2025年7月31日木曜日

日本産婦人科医会で「性教育とメディア・リテラシー」講演

 

日本産婦人科医会の「第47回 性教育指導セミナー全国大会」(後援:内閣府、厚労省、日本医師会ほか)で、講演を務めた。
 
「未来を拓く性教育:DX(デジタル・トランスフォーメーション)による性教育イノベーション」が今大会のテーマ。
 
デジタル時代を迎え、性教育にも新たなリテラシーと教育手法の開発が求められている、とのことである。 

医師の方々にとっては、単位取得の場でもあるこのセミナー。

定員500名を大幅に上回る参加希望が寄せられ、急きょ追加したライブビューイングも満席となり、参加者数は650名超えとのこと。
 
医療関係者が中心にお話される中、メディア研究者として、落合陽一氏(メディアアーティスト)とワタクシメがそれぞれ登壇。
 
 私が担当したパートは「性教育とメディア・リテラシー」。
 
「ソーシャルメディアが性教育に果たす役割と課題」と題して、
下記の内容をお話した:
 
●ソーシャルメディアが性的トラブルを招きやすい理由
●対策キーワード: 「ソーシャルメディア・リテラシー」
●性暴力の現状とリテラシー
1.性的同意の誤解<服装編>
2.性的同意の誤解<状況編>
3.性的ディープフェイク
●ソーシャルメディアと性教育のこれから 
 -性被害者支援者(捜査・司法・医療関係者)へのメッセージ 
 
「大変重要な問題で、性被害者の支援者としても、我々がどうあるべきかがよくわかりました」と、主催された産婦人科医の方。
 
ちなみに性教育におけるメディア・リテラシー、すなわち「性情報リテラシー®」については、性教育先進県である秋田の医師会がいち早く着目され、2015年に解説をさせて頂いた。

あれから10年が経ち、SNS等での性情報の氾濫がより深刻化するなか、性情報リテラシー®教育の必要性に全国規模で医師の方々が気づき始めておられるのは、感慨深い。

お世話になった皆さま、ありがとうございました! 


【参考文献】 

性的ディープフェイクや性的同意と、メディア情報の関係についてはこちら: 

「メディアの性情報と性情報リテラシー® ~この10年で変わったこと、変わらないこと~」渡辺真由子 『現代性教育研究ジャーナル』(日本性教育協会)2025年3月号

 

 

 

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