2012年3月1日木曜日

「負けるが勝ち犬」のススメ

今年度から
相模女子大学にて
教壇に立っている。



担当するのは
メディア・リテラシーに関する講義で、
慶応大学メディア・コミュニケーション研究所で
教えてきた内容とも共通する。



それにしても、
女子大で教えるというのは
私がやりたいと思っていたことの1つであった。



女性の生き方は、
メディアが発信するジェンダーイメージに
多分に左右されている。



メディアが描く女性像に
どのようなカラクリがあり、
それがなぜ問題なのかを
メディア・リテラシーの観点から
批判的に読み解く能力は、
女子学生たちに
特に身につけて欲しいものなのだ。



今学期の講義では
そうしたリテラシーの理論と実践を
一通り教えた上で、
最後に
「女性としてどう生きるか」をテーマに
話をした
(以前に秋田講演でも取り上げただぎゃ)。



私がおススメするのは
「負けるが勝ち犬」という生き方である。



酒井順子さんの『負け犬の遠吠え』という本が
ベストセラーになって以来、
「負け犬」という表現は
どうもネガティブなイメージで使われてきた。



だが、あの本が言いたかったのは、
「本当は、『負けるが勝ち』なんですよ」
ということではないか。



私が提唱する
「負けるが勝ち犬」とは、
【負けたフリをしながら、選べる立場を手に入れた人】
を指す。



仕事はどの土地で何をするのか。
結婚するのかしないのか。
子どもは産むのか産まないのか。



人生に様々な転機があるなかで
どの道に進むのかを、
メディアにそそのかされるのでもなく
周囲の雑音に流されるのでもなく
自分の意思で選び取る。



それが出来る人こそが、
「負けるが勝ち犬」であると私は考える。



では、どうすれば
そのような生き方が出来るのか?



これには幾つかのポイントがある。
あなたにも、講演などでお届けする機会があるかもしれない。


学生からの授業評価では
「とても興味を持てた。自分の考えが広がった」
「メディアへの考え方が変わった」等々の声が寄せられ、
「意欲的に取り組んだ」学生の割合も平均以上。
大学では通常教えないような内容を、と
心掛けてきた身としては嬉しい。


そうそう、
余談だが相模女子大学では
来年度から
「文章の書き方」に関する講義も担当します。
お嬢さんにご興味があるようならどうぞ!


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