オーストラリアで2024年、16歳未満のSNS利用を禁止する法律が成立したことを受け、「日本はどうすべきか」について講演を務めた。
対象は、茨城県つくば市の高校生のみなさん。
このテーマでの英語ディベートを予定しているという。
「日本政府も、16歳未満の子どもがソーシャルメディアを利用することを禁止すべきか」について、高校生自身が賛否両方でより深く考えるための示唆がほしい、とのご依頼であった。
講演ではまず、オーストラリアによる規制の背景事情を詳しく解説。
さらに、SNS利用のメリットとデメリットについて、私の取材をもとにお話した:
・【背景】オーストラリアのSNS規制
<日本の場合>
・SNS利用のメリット
・SNSがトラブルを招きやすい理由
-対策キーワード:
「SNSリテラシー」教育とは?
・SNS利用のデメリットとリテラシー
1.ネットいじめ
2.リベンジポルノ/自画撮り被害
3.性情報の誤解
「普段からSNSを使っている」という生徒達からの質疑も活発で、まさに自分事として考えている姿勢が見受けられた。
ちなみに私は、SNS利用にはメリットもあることから、全面禁止まではしなくてよいとの立場だ。ただし「性・暴力表現」については、一定の制限が必要だと考えている(性・暴力表現の影響に関する科学的データはこちら)。
ところでオーストラリアといえば、私が学生時代に留学した国であり、新法の動きは一層興味深い。
そして今回お招きくださった高校の外国人教員の方が、なんと私が暮らした都市と同じアデレード出身とのことで、大変懐かしかった(←超個人的な話)。
何はともあれ日本でも、この問題を子どもたち自身が議論する場を増やしていくことが望ましい。
【参考文献】
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