遅ればせながら、明けましておめでとうございます。
私は新年のフレッシュな気持ちをギリギリまで味わうため、お正月飾りを1月いっぱい出しており、気分はまだ松の内である。
なにはともあれ今年も「尊厳を重んじあう社会」の実現へ向け、共に突き進んでまいりましょう。
さて、私が学長を務める『銀座MAYUMEDIAカレッジ』では、この1年ほどで、「性情報リテラシー教育」の教材開発が続々と行われている。
「性情報リテラシー」とは、ネットやSNS、AV等のメディアが発信する性情報を、鵜呑みにせず批判的に読み解く能力のこと(10年前に私が名付けました、オッホン)。
性教育の世界基準とされるユネスコ『国際セクシュアリティ教育ガイダンス』も、2018年の改訂版でついに、性情報リテラシー教育を「新しい重要な性教育」として取り上げた。
さらに、実は日本の文科省も性教育の学習指導要領で、「性情報」に関する教育の必要性に言及している。
「時代がワタクシに追い付いてきたのね……」という感慨はさておき、この性情報リテラシー教育を教えられる人材を育てたいと、銀座MAYUMEDIAカレッジ(Mカレ)を設立したのが2020年2月のことであった。
Mカレでは受講生にまず、メディア・リテラシーとジェンダー、SNSトラブル、文章スキルなどの教養を身に付けてもらう。その上で、性情報リテラシー教育の教材開発へと進む。トータルで丸1年かかる長期戦である。
そしていま、全国から集う受講生の中で、教材開発にまで到達した方々が出てきたのだ。
教材内容の一部は以下のようなもの:
【『性情報リテラシー教育』実践教材のテーマ】
<小学校5・6年生向け>
・ スマホを持つ?持たない?
・SNSってなに?
・SNS・出会い・ゲーム
<小学校5年生以上向け>
・メディアと性情報1.知っているメディア
・メディアと性情報2.困ったときのネット検索
・メディアと性情報3.注意深く視聴しましょう
<中学2年生向け>
・皆さんが接しているメディアを考えよう
・自分らしく、ジェンダーって何?
・交際する上で大切なこと
今後は「保護者向け」の教材も加わる予定だ。
なお、教材開発者はほとんどが現役の性教育講師で、出張授業の依頼にも対応している。
関心がある学校や教育機関の方は、こちらをチェックしてみましょう。
【参考文献】
『性情報リテラシー』(渡辺真由子著)
・Amazon Kindle版
・PDF版
☆Mカレの4月入学生の募集は、2月中旬頃スタート
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