一般社団法人 日本家族計画協会が主催する「思春期保健セミナー」で、講演を務めた。
医師や心理士、警察官など、保健・医療・教育・福祉・司法関係者が対象。
「JFPA 思春期保健相談士Ⓡ」の養成も兼ねるとのことで、私は2017年から講義を何度か担当させて頂いている。
今年は「思春期におけるネット・トラブルの根本的原因とその考察」と題し、下記の内容をお話:
●ネット・SNSがトラブルを招きやすい理由
●対策キーワード:「ネット・SNSリテラシー」とは?
●デートDVとSNS -リベンジポルノ・自画撮り被害
●性的トラブルの現状とリテラシー
1.性情報の誤解
2.性的ディープフェイク
●ネット・SNSと性教育のこれから
その後のアンケートでは、講義への満足度が「期待以上」「期待通り」で計99%という結果に。
恐れ入ります。
・とてもわかりやすかったです! ありがとうございました!
・何となく現状は把握していたつもりだったが、想像以上にいままでの性教育が役に立っていなかったのだと実感しました。自分の偏見も確かにありました。今後プレコンセプションケアに携わる機会が増えると思うので、学んだことを活かしていきたいです。
・簡潔でネットトラブルの背景や現状、トラブル時の対処法がすごくわかりやすかったです。
・職業柄、自画撮り被害等のネットトラブルに合った子どもとかかわる機会があるのですが、性的トラブルにはどのような背景があるのか学ぶことができたため、仕事に活きる知識が身についたと感じています。
・支援対象の子ども、保護者への説明をどのように展開すれば理解が深まるのか、具体的で分かりやすかったです。有難うございました。
・根本的原因とその考察が大変勉強になりました。 自分自身がネットとかに苦手意識が強いので、どのように考えていくかということが分かった気がします。
・話し方がとても分かりやすく、楽しんで聞くことができました。
・自分も性情報の誤解、偏見があることに気づくことができた。 被害者にも加害者にもかかわる際には気を付けてメッセージを伝えていきたい。
・わかりやすく、引き込まれるような講義で非常に身になりました。
……などなど、多数のご感想を頂いた。こちらこそ、ありがとうございました!
【参考文献】
性的ディープフェイクや性的同意と、メディア情報の関係についてはこちら:
「メディアの性情報と性情報リテラシー® ~この10年で変わったこと、変わらないこと~」渡辺真由子 『現代性教育研究ジャーナル』(日本性教育協会)2025年3月号
また同様のテーマで、川崎市助産師会の「妊娠出産 SOS 相談事業研修」でもお話させて頂いた。
近年は、若者がインターネットの巧妙な罠から性のトラブルに巻き込まれる事例も増加するなか、状況把握や適切な支援について知りたいとのことであった。
主催者の方は、拙著『大人が知らない ネットいじめの真実』や、『リベンジポルノ~性を拡散される若者たち~』もお読みになったそう。
講演では、「若者のネット・トラブルと、対策としてのネット・リテラシー」と題し、性情報の誤解や性的ディープフェイク、支援者の言葉使いについてお話。
「楽しく学べて、あっという間でした!」と参加者の方。
せや、楽しいのが一番やおまへんか(←最近読んだ山崎豊子著『花のれん』風)。
ところで、私の公式ホームページのプロフィールをご覧になった主催者の方から、「バックパッカーとは意外でした!」と。
そう、1人で安宿を放浪したものよ(遠い目)。
お世話になったみなさま、ありがとうございました☆
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