的な規制には限界がある。そこで必要になるのが『性情報リテラシー』教育だ。
アダルトサイトを始めとするメディアが発信する性的有害情報にはどのような特徴があり、
どんなテクニックを使って、子どもたちの性意識・性行動にどう影響を与えているのか?
「性的有害情報が青少年にもたらす影響」をまず大人が読み解き、理解することで、
子どもが性情報を鵜呑みにせず自分の頭で判断出来るよう、導いていかねばならない。
私は過日、共同通信を介し複数の新聞紙上で、「若者の性とメディア」をめぐる
現状と問題点、対策について取材・分析する連載を行なった。
読み逃したあなたにも一緒にこの問題を考えてもらうため、
ここに緊急公開しよう。
【「性情報リテラシー」が必要なのは子どもだけではない】
あなたが過去の性的関係を振り返ったとき、
「そんなつもりじゃなかったのに、男性に強引に迫られた」
「女性の意図を誤解した行動をして、気まずくなった」
といった経験はないだろうか。
無理強いをする性行動は、「デートDV」の1つでもある。
取材を進めるなかで、大学生の女子たちが
日常的にデートDVの被害に遭っていることも明らかになった。
なぜ、異性間の性的コミュニケーションにはズレが生じてしまうのか。
あなた自身は、メディアの性情報をどのように利用してきたのか。
当事者としてもお読み頂きたい。
ではいよいよ次回から、始まり始まり。
<続く
-------------------------------------------
『性情報リテラシー』が本になりました!
『性情報リテラシー』
・子ども達はメディアの性情報にどのように接し、
自らの性行動・性意識にどう反映させているのか?
・「性的有害情報対策」としての
リテラシー教育はどうあるべきか?
●【お知らせ】
大学客員講義 受付スタート!
[E:spade]ブログの最新記事をメールでお届け
Watanabe Mayuko (Subscribe購読可)